ダクロン
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ポリエチレンテレフタラート

別名PET
PETE
融点260 °C
PETの樹脂識別コード

ポリエチレンテレフタラート(: polyethylene terephthalate)は、ポリエステルの一種である。ポリエチレンテレフタレートとも呼ばれる。

略称は頭字語でPETと綴り、日本語では「ペット」、英語では「ピーイーティー」と読む。ペットボトルの名称はこれに由来する。

アメリカ合衆国では「ダクロン」(デュポン商標)、日本では「テトロン」(帝人東レの共同商標)、イギリスでは「テリレン」とも言う。
目次

1 概要

2 利用

3 脚注

3.1 出典


4 関連項目

5 外部リンク

概要

下式のようにエチレングリコール(HO-CH2-CH2-OH)とテレフタル酸の脱水縮合により作られ、エステル結合が連なっているポリエステルとなる。このエステル結合の、生成は、テレフタル酸ジメチルとのエステル交換反応でも可能である。

芳香環を有するとともに分子鎖が直線になりやすいことから、分子鎖が流動性をもつ温度では、芳香環や分子鎖の配向が起こりやすく、結晶部分を作りやすい。

このような結晶性樹脂としての特性を生かした各種用途に用いられている。非晶部分が流動性をもち軟化するガラス転移温度が約80℃、結晶部分も流動する融点が約264℃である。
利用

飲料容器として知られるペットボトルのほか、フィルム磁気テープの基材、衣料用の繊維など(フリースなど)に用いられる。

熱可塑性の合成繊維の中では、その結晶性から比較的熱に強く、生産量も最も多い。そのため、ペットボトルから繊維へといったリサイクルが比較的普及している樹脂でもある。

2016年にポリエチレンテレフタラートを分解する細菌イデオネラ・サカイエンシスが見つかった[1][2]。この細菌からはポリエチレンテレフタラートを分解する酵素ペターゼが発見されているが、2018年にはペターゼよりも分解能力に優れた酵素の作成に成功している[2][3]
脚注

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出典^ 安藤健二 (2016年3月11日). “ ⇒ペットボトルの樹脂を食べる細菌、日本の研究チームが発見”. ハフポスト. 2018年4月26日閲覧。
^ a b “ ⇒プラスチックを消化分解する酵素、研究過程で偶然作製 米英チーム”. AFPBB (2018-04-17日). 2018年4月26日閲覧。
^ メアリー・ハルトン (2018年4月17日). “ ⇒プラスチックを「食べる」酵素に賭ける リサイクルの未来”. BBC. 2018年4月26日閲覧。

関連項目

エステル交換反応

テレフタル酸ジメチル

外部リンク

ポータル 化学


PETボトルの諸性質










プラスチック
化学タイプABS樹脂(ABS) - 架橋ポリエチレン(PEX, XLPE) - Ethylene-vinyl acetate(英語版)(EVA) - アクリル樹脂(PMMA) - Polyacrylic acid(英語版)(PAA) - ポリアミド(PA) (ナイロン, アラミド) - Polybutylene(英語版)(PB) - ポリブチレンテレフタラート(PBT) - ポリカーボネート(PC) - Polyetheretherketone (PEEK) - ポリエステル(PEs)(ポリトリメチレンテレフタラート(PTT), ポリエチレンナフタラート(PEN), ポリブチレンナフタラート(PBN)) - ポリエチレン(PE) - ポリエチレンテレフタラート(PET, PETE) - ポリイミド(PI) - ポリ乳酸(PLA) - ポリアセタール(POM) - Polyphenyl ether(英語版)(PPE) - ポリプロピレン(PP) - ポリスチレン(PS) - Polysulfone(英語版)(PES) - ポリテトラフルオロエチレン(PTFE) - ポリウレタン(PU) - ポリ塩化ビニル(PVC) - ポリ塩化ビニリデン(PVDC) - Styrene maleic anhydride(英語版)(SMA) - AS樹脂(SAN)


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