ダイソン_(企業)
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ダイソン
Dyson Limited

種類非公開会社株式会社
本社所在地 シンガポール
シンガポール・セントーサ島
設立1993年7月8日 (30年前) (1993-07-08)
Barleta Limited として
業種電機機器
事業内容電機機器の製造・販売
代表者ジェームズ・ダイソン(チーフエンジニア)
ジム・ローワン(CEO
売上高 44億ポンド(2018年)[1]
純利益 11億ポンド(2018年)[1]
従業員数約12,000人(2018年)
所有者ジェームズ・ダイソン
外部リンクwww.dyson.co.jp
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ダイソン(: Dyson Limited)は、シンガポールに本拠を構える電気機器メーカーサイクロン掃除機を初めて開発・製造した会社として知られる[2]

創業者のジェームズ・ダイソンは、従来型の紙パック式掃除機が、紙パックが満杯になっていなくても吸引力が落ちてきて交換しなければならないことに気が付き、「フィルターを定期的に交換するか、あるいは、水洗浄することにより、紙パックが不要になる方式」として、デュアルサイクロン方式を発想・開発した。
沿革ダイソン・タングルフリー・タービンツールDC07 ダイソン掃除機

1983年、ジェームズ・ダイソンは大鋸屑の集塵機をヒントに[3]、サイクロン掃除機の試作品「G・フォース」を完成させた[4]。それが米誌「Product Design」に掲載されたことがきっかけで[5]、1985年に日本の商社エイペックスにより製品化されることが決まった[6]。ジェームズ・ダイソンは、この契約で先払い78,000ドルと10%のロイヤリティーを得ることとなり[4]、じっさいに「G・フォース[7]」はシルバー精工の製造で1989年に発売された[8]

ダイソンのライセンスに基づいて英国内においてサイクロン式掃除機を製造販売するメーカーがなかったために、独自に製造販売を始めた(英国のフーヴァー社(英語版)は、サイクロン式の掃除機を市場に出さないためだけにライセンスを取得しようとしたということを後に認めている[要出典])。

その後ジェームズ・ダイソンは、日本からのライセンス料を用いて、ダイソン社を起業。1993年6月に、ウィルトシャーに研究所と工場を開設し、新型掃除機DC01を開発。

長年ウィルトシャーで生産してきたが、2002年にコスト削減のため、かつて洗濯機生産も行っていたマレーシアの工場に生産を移転した。ウィルトシャー随一の大手製造業であるダイソンの工場閉鎖は議論を呼んだが[9]、ダイソン側はウィルトシャーの本社・研究所の強化のため必要なことでありイギリスで雇用する人数は工場移転前よりかえって増えたと反論している。なお基幹部品のひとつであるデジタルモーターは全数シンガポールにて生産されており、同国に新技術センターも設置する計画である[10]

2017年には、電気自動車の開発を通じて自動車業界へ進出することを発表した。企業買収を通じて技術的な足掛かりを作り、シンガポールに工場を建設して2020年までの稼働させることを見込んでいたが、企業買収の目算は外れたほか採算が見込まれないとして、2019年10月13日までに自動車業界の進出を断念して撤退する方針が発表された[11]

社内にはデザイナーがおらず、デザインエンジニアが担っている。エンジニアの従業員数は2000人に上る。
旗艦店

2015年4月17日、世界初の旗艦店が東京にオープンした[12]
掃除機

DC01 - 第1号機(フィルター交換方式
[13])。タテ型掃除機。

DC02 - キャニスター型としては第1号機。

DC03 - 軽量化された扁平タテ型掃除機。

DC04 - DC01の後継モデル

DC05 - キャニスター型第2号機。

DC06 - DC5と同じ機能を搭載した本格的自動掃除機。吸引式ユニットを搭載した中では最も小型の家庭向け掃除ロボットであった[14][15]

DC07 - ルートサイクロン方式によるタテ型掃除機。

DC08 - ルートサイクロン方式を組み込んだ、新型キャニスター掃除機。

DC08TW - 軽量伸縮パイプの『テレスコープ・ラップ方式 (Telescope Wrap system)』により初めて小型化に成功。テレスコープ式ハンドルと、本体に巻きつける方式のホースが特徴的。

DC11 - 日本未発売モデル。テレスコープ式ハンドルと、巻付けホースを組み込んだ最初のキャニスター掃除機。ダストビンが2個並列に付いた『パラレルルートサイクロン』搭載、TW式ハンドルはダストビンの上に取り付けて格納する方式であった[16][17]

DC12 - 高速デジタルモーターを採用し本体を軽量化したモデル。2004年6月24日発売。それなりの取り扱いがあった日本向けを意識し徹底改良、同社従来製品よりも小型化して収納性を高めた。

DC12plus - DC12の進化型。性能はDC12とほぼ変わらないが、カラーや素材に変化がある。

DC14 - タテ型掃除機の改良版。重心を下げ、テレスコープ式ハンドルを組み込む。

DC15 - 本体のユニバーサルジョイントに連結された車輪の代わりに、吸引用モーターユニットを格納したボール (Ball technology) を利用し、ハンドルを左右に揺らすだけで機体を舵取りすることができる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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