ダニ
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「ダニ」のその他の用法については「ダニ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2015年3月)

ダニ
クローバーハダニ(Bryobia praetiosa)
分類

:動物界 Animalia
:節足動物門 Arthropoda
亜門:鋏角亜門 Chelicerata
:クモガタ綱 Arachnida
亜綱:ダニ亜綱 Acari

学名
Acari
和名
ダニ(ダニ類)
英名
acarid(ダニ類)
tick(マダニ
mite(マダニ以外のダニ)
下位分類群
本文を参照

ダニ(ダニ類、壁蝨、?、?、?、:acarid、学名:Acari)は、鋏角亜門クモガタ綱に属する節足動物分類群分類学上はダニ亜綱もしくはダニとされる。小型の動物で、体長1mm以下のものも多い。

全世界で約4万5千種とも言われており[1]、形態・生態ともに非常に多様性に富む。その単系統性分子系統解析により諸説に分かれる[2][3][4]
名称・俗称等

ダニを意味する漢字の内、中国語ではマダニ類を?(pi)、それ以外のケダニ類、コナダニ類などを?(m?n)と区別し、総称として??と呼ぶ[要出典]。

欧米では大型の吸血性のダニであるマダニ類とそれ以外のダニを区別し、前者を英語でTick、ドイツ語でZecke、後者を英語でMite、ドイツ語ではMilbeという。日本語では「ダニ」という単語自体が害虫をイメージさせるが、英語圏では一般的な不快感が強いのは牧場で人畜に害を与える Tick であり、Mite にはそれほど一般の不快感は普遍的ではない[5]

ササラダニ研究の第一人者である青木淳一によると前者を聞かせると大きく顔をしかめるが、後者については単に小さい虫という印象しかないらしいとのこと[要出典]。

ダニを意味する日本語の方言語彙には、ごさらぎ(和歌山県)・さらげ(熊本県)・しだりめ(東京都八丈島)・たにこ(京都府)・たのほじ(島根県)・たんじろう(新潟県中魚沼郡)・だんにゃま(鹿児島県)・ふつみ(山口県)・やえ(山口県)などがある。逆に愛知県知多郡では、だにがハエの幼虫を意味した[6]

また比喩表現として、寄生性の種の一部が吸血生物として非常に特徴的であることを指して、他人の稼ぎを巻き上げて生活するものに「社会のダニ」などという言い方をすることがある。この他、人に嫌われる者の形容に用いることがある[7]
形態ダニの体制(付属肢は付け根のみ示される)サビダニの一種 Aceria anthocoptes。歩脚は2対のみ、後体に二次的な環節がある。Proctolaelaps longisetosus の顎体部。鋏角触肢を示す。


ダニ類の形態は非常に多様性に富むが、概して小型のものが多い。マダニ類には吸血時に体長が1cm以上に肥大するものもあるが、ほとんどのものはそれよりはるかに小さく、1mm以下のものも非常に多い。体型はずんぐりした楕円形のものが多いが、扁平なものや細長いものもある。

基本的な形態はクモガタ類全体に共通する体制として、体は先節から第6体節まで含む前体(prosoma, または頭胸部)と、残りの体節を含む後体(opisthosoma, または腹部)という2つの合体節に分かれている[8]。前体は原則として順に第1-6体節に由来する鋏角(chelicera)、触肢(pedipalp, palp)、および4対の歩脚という計6対の付属肢関節肢)を持つ[9]。後体は付属肢を持たず、後端に尾節(telson)はない[8]

前体と後体は区別できるものもあるが、密着して明瞭でない種類が多い。体節は互いに癒合が著しく、アシナガダニ類を除いて後体は明確な分節が見当たらず、正確な体節数が判断しにくい[8](フシダニ類、ニキビダニ類等には一見体節に見える環節があるが、二次的な表皮構造で体節を反映しない[10])。そのためにダニ類は次の通りに独自の体制の区分名がある[11][12][8][13]

最先端の口器の部分を顎体部(gnathosoma, capitulum)と呼び、鋏角・触肢・上唇などの口器からなるが、これらの器官を持つ体節(先節と第1-2体節)自体はここに含まれない[13]

それ以外の本体部(先節と第1-2体節本体および残り全ての体節)をまとめて胴体部(idiosoma)という。これはさらに以下のように分ける。

4対の歩脚を含む部分を脚体部(podosoma)という。

4対の歩脚のうち、前2対の歩脚を含む部分を前胴体部(propodosoma)という。

後方2対の歩脚を含む部分を中胴体部(metapodosoma)という。

最後方の歩脚より後ろ、すなわち後体に等しい部分を後胴体部ともいう。


顎体部と前胴体部を合わせて前体部(proterosoma)、中胴体部と後胴体部を合わせて後体部(hysterosoma)ということもある。

鋏角は原則として3節からなり、先端2節がをなす。ただし形態には変異が多く、例えばマダニ類の鋏角は著しく特化した針状で、イトダニ類の鋏角は4節に分れている[14]。ハダニ類のように鋏角に出糸器官をもつものもある。

触肢は基本的には6節からなる歩脚に近い形であるが、節数を大きく減じたり、退縮して口器のようになるものもあるなど分類群や種により変異が著しい。基部の肢節(基節 coxa)は左右融合し、前面が口下片(hypostome)に発達する。

歩脚は4対が基本で、多くの種ではよく発達するが、一部を退化させたものや無脚のものもある[10]。幼体は歩脚が3対で脱皮成長途中で4対に増えるが、実際には卵内での発生過程では4対が形成されて、その後第4脚が消失し孵化時に3対になる。

は全て単眼で前胴体部に持つが、欠くものも多い。胸板ダニ類は中眼(median eye)1対と側眼(lateral eye)1-2対を持つが、中眼が1つの眼に融合し、見かけ上眼が3つとなる場合がある。胸穴ダニ類は中眼を持たず、側眼を最多3対を持つ[15]。感覚器官として体側に体毛をもつものもある。

呼吸器官として気管系を持ち、その気門の位置や構造は分類上重視される。気管が退化し特定の呼吸器官を持たないものもあり、そのようなものは皮膚呼吸を行う。ネコに付着吸血し肥大したマダニの1種
生態

ダニ類は熱帯から極域まで世界中に分布し、高山から低地・乾燥地から湿地・土壌中・水中・家屋内や貯蔵食品内等の人工的な環境、さらには植物や動物の体組織中まで様々な環境に適応して生息する。


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