ダイナマイト関西_(お笑いイベント)
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ダイナマイト関西
dynamite kansai
イベントの種類
お笑いライブ・フェスティバル
通称・略称D関
初回開催1999年6月3日(心斎橋MUSE)
会場ルミネtheよしもと
なんばグランド花月
#開催履歴」も参照
主催吉本興業[1]
松竹芸能[2](2016年)
協賛よしもとクリエイティブ・エージェンシー[2](2016年)
企画制作よしもとクリエイティブ・エージェンシー[2](2016年)
プロデューサーバッファロー吾郎
来場者数4500人(2003年6月)
1080人(2014年8月)
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『ダイナマイト関西』(ダイナマイトかんさい)は、吉本興業が主催[1][注 1]し、バッファロー吾郎がプロデュースするお笑いイベントである。通称は『D関』(ディーかん)。第1回からダイナマイト関西2016までは、バッファロー吾郎の木村明浩(現・バッファロー吾郎A)がインタレスティング・プロデューサー[注 2]を務めていた[3]
概要

「ゴチャゴチャ言わんと 誰が一番おもろいんか決めたらええんや」[4][注 3][注 4]を唯一無二のコンセプトとした、大喜利による真剣勝負を主軸に置いたイベントである[注 5]。「ダイナマイト関西2016」開催時の公式サイト(外部リンク節参照)では、「イベントでなく、『野球』『サッカー』『ボクシング』などと同じ、笑いと格闘技を融合させた『ダイナマイト関西』という“競技”である」と定義し、そのために「一番(最も『おもろい』者)をわかりやすく決めるルールを作り、余計なものを一切排除した」と言明していた。また、一般的な「お笑い」とは一線を画した「格闘技」然とした演出[注 6]が多く取り入れられていることも特徴である。

第1回大会は観客収容人数100人程度のライブハウスから始まったが口コミで評判が広がり、次第に規模を拡大していく。評判が評判を呼び、現在では不動の人気公演の一つとなった。2003年6月の第10回大会は大阪府立体育会館で開催し、お笑いライブとしては異例の4500人以上の観客を動員した。また2006年8月の第13回大会は、初の東京決戦となる後楽園ホールで決勝戦を開催し、以降東京でも定期的に開かれ、2009年のバッファロー吾郎の東京再進出以降は東京での開催がメインとなる。スピンオフ・クロスオーバー的な派生大会も多い。

出場者は、一線級の芸人はもちろん、主催者側に「おもろい」と認められれば若手・無名の芸人にも門戸が開かれている。芸人ではない出場者も多く、彼らが大きな活躍を見せることもある。予選参加の条件を大幅に緩和し、一般のお笑いファンも参加できるオープントーナメントも開催されている。

かつては朝日放送(ABC)で、主に金曜深夜25:29からの特番枠で放送されていた。また、各大会はDVD化もされている。2017年12月からは、Amazonプライム・ビデオにて、過去の大会の映像が配信されていたが、現在は配信を終了している。

2016年までインタレスティング・プロデューサーを務めたバッファロー吾郎Aは、ゆくゆくはこのイベントを大晦日の紅白歌合戦の真裏でさいたまスーパーアリーナより生中継し、視聴率競争にて勝利することを自分の夢としている[注 7]。2009年11月には、自身のブログ「ホームラン日記」において、「本気で大晦日の開催を目指すため、2010年は後楽園ホールクラス以上の規模で大会を最低4回は開催する予定」と発表した[注 8]。実際に2010年は4大会が行われ、後楽園ホールと同クラスのキャパシティを誇るディファ有明で2度開催され、最終戦のfourth大会は中野サンプラザにて開催された。2014年からは、リーグ戦、団体戦といった新機軸の大会も企画され、浅草公会堂東京グローブ座などの会場でも開催された。

2017年以降は、バッファロー吾郎Aのインタレスティング・プロデューサーの辞任や、バッファロー吾郎がソロ活動主体になったこと、2019年から発生した新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響などにより、しばらく大会が開催されていない状況にある。
ルール

出場選手は舞台下手の
玄武コーナーと舞台上手の白虎コーナーに分かれ、一対一の大喜利対決を行う。トーナメント形式で優勝者を決定する。

一試合10分[注 9]で行われ、一試合につき『お題』が2問ないし3問出題される[注 10]。すべての『お題』は試合中に発表される。

舞台中央に出された『お題』に対して、各選手はスケッチブックまたはフリップボードに回答を書く。回答が書けた時点で挙手をし、進行の指名を受けたのち回答を発表する。

回答をイラストとして提示し、口頭でそれを補う説明をしてもよい。

回答について、口頭での簡単な前置きは問題とされないが、追加説明をすることは基本的に不可。


最初に双方が5ポイント[注 11]ずつ持ち、『お題』に対する回答が面白いと審判に判定されれば相手のポイントが1点マイナスされ、面白くなければ自分のポイントが1点マイナスされる[注 12]ロストポイント(減点)制で進行する。ポイントが変動した際には、その都度「玄武、マイナス」「白虎、マイナス」とコールされる。どちらでもない場合はポイントは動かず、「続行」とコールされる。

判定はあくまで審判が行うため、回答に対する観客の受けが良くても「続行」となる場合がある。例えば、何かに媚びた回答や、既に出された回答にかぶせていく回答は「続行」になりやすい[注 13][注 14]


審判は3人。その中には出場選手が含まれており、試合を行っていない選手が持ち回りで担当する[注 15]

先にどちらかのポイントが無くなった時点で即試合が終了し(ノックアウト)、ポイントが残っている選手の勝利となる。時間切れの場合は残りポイントの多い選手が勝利となる。

1問目の出題中、『お題』変更の予告として拍子木が鳴らされる。そのしばらく後に「問題チェンジ」(通称:モンチェン[注 16])というアナウンスがされ、2問目の出題が行われる。3問目が出題される場合も同じ手順を踏む。試合時間終了1分前には「残り時間、1分」というアナウンスがされ、時間切れになるとゴングが鳴らされ試合が終了する。

ただしトーナメント大会における「決勝戦」に限り、一試合に出題される『お題』の数が制限されない「時間無制限」となる。この場合、どちらかのポイントが無くなるまで試合が続行され、問題チェンジが試合終了まで行われる。


時間切れの時点で互いのポイントが同点の場合、サドンデスとなる。新たに『お題』を一問出題し、一問一答形式で双方が回答を発表した後、3人の審判が必ずどちらかに優劣をつけて判定するマスト方式で勝負を決する[注 17]

トーナメント本大会の優勝者には、チャンピオンベルトやそれに類するもの(優勝カップ、黄金のフリップなど)が贈られる。いずれも名誉を表す賞品であり、賞金や実用的な賞品は授与されない。

なお、上記のルールはあくまで基本形であり、何度かの改正が実施されている。また、実験的にイレギュラーなルールで行われた試合も存在する。
エキシビション

トーナメント戦の他にも、エキシビションとしてスペシャルシングルマッチや、下記のような試合も行われている。エキシビションでは同点で時間切れの場合はサドンデスを行わず、そのまま引き分けとなることが多い。

タッグマッチ:二対二、三対三などで行う試合。基本的には一対一のときのルールに則るが、試合時間や試合開始時の持ちポイントが変動したり
[注 18]、「必ず交替で回答する」「二人で一つの回答になるように答える」などのルールが加わったりする場合もある。

サバイバルマッチ:多人数で行う個人戦。各選手の持ちポイントは3。回答前に一人を指名し、回答が面白ければ指名された者が、面白くなければ回答者がポイントを失う。ポイントをすべて失った選手は退場し、最後に残った一人が勝者となる。

団体戦

2015年からは新しい試合形式として、団体戦が採用されている。2015年4月に初の団体戦の大会が行われ、同年7月からは事務所対抗戦として団体戦トーナメントの本大会が開催された。

5人編成のチーム同士による、五対五の大喜利対決を行う。事務所対抗戦では、各チームのリーダーが残り4人のメンバーを選抜する。

事務所対抗戦のチームリーダーは変更できないが
[注 19]、残りのメンバーは試合毎に入れ替えてもよい。


チームは先鋒、次鋒、中堅、副将、大将で構成され、最初は先鋒の選手同士が対戦する。

各選手の持ちポイントは5で、一対一のときのルールに則って対戦を行う。制限時間は8分。

対戦の敗者は退場となり、次の選手と交代する。勝者はそのまま次の対戦を行うが、失ったポイントは復活せず、前の対戦のポイントを引き継いで戦う。

同点で時間切れの場合は両者退場となり、両チームとも次の選手と交代する。

選手交代を繰り返し、相手チームの大将を倒したチームの勝利となる。

大将同士の対戦で同点・時間切れとなった場合は、延長戦を行う。両チームから一名ずつを選出し、トーナメント戦でのサドンデスのルールに則って決着をつける。

強制BET大喜利

事務所対抗戦の決勝戦を除き、団体戦のエキシビションとして、勝利チームによる個人戦が行われる。

団体戦の勝利チームの選手は、横一列に配置された席に座る。座る順番は自由。また、各選手には10枚のコインが支給される。

『お題』の発表前に、回答順を抽選する。カードにより最初の回答者を決定し、以降の順番は上座に移る。最上座まで行き切った場合は、最下座に順番が移る。

『お題』が発表されたら、全員が順番に一問一答で回答する。制限時間は、自分の順番が来てから20秒。回答が書けた時点で、席にあるベルを鳴らして合図する。先の回答者は時間の短さが、後の回答者は「かぶり」などで回答の幅が狭められることがネックとなる。

選手は回答を発表する前に、任意の枚数のコインを賭ける。回答に対し、「YOU WIN」の判定が下されれば賭けたコインは倍返し、「YOU LOSE」の場合は没収となる。通常の対戦の「続行」に当たる判定は無い。

全員が回答を発表後、新たに回答順を抽選し、同じ要領で2問目、3問目を行う。3問終了後、最もコインを多く持っていた選手が勝者となる。

出場者.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節の加筆が望まれています。

芸名、コンビ・トリオ名などは、出場当時のもので記載するが、新・旧の芸名で出場した場合は、別名称を<>内に示す。現在の芸名などと変わっている、あるいは解散している場合があるので、注意されたい。
大会進行、ナレーター

原田専門家<進行>

住谷正樹レイザーラモン)<進行・VTRのナレーター>

清水けんじフロントストーリー)<進行>

浅越ゴエザ・プラン9)<進行>

お兄ちゃん(ビタミンS)<進行>

坂本雅仁(元・アホマイルド)<進行>

宮戸洋行(GAG少年楽団)<進行>

村田秀亮(とろサーモン)<VTRのナレーター>

出場芸人

本大会の出場者。エキシビションのみの出場者も記載している。太字は本大会優勝経験者。
吉本興業からの出場芸人

2007年10月から2019年6月までは「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」。

バッファロー吾郎A<木村明浩>(バッファロー吾郎、2016年までインタレスティングプロデューサー[注 2]を兼任[3]

竹若元博(バッファロー吾郎)


ケンドーコバヤシ<小林友治>

お?い!久馬<久馬歩>(ザ・プラン9

古高義広(スキヤキ


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