ダイバージェントFINAL
The Divergent Series: Allegiant
監督ロベルト・シュヴェンケ
脚本ノア・オッペンハイム
『ダイバージェントFINAL』(原題: The Divergent Series: Allegiant)はアメリカ合衆国で製作され、2016年に公開されたSFアクション映画である。本作は「ダイバージェント・シリーズ」の第3部前編にあたる。原作はヴェロニカ・ロスの『ダイバージェント3 忠誠者』。監督をロベルト・シュヴェンケが、主演をシェイリーン・ウッドリーとテオ・ジェームズが務める。 アマンダ・リッターのビデオ映像に衝撃を受けたシカゴ市民たちは壁に向かって殺到したが、イブリン指揮下の兵士たちによってシカゴ周辺は封鎖され、誰一人として壁の外に出ることができなかった。イブリンは高潔を司る「キャンダー」に所属するジャック・カンに「エリュアダイト」と「ドーントレス」の反乱分子を裁くように命じた。その裁判の中で死刑判決を受けた者も相当数出た。イブリンとジョアンナはトリスとフォーに新しい共同体で指導的地位に就くよう圧力をかけたが、2人は屈しなかった。シカゴ市内の情勢が悪化していく様子を目の当たりにしたトリスはフォー、ケイレブ、クリスティーナ、トーリ、ピーターとともにシカゴから脱走を試みるが、その途中でトーリが一行を待ち伏せていたエドガーに殺されてしまう。 万事休すかと思われたその時、謎の武装集団がトリス一行を救出した。トリス一行は遺伝子繁栄推進局のビルへと連行される。政府は社会問題が起きるのは「傷ついた遺伝子」が原因だと信じていた。よりよい社会を創造しようとする過程で、政府は遺伝子の修正を試みた。それが悲惨な結果をもたらしてしまった。政府は事態の収束を目指してある実験を行った。それはアメリカ合衆国に散在する生存者たちを外界から隔絶された都市に閉じ込めるというものであった。唯一の希望は純粋なダイバージェントを十分な数まで増やし、遺伝子の欠陥を修復するための「純潔化戦争」を勃発させることであった。 マシューとニータはトリスとフォーの遺伝子検査を行った。その結果、トリスは本物のダイバージェントだと確認されるが、フォーは「傷ついた遺伝子」の保有者だと判明してしまう。マシューはトリスを推進局の責任者であるデイビッドの下へと連れて行った。デイビッドはトリスに謎の装置を渡した。それはトリスの母親、ナタリーの記憶を見るための装置であった。ナタリーが推進局の手で養育されていたことを知ったトリスはシカゴの平和を取り戻すためにデイビッドに協力することに同意した。デイビッドによると、この争いを調停することができる「評議員」がいるのだという。 その頃、フォーとクリスティーナは推進局の部隊に入り、訓練を受けていた。2人は荒れ地にある村を救援する作戦に参加することになったが、フォーは推進局に不信感を抱くようになった。作戦の目的が村の子供たちを誘拐して強制的に推進局の一員にすることだと知ったからである。フォーは推進局を信頼するなとトリスに伝えるが、トリスはその言葉を受け入れようとはしなかった。 シカゴの治安維持部隊に参加していたケイレブはシカゴで内紛が発生しているとフォーに伝えた。イブリン率いる「ファンクショレス」とジョアンナ率いる「アリージェント」が今にも内戦を起こしそうだというのである。フォーはトリスに「一緒にシカゴに帰って、惨劇に終止符を打とう」と言うが、トリスはデイビッドとともに評議員との交渉に臨むことを選んだ。デイビッドはシカゴへ向かうフォーに護衛部隊をつけてくれた。シカゴへと向かう飛行機の中、マシューはフォーに「この護衛はお前を暗殺するために仕掛けられた罠だ。」と告げる。フォーは機内にいた兵士たちを倒すことに成功するが、飛行機は墜落してしまった。マシューは外壁の外に出るためのIDカードをフォーに渡した。「もうデイビッドを信頼できなくなった。どうかこれを役立ててほしい。」とマシューは言った。フォーは危機が迫るシカゴへと急行するのだった。 ※括弧内は日本語吹替 2013年12月、サミット・エンターテインメントは「ダイバージェント・シリーズ」の最終作にあたる『ダイバージェント3 忠誠者』を映画化し、2016年に公開すると発表した[4]。しかし、2014年4月11日、ライオンズゲートは「ハリー・ポッターシリーズ」や「トワイライト・シリーズ」のように、「ダイバージェント・シリーズ」も最終章を2分割して映画化すると発表した。ライオンズゲート副社長のロブ・フリードマン
あらすじ
キャスト
ベアトリス・“トリス”・プライアー - シェイリーン・ウッドリー(坂本真綾)
トビアス・“フォー”・イートン - テオ・ジェームズ(鈴木達央)
ピーター・ヘイズ - マイルズ・テラー(後藤ヒロキ)
ケイレブ・プライアー - アンセル・エルゴート(細谷佳正)
クリスティーナ - ゾーイ・クラヴィッツ(志田有彩)
デイビッド - ジェフ・ダニエルズ(土師孝也)
トーリ・ウー - マギー・Q(加藤有生子)
イブリン・ジョンソン=イートン - ナオミ・ワッツ(三石琴乃)
ジョアンナ・レイズ - オクタヴィア・スペンサー(高山みなみ)
マシュー - ビル・スカルスガルド
ナタリー・プライアー - アシュレイ・ジャッド(山像かおり)
幼い頃のナタリー・プライアー - アンナ・スティーヴンソン
ユーライア・ペッドラド - キーナン・ロンズデール
ヨアニータ(ニータ) - ナディア・ヒルカー
マーカス・イートン - レイ・スティーヴンソン(菅生隆之)
ジャック・カン - ダニエル・デイ・キム
マックス - メキ・ファイファー(山本格)
フィリップ - ザンダー・バークレー
エドガー - ジョニー・ウェストン(英語版)
製作
プリ・プロダクション