ダケカンバ
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ダケカンバ
ダケカンバ林 (北岳、2009年8月撮影)
分類APG III

:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 Angiosperms
階級なし:真正双子葉類 Eudicots
階級なし:バラ類 Rosids
:ブナ目 Fagales
:カバノキ科 Betulaceae
:カバノキ属 Betula
:ダケカンバ B. ermanii

学名
Betula ermanii Cham. (1831)[1]
シノニム


Betula ermanii Cham. var. incisa Koidz. (1913)[2]

Betula ermanii Cham. var. communis Koidz. (1913)[3]

Betula ermanii Cham. var. ganjuensis (Koidz.) Nakai (1926)[4]

Betula ganjuensis Koidz. (1913)[5]

Betula ermanii Cham. var. subglobosa Miyabe et Tatew. (1938)[6]

Betula ermanii Cham. var. parvifolia Koidz. (1913)[7]

和名
ダケカンバ、ソウシカンバ、エゾノダケカンバ、オオダケカンバ、コバノダケカンバ、キレハダケカンバ、マルミノダケカンバ[1]
英名
Erman's Birch
変種品種


var. ermanii

f. corticosa (Nakai) Sugim. (1961) アツハダカンバ(アツカワダケカンバ)[8]


var. saitoana (Nakai) Hatus. (1934) チャボダケカンバ(サイトウカンバ)[9]

var. subcordata (Regel) Koidz. (1913) アカカンバ(ナンタイカンバ)[10]

ダケカンバ(岳樺[11]学名: Betula ermanii)は、カバノキ科カバノキ属の落葉広葉樹である。
名称

和名のダケカンバは、漢字で「岳樺」と書き、シラカンバよりも山岳のずっと高いところに生えることよる[12]。中国名も「岳樺」という[1]。別名は数多く、その一つにソウシカンバがあり、剥がした樹皮に草紙のように文字が書けることに由来する[11]。山岳で樹形が曲がりくねっているのは「踊り樺」などとよぶこともある[12]。その他同種の別名として、エゾノダケカンバ[1]、オオダケカンバ[1]、コバノダケカンバ[1]、キレハダケカンバ[1]、マルミノダケカンバ[1]などがある。
分布・生育地

日本千島列島サハリン[13]朝鮮半島[13]中国東北部[14]内蒙古[14]ロシア沿海州カムチャツカ[14]などに広く分布する。日本では、北海道本州奈良県福井県岐阜県中部地方以北)、四国愛媛県高知県徳島県)の亜高山帯に生える[11][14][15]。北海道東部太平洋岸の海岸段丘では、夏でも低温で霧がかかる条件下で、ダケカンバ林がよく発達する[12]

高山や北国の山地など寒冷地に生え[11]、シラカンバよりも更に高い高度に分布する[13]。よく針葉樹林の中に混生するが[14]、亜高山帯の上部、森林限界近くではしばしば純林に近いダケカンバ林となる[14][注 1]。また、森林限界を超えても、ハイマツの中に混生している例もある。
形態・生態

落葉広葉樹高木で、普通は樹高10 - 30メートル (m) [13][11]、大きいものは30 mにも達する一方、森林限界近辺では低木状となり、横向きに寝る[11]。積雪や風の影響で、ねじ曲がったような樹形のものが多い[13][15]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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