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ダチョウ
ダチョウ Struthio camelus
保全状況評価[1][2][3]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ワシントン条約附属書I[注釈 1]
分類
ドメイン:真核生物 Eukaryota
界:動物界 Animalia
門:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
綱:鳥綱 Aves
目:ダチョウ目 Struthioniformes
科:ダチョウ科 Struthionidae
属:ダチョウ属 Struthio
種:ダチョウ S. camelus
学名
Struthio camelus Linnaeus, 1758[3][4]
和名
ダチョウ[5][6]
英名
Common ostrich[3][4]
ダチョウ(駝鳥、学名: Struthio camelus)は、鳥綱ダチョウ目ダチョウ科ダチョウ属に分類される鳥類。世界最大の鳥である。
鳥でありながら飛ぶことはできず、平胸類に分類される(飛べない鳥も参照)。亜種として北アフリカダチョウ、マサイダチョウのレッドネック系、南アフリカダチョウのブルーネック系、南アフリカで育種されたアフリカンブラックがある。現生では本種とソマリダチョウでダチョウ属を構成する。 属名Struthioはギリシア語でダチョウの意。往時、ダチョウはサハラ砂漠以北にも生息し、地中海世界にもある程度馴染みのある鳥であった。この語はまた、英語: ostrich など、ヨーロッパ各国でダチョウを意味する語の語源でもある。種小名camelusは「ラクダ」の意。 日本では本来「駝鳥(陀鳥)」という言葉は現在のダチョウではなく、先に日本に伝わってきた(最古のものでは寛永12年 (1635)に平戸藩主から幕府への献上記録がある)ヒクイドリの異称であったが、その後万治元年 (1658) に持ち込まれた(現在の)ダチョウにこの名前が使用されるようになっている[7]。なお、初めて日本に来たダチョウの名前については『徳川実紀』の万治元年正月の項に「十五日(中略)蘭人御覧あり。貢物は大鳥(以下略)」と記載され、翌日「大鳥」の名を教えてもらった所「ほうよろすてれいす」だと記載されている。(ダチョウのオランダ語表記は「Struisvogel」)[8] アルジェリア、アンゴラ、ウガンダ、エジプト、エチオピア、エリトリア、カメルーン、ケニア、ザンビア、ジンバブエ、スーダン、セネガル、タンザニア、チャド、中央アフリカ共和国、ナイジェリア、ナミビア、ニジェール、ブルキナファソ、ボツワナ、マリ共和国、南アフリカ共和国、南スーダン、モーリタニア、モザンビーク[3] 以前は中東に亜種S. c syriacusが分布していたが、1966年頃に絶滅した[3]。オーストラリア、エスワティニに移入[3]。 オスの成鳥となると体高230センチメートル、体重135キログラムを超え、現生する鳥類では最大種である。頭部は小さく、頸部は長く小さな羽毛に覆われている。ダチョウは翼を持っているが、竜骨突起がなく胸筋は貧弱である。また羽毛は羽軸を中心に左右対称でふわふわとしており、揚力を得て飛行する構造になっていない。肢(あし)は頑丈で発達しており、キック力は100平方センチメートル当たり4.8トンの圧力があるといわれる[9]。趾(あしゆび)は大きな鉤爪がついている中指と外指の2本で、3本指のエミューやレアと異なる。翼と尾の羽根が白く、胴体の羽根はオスが黒色、メスが灰褐色である。走る速度は速く最大時速80q。 以下の亜種の分類・分布は、IOC World Bird List (v10.1)に従う[4]。 サバンナや砂漠、低木林等に生息する。群居性であり、年齢・性別を問わず混合してグループを形成するが、繁殖期には1羽のオスと複数羽のメスからなる小規模な群れを形成し、オス同士でテリトリーを巡って争うことがある。 繁殖様式は卵生で、オスが地面を掘ってできた窪みにメスが卵を産む。最初に卵を産むメスが群れの中でも優位であり、最初のメスが産む卵の周りに他のメスが産卵して外敵に備える。卵は長径約 11センチメートル の大きさがあり、その卵黄は現在確認されている世界最大の細胞である。
名称
分布
形態
分類
キタアフリカダチョウ Struthio camelus camelus Linnaeus, 1758
モロッコ南部・モーリタニアからエチオピア北部および西部にかけて
ミナミアフリカダチョウ Struthio camelus australis Gurney, 1868
アフリカ大陸南部
マサイダチョウ Struthio camelus massaicus Neumann, 1898
ケニア南部、タンザニア中部
†アラビアダチョウ Struthio camelus syriacus Rothchild, 1919(絶滅亜種)
シリア、アラビア半島
生態
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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