『スター・ウォーズ』シリーズの登場人物については「グランド・モフ・ウィルハフ・ターキン」をご覧ください。
ターキン
ターキン Budorcas taxicolor
保全状況評価[1][2]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ワシントン条約附属書II
分類
ターキン(学名:Budorcas taxicolor)は、ウシ科ターキン属に分類される偶蹄類。本種のみでターキン属を構成する(単型)。 インド北東部、中華人民共和国(四川省、チベット自治区)、ブータン、ミャンマー北部[5] 体長100 - 237センチメートル[5]。尾長7 - 12センチメートル[3][5]。肩高68.6 - 140センチメートル[3]。体重オス150 - 400キログラム、メス250キログラム[5]。メスよりもオスの方が大型になる。分泌腺は退化しているが、全身から臭いを発する[4]。全身は長い体毛で被われるが、色彩は地域や個体による変異が大きい[5]。顎の下の体毛が伸長する[4][5]。 雌雄共に湾曲した太い角を持つ[5]。最大角長63.5センチメートル[5]。鼻面は長く、隆起する[5]。吻端の体毛で被われない裸出部(鼻鏡)は小型で、左右の鼻孔の間は体毛で被われる[4][5]。四肢は太くて短い。 出産直後の幼獣は体重5 - 7キログラム[5]。幼獣やメスの成獣は鼻の周囲のみ暗色だが、オスの成獣は顔全体が暗色。乳頭の数は4個[4]。 以下の亜種に分ける説もある[4]。亜種ブータンターキンの分割を疑問視する説もある[4]。 標高1,000 - 4,000メートルにある森林などに生息し、タケやシャクナゲが密生した環境を好む。冬季になると標高の低い森林へ移動する[5]。夏季には約300頭の大規模な群れを形成することもあるが、冬季には3 - 35頭の群れを形成し分散する[5]。 食性は植物食で、主に木の葉を食べる[5]。 繁殖様式は胎生。四川省では7 - 8月に交尾を行う[5]。妊娠期間は200 - 220日[5]。2 - 4月に1回に1匹の幼獣を産む[5]。生後30か月で性成熟する[5]。飼育下での寿命は19年[5]。 生息地では食用とされることもある[5]。森林伐採による生息地の破壊、食用の乱獲などにより生息数は減少している[5]。
分布
形態
分類
Budorcas taxicolor taxicolor
Hodgson, 1850。 アッサムターキン(チベットターキン) - アッサム地方、チベット南東部、等
Budorcas taxicolor bedfordi
Thomas, 1911。シェンシーターキン(ゴールデンターキン ) - 陝西省日本国内では、アドベンチャーワールド[6]、多摩動物公園[7]、よこはま動物園ズーラシア[8]の3施設[9]で飼育中。
Budorcas taxicolor tibetanus
Milne-Edwards, 1874。スーチョワンターキン - 四川省
Budorcas taxicolor whitei
Lydekker, 1907。ブータンターキン - ブータン
生態
人間との関係
参考文献[脚注の使い方]^ Appendices I, II and III
^ Song, Y.-L., Smith, A.T. & MacKinnon, J. 2008. Budorcas taxicolor. The IUCN Red List of Threatened Species 2008: e.T3160A9643719. doi:10.2305/IUCN.UK.2008.RLTS.T3160A9643719.en
^ a b c d e John F. Neas and Robert S. Hoffmann, "Budorcas taxicolor," Mammalian Species, No. 277, American Society of Mammalogists, 1987, pp. 1-7.