ダウ・ジョーンズ輸送株平均(ダウ・ジョーンズゆそうかぶへいきん、英: Dow Jones Transportation Average, DJTA, DJT)は、ダウ・ジョーンズ平均の1種で、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが、アメリカ合衆国の輸送業(運輸業・物流業)における代表的な銘柄を選定し、ダウ式平均株価で算出する株価指数である。日本ではダウ輸送株20種平均やダウ輸送株指数などとも呼ばれる。
現在の構成銘柄数は20。ニューヨーク証券取引所(NYSE)上場企業およびNASDAQ上場企業で構成されている(2015年10月入替時点で、NYSEは13銘柄、NASDAQは7銘柄)。 1884年7月3日、Dow Jones Average(ダウ・ジョーンズ平均)の算出が開始された。算出開始当時は大企業の業種が乏しく、11銘柄中9銘柄を鉄道事業者が占めていた(ニューヨーク・セントラル鉄道、ノーザン・パシフィック鉄道、デラウェア・ラッカワナ・アンド・ウェスタン鉄道、シカゴ・アンド・ノース・ウェスタン・トランスポーテーション・カンパニーなど)[1]。 その後、19世紀末の産業発展を受け、1896年5月26日、従来のダウ・ジョーンズ平均とは別に、新たにDow Jones Industrial Average(ダウ・ジョーンズ工業株価平均)の算出が開始された。それまでのダウ・ジョーンズ平均は、同年の9月8日にDow Jones Railroad Average(ダウ・ジョーンズ鉄道株平均)と装いを改められた[1]。その後ダウ・ジョーンズ鉄道株平均は、アメリカにおける輸送手段の多様化を反映し、1970年1月2日から現在の名称のダウ・ジョーンズ輸送株平均となっている。なお、ユニオン・パシフィック鉄道は、1884年のDow Jones Average算出開始時点で銘柄に選定され、現在なおダウ・ジョーンズ輸送株平均を構成する、唯一の銘柄となっている[1]。 呼称がDow Jones Railroad Averageとなった1896年以降の指数の推移を示す。ダウ・ジョーンズ輸送株平均の推移 1896?2012 年年末終値対前年増減率
沿革
指数の推移
189651.33
190094.99
1910114.06
192075.96
193096.58
194028.13
195077.64
1960130.85
1970171.52
1980398.10
1990910.23
19911,358.0049.19
19921,449.216.72
19931,762.3221.61
19941,455.03?17.44
19951,981.0036.15
19962,255.6713.87
19973,256.5044.37
19983,149.31?3.29
19992,977.20?5.47
20002,946.60?1.03
20012,639.99?10.41
20022,309.96?12.50
20033,007.0530.18
20043,798.0526.30
20054,196.0310.48
20064,560.208.68
20074,570.550.23
20083,537.15?22.61
20094,099.6315.90
20105,106.7524.57
20115,019.69?1.70
20125,306.775.72
20137,400.5739.46
20149,139.9223.50
20157,508.71?17.85
20169,085.1420.99
201710,612.2916.81
20189,170.40-13.59
201910,901.2818.87
202012,506.9314.73
202116,478.3031.75
202213,391.90-18.73
構成銘柄
表
話
編
歴
ダウ輸送株20種平均
日本
日経平均(225)
東証株価指数(TOPIX)
JPX日経400
JPX日経中小型
グロース250指数
中国
CSI 300
中国A50
中国50
ハンセン中国
レッドチップ