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ダイヤルアップ接続(ダイヤルアップせつぞく、英語:Dial-up Internet access、ダイアルアップ接続)とは、コンピュータがネットワークに接続する方式のひとつであり、電話網を使用し、電話交換機を経由して接続を行う。オフフック及びダイヤル信号の発呼から通信手順が始まり、ネットワーク接続後は、音声信号と同じ周波数帯の電気信号を用いて通信を行うため、コンピュータが通信する音を聞くことができる。[1]
既設の固定電話回線を利用することにより、回線工事等が不要であったため、最も安価にパソコン通信やインターネットに接続する手段として、かつては家庭などで普及していた。しかし、音声信号と同じ周波数帯の電気信号を用いた通信であるため、その通信速度には技術的な限界があり、その後に登場したブロードバンドへの置き換えが進んでいった。 インターネットサービスプロバイダ(ISP)のほか、パソコン通信のホスト局(BBS)、企業内ネットワークなどが用意している接続先電話番号(アクセスポイント)にダイヤルし、電話回線経由でインターネットやパソコン通信、企業内ネットワークなどに接続する方式である。TCP/IP以前のインターネット・通信プロトコルであるUUCPにおいても使われた。なお、狭義には、ISPへの接続形態のみを指して言う事もある。ダイアルアップネットワーク接続(DUN接続)と言うこともある。 回線には、固定電話回線では一般の電話網・ISDN網、無線回線では携帯電話、PHSなどが使われる。主に固定電話回線の物を言うが、無線電話回線の物(特に無線回線交換)を含める場合もある。128kbps前後の低速回線(ナローバンドとも呼ばれる)が多い。 接続機器は、一般の電話網に接続されたモデム、ISDN網に接続されたターミナルアダプタが使われる。1980年代頃までは、音響カプラも使われた。 アクセスポイントの番号にダイヤルの後、モデムからFAX送信時に似た音声(ピーヒョロロロ・・・)が聞こえてくるが、その後でユーザーIDとパスワードの確認等を行い、異常がなければネットワーク接続を開始する。接続中の音はモデムからは聞こえないが、モデムと同じ回線に電話機を接続していれば受話器から通信中の音を聞くことができる。その音は、豪雨の際の雨音のような音である。 データ通信の種類で言うと回線交換接続に属する。対して、ブロードバンド接続では常時接続形態、第3世代携帯電話(高度化PHS含む)などではパケット通信が主である(モバイルデータ通信定額制、パケット定額制を参照)。
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