ダイハツ・タント
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ダイハツ・タント

4代目 タントX
概要
別名スバル・シフォン(3代目以降)
製造国 日本滋賀県蒲生郡竜王町
販売期間2003年 -
ボディ
ボディタイプ5ドア軽トールワゴン
駆動方式前輪駆動 / 四輪駆動
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タント(Tanto、TANTO、TanTo)は、ダイハツ工業が生産・販売している軽トールワゴン(軽スーパーハイトワゴン)のブランド(商標)、および車名である。 生産はダイハツ滋賀工場(第2地区)で行われていた。
概要

初代登場時は、FFレイアウトながら2,000 mmの長い室内長と、軽自動車のなかで最長となる2,440 mmのロングホイールベースが特長であった[補足 1]。同社で発売されている「ムーヴ」よりもキャビンの拡大を図っており、結果として全高1,700mmを超え「軽スーパーハイトワゴン」というジャンルを確立させた。

2005年6月には、前後デザインを差別化させてディスチャージヘッドランプなどの装備で更に充実させた「カスタム」を追加。「ムーヴ カスタム」のような、押し出しの強いスポーティな外観デザインが特徴である。
初代「Tanto」L350S/L360S型(2003年 - 2007年)

ダイハツ・タント(初代)
ダイハツ・タント カスタム(初代)
L350S/L360S型
前期型 X フロント(2003年11月 - 2005年6月)
カスタム VS(特別仕様車)
概要
製造国 日本滋賀県蒲生郡竜王町
販売期間2003年11月 - 2007年12月
ボディ
乗車定員4名
ボディタイプ5ドア 軽トールワゴン
エンジン位置フロント
駆動方式前輪駆動 / 四輪駆動
プラットフォームAプラットフォーム
パワートレイン
エンジンEF-VE型 659 cc 直3 DOHC DVVT
EF-DET型 659 cc DOHC ICターボ
変速機3速AT / 4速AT
サスペンション
ストラット式
トーションビーム式
3リンク
車両寸法
ホイールベース2,440 mm
全長3,395 mm
全幅1,475 mm
全高1,725 mm
車両重量870 - 960 kg
その他
販売終了前月までの新車登録台数の累計39万1662台[1]
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2003年(平成15年)11月27日 - 初代モデル発売。キャッチフレーズは「親子にピッタント」で、CMキャラクターには工藤静香[補足 2]が、CMソングには工藤がカバーした松田聖子の「SWEET MEMORIES」が起用された。
当初のグレード体系はNAエンジン車の「L」・「X」・「X Limited」、ターボエンジン車の「R」・「RS」の計5グレードを用意し、全てのグレードでFF4WDが用意された。エンジンは、43kW(58馬力)を発揮する自然吸気仕様のEF-VE型エンジン直列3気筒DOHCDVVT付き)のほか、47kW(64馬力)を発揮するEF-DET型ターボエンジンが用意された(すべて659ccのDOHCとなる)。トランスミッションは全車ガングリップ式のコラムシフトATで、4WDの自然吸気のみ3速AT、それ以外はすべて4速ATである。全車センターメーターを採用している。

2004年(平成16年)

4月 - 仕様変更。希望小売価格を消費税込の価格に変更。

6月1日 - 「X」・「X Limited」をベースに、専用内装を採用するとともに、エアクリーンフィルター、バニティミラー付サンバイザー(運転席)を装備した特別仕様車「スマイルセレクション」を発売。同時に、カタロググレードは車両型式が変更され、2WD車は「平成17年排出ガス基準50%低減レベル(☆☆☆)」認定を取得した。


2005年(平成17年)

1月 - 特別仕様車「スマイルセレクションII」を発売。2004年6月に発売された「スマイルセレクション」のバージョンアップ仕様である。

6月30日 - マイナーチェンジで後期型となる。新シリーズとして押し出し感の強いフロントフェイスに大型エアロバンパー等のエアロパーツを装着したスポーティ派生モデルの「タントカスタム」が新登場。キャッチフレーズは「オトコタント」で、CMキャラクターは速水もこみち入山法子、CMソングは河口恭吾がカバーした尾崎豊の「I LOVE YOU」が起用された。
グレード体系はNAエンジン搭載の「L」・「X」とターボエンジン搭載の「RS」の3グレードを用意。同時にタントもマイナーチェンジを行い、セキュリティアラーム、フロントマップランプ(左右)&残照式ルームランプを標準装備し、照明付きパワーウィンドウスイッチをインパネからドアパネルに変更し使い勝手を向上。4WD車に装備の電動格納式カラードドアミラーにはヒーテッド機能を追加。ボディカラーも入替を行い、ライトアンバーマイカメタリックとラベンダーメタリックオパールを廃止する代わりに、ミスティックレッドクリスタルメタリック(オプションカラー)とアプリコットキャンディメタリックを追加。なお、ターボ車は「R」を廃止し、「RS」に一本化された。

10月11日 - 同年の東京モーターショーで、ムーヴFCV-K-2に続く燃料電池自動車「タントFCHV」を出品することを発表。

11月28日 - 福祉車両「フレンドシップシリーズ」の新たなラインナップとして、「タント フロントシートリフト」を発売。本仕様は助手席がスイッチ操作で回転、車外へスライドしながら下降することで着座位置が低くなり、乗り降りがしやすくなっている。また、スイッチ操作を手元で行えるワイヤレススイッチや着座位置をサポートする胸部固定用ベルトをメーカーオプションに設定している。

12月26日 - 特別仕様車「ハッピーセレクション」を発売。「X」をベースに、プラズマクラスター付オートエアコン、クリーンエアフィルター、キーフリーシステム(イモビライザー付)、ハッピーオレンジの専用シートカバー(撥水加工済)、専用カラードアアームレスト、タコメーター付大型2眼センターメーターを装備した。


2006年(平成18年)

8月28日 - 福祉車両「フレンドシップシリーズ」の新ラインナップとして、車いす仕様車の「タント スローパー」を発売。本仕様はタントならではの大開口バックドアに加え、引き出し式スロープを備えたことで車いすに乗ったまま楽に乗降が可能で、乗車時の安全を考慮して後退防止ベルトも装備。グレード体系はリアシートレス仕様、乗用タイプと同じリアシートを採用したリアシート付き仕様、福祉タクシー仕様の3タイプが用意され、リアシートレス仕様とリヤシート付き仕様には助手席が電動で回転・昇降する助手席シートリフトを追加した「助手席シートリフトパック」も設定される。

9月11日 - 特別仕様車「VS」を発売。「L」をベースに、エアロパーツやブラックの専用内装、マルチリフレクターハロゲンフォグランプ、電動格納式カラードドアミラー(ターンランプ付)、キーフリーシステム(イモビライザー付)、タコメーター付大型2眼センターメーター、撥水ドアガラス(フロント)、ABS(EBD&ブレーキアシスト付)等を装備した。

11月13日 - 特別仕様車「カスタムVS」・「カスタムVSターボ」を発売。本仕様は「カスタムX」・「カスタムRS」をベースに、専用メッキグリル、トップシェイドガラス、キーフリーシステム(イモビライザー付)、専用15インチアルミホイールを装備。さらに、「カスタムVS」では「カスタムRS」に標準装備されているオーバーヘッドコンソール、リヤマップランプ(左右)&残照式ルームランプ、フロントスタビライザーを追加装備した。


2007年(平成19年)

11月[2] - 生産終了。在庫対応分のみの販売となる。

12月 - 2代目と入れ替わる形で販売終了。



タント ハッピーセレクション(特別仕様車・リア)

タント VS(特別仕様車・リア)

タントカスタム L(リア)

タントFCHV(燃料電池車)

2代目「TANTO」L375S/L385S型(2007年 - 2013年)

ダイハツ・タント(2代目)
ダイハツ・タント カスタム(2代目)
L375S/L385S型
前期型
後期型 G Special
(2010年9月 - 2013年10月)
後期型 カスタムRS
概要
製造国 日本滋賀県蒲生郡竜王町
販売期間2007年12月 - 2013年10月
ボディ
乗車定員4名
ボディタイプ5ドア軽トールワゴン
エンジン位置フロント
駆動方式前輪駆動 / 四輪駆動
プラットフォームAプラットフォーム
パワートレイン
エンジンKF-VE型 658 cc 直3 DOHC DVVT
KF-DET型 658 cc 直3 DOHC ICターボ
変速機4速AT / CVTコラムシフト
サスペンション
前ストラット式
後トーションビーム式
3リンク式
車両寸法
ホイールベース2,490 mm
全長3,395 mm
全幅1,475 mm
全高1,750 mm
車両重量900 - 1,010 kg
その他
販売終了前月までの販売台数の累計80万3420台[3]
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2007年(平成19年)

秋 - 東京モーターショーへ参考出品。

12月17日 - 2代目が発表・発売。月間販売目標は8000台。キャッチフレーズは標準系が「祝子育て満開」、カスタム系は「アニキのタント。」で、CMキャラクターは標準系がユースケ・サンタマリア小池栄子、カスタムが伊藤英明長澤まさみ、カスタムのCMソングにはEXILEの「変わらないモノ」が起用された。
基本的に外観デザインはキープコンセプトであるものの、タントは従来型のファニーな雰囲気をさらに昇華させたようなルックスで、より女性向けな印象を強めた。一方、タントカスタムはムーヴカスタムが洗練されたデザインとなっているため、本来のカスタムのコンセプトである攻撃的なデザインを踏襲している。なお、ロゴは初代の「Tanto」から全て大文字の「TANTO」に変更された。
ミラクルオープンドア

従来型同様の90度近く開く各ドアに加え、助手席側に軽自動車初となるセンターピラーレスとスライドドアを組み合わせた「ミラクルオープンドア」[補足 3]が採用された(「X Limited」・「X Limited スペシャル」・「カスタムX Limited」・「カスタムRS」はパワースライドドアを装備)。加えて、4代目ムーヴのプラットフォームを流用し、ホイールベースのさらなる延長(2,440mm → 2,490mm)やフラットフロア化(FF)を行ったことで、初代以上の広い室内空間と利便性が生まれた。エンジンは、43kW(58馬力)を発揮する自然吸気仕様のKF-VE型エンジン(直列3気筒DOHC、DVVT付き)のほか、47kW(64馬力)を発揮するKF-DET型ターボエンジンを搭載。後者は初代ではタントおよびタントカスタム共に設定されていたが、2代目では「カスタムRS」のみの設定となる。トランスミッションは先代同様、ガングリップ式のインパネシフトが基本で、「X Limited」・「X Limited スペシャル」・「カスタムX Limited」・「カスタムRS」はCVTとなる。同時に、自然吸気の4WD車のATは従来の3速から4速に変更され、静粛性と燃費の向上が図られた。全車先代に引き続きセンターメーターを採用。インテリアでは「X Limited スペシャル」に軽自動車初のフローリングフロアを採用し、高級感と(清掃面など)使い勝手の両立をも実現した。グレード体系はタントはターボ車「RS」を廃止し、「X Limited」の上級仕様である「X Limited」スペシャルを追加。カスタムにも「X Limited」を追加した(「X Limited」及び「X Limited スペシャル」は2WDのみの設定)。


2008年(平成20年)

5月21日 - 車いす仕様車「タント スローパー」をフルモデルチェンジ。ラインナップは「リアシート付仕様」と「リアシートレス仕様」の2グレードに整理された。

9月1日 - 福祉車両「フレンドシップシリーズ」の新ラインナップとして「タント ウェルカムシート」を発売。
前述の東京モーターショーに参考出品された仕様を市販化したもので、軽自動車の助手席昇降シート車では初となる2モードの昇降機能を搭載。ミラクルオープンドアを開放した状態で助手席を後方にスライドさせて足元スペースを広げた状態で回転・昇降するモードと助手席ドアのみを開放した状態で回転・昇降するモードがあり、シーンに応じて使い分けることが可能。また、操作時の利便性を高める大型ワイヤレスリモコンを標準装備している。助手席シートはからだをしっかりサポートするために大きめにし、大型フットレストも備えた専用仕様となっており、こちらも軽自動車の助手席昇降シート車では初となるベルトインシートを採用。これにより車外でのシートベルト脱着が可能となり介護する側の負担も軽減される。また、助手席シートバックには後席の乗り降りに便利な大型アシストグリップを装備している。

12月17日 - 特別仕様車「ワンダフルセレクション」・「カスタムVセレクション」・「カスタムVセレクションターボ」の3車種を発売。
「ワンダフルセレクション」は「L」をベースにブラウンの専用シート色を採用するとともに、イージークローザー付パワースライドドア、撥水ドアガラス(フロント)、IR&UVカットガラス(フロントウインドゥ)、チルトステアリング、運転席シートリフター、アジャスタブルショルダーベルトアンカー、イモビライザー機能付キーフリーシステム、電動格納式カラードドアミラーを装備した。


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