タンタン_ソビエトへ
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タンタン ソビエトへ
(Tintin au pays des Soviets)
発売日1930年
シリーズ
タンタンの冒険シリーズ
出版社Editions du Petit Vingtieme
制作陣
製作者エルジェ
オリジナル
掲載20世紀子ども新聞(英語版)
掲載期間1929年1月10日 ? 1930年5月8日
言語フランス語
翻訳版
出版社福音館書店
発売日2005年
ISBN.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}978-4-8340-2038-0
翻訳者川口恵子
年表
次作タンタンのコンゴ探険 (1931年)

『タンタン ソビエトへ』(フランス語: Tintin au pays des Soviets)は、ベルギーの漫画家エルジェによる漫画バンド・デシネ)、タンタンの冒険シリーズの1作目である。ベルギーの保守紙『20世紀新聞(英語版)』 (Le Vingtieme Siecle)の子供向け付録誌『20世紀子ども新聞(英語版)』(Le Petit Vingtieme)にて1929年1月から1930年5月まで毎週連載されていた。ベルギー人の少年記者タンタンを主人公とし、愛犬スノーウィと共に建国されて間もない共産主義国家・ソビエト連邦に派遣され、同地の秘密警察に襲われながらも、同国の危険な実態を報道し、帰還するという物語である。

本作はエルジェの代表作であり、かつフランスとベルギーのコミックを意味する「バンド・デシネ」の古典となる「タンタンの冒険シリーズ」の第1作目である。連載当時は人気を博し、完結後すぐに次作『タンタンのコンゴ探険』の連載が決まり、以降、同シリーズが続くことになった。しかし、本作は後のシリーズ作品とは異なり、原画の劣化により数十年にわたって再出版されなかった。またその出来栄え自体をエルジェ本人も恥じており、1940年代から過去のモノクロ作品をカラー化してリメイク出版することになっても、本作は唯一カラー化されなかった。その後、1960年代に海賊版が出回ったことでやむなくモノクロ版の再版が行われ、他国への翻訳版も出版された。本作に対する批評家意見は大半が否定的であり、エルジェの作品の中で最低なものの1作とも評される。

日本語版は、2005年に福音館書店より出版された(川口恵子訳)。
あらすじ

『20世紀子ども新聞』の報道記者であるベルギー人少年タンタンは、ソビエト連邦を取材するため、愛犬のスノーウィと共に現地へ派遣される。列車で首都モスクワに向かう途中、ドイツ国内にてソ連の秘密警察である合同国家政治保安部(OGPU)の工作員が列車を爆破するところを目撃する。地元のベルリン警察は、この事件をタンタンが犯人だと決めつけ、やむを得ずタンタンは独ソ国境へと逃げる。そこで、タンタンはOGPUの工作員に発見されて、ソ連国内に連れ去られる。そしてタンタンは共産国家の実態や、ボリシェヴィキたちの悪辣なやり口を目の当たりにする。
歴史
執筆背景タンタンというキャラクターや、彼に降りかかる冒険のアイデアは、このヒーローを初めてスケッチした瞬間に5分で思いついた。つまり、彼は(今まで)私の青春や夢に出てくるようなものではなかったんだ。子供の時分に自分がタンタンのような役柄になることを想像していた可能性はあるんだが。Herge, 15 November 1966.[1]

作者のエルジェ(本名:ジョルジュ・レミ)は、1925年、18歳の時に、故郷ブリュッセルにあったローマ・カトリック系の保守紙『20世紀新聞(英語版)』(Le Vingtieme Siecle)で最初は事務員、後にイラストレーターとして雇用された。同紙は「教義と情報のためのカトリック新聞」を標榜し、教会のアベでもあったノルベール・ヴァレーズ(英語版)が経営と編集長を務めていた。ヴァレーズはイタリアのファシストの指導者であるベニート・ムッソリーニを敬愛し、彼のサイン入り写真をデスクに飾ってあるほどに、新聞は親ファシスト的な論調を持ち、また後にレクシスト党(ベルギーのファシスト政党)の指導者となるレオン・ドグレル(英語版)は、外国特派員として働いていた[2]


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