タロット
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この項目では、カードについて説明しています。ヘヴィメタルバンドについては「タロット (バンド)」をご覧ください。
15世紀に描かれた(悪魔のカードを除く)ヴィスコンティ・スフォルツァ版デッキ

タロット(:tarots [t?rou] 、:tarocchi)、あるいはタロットカードは遊戯占いタロット占い)などに使用されるカードのこと。78枚1組がもっとも一般的で、その内訳はワンドカップソードペンタクルの4種類のスートごとにエース(1)から10までの数札、4枚のコートカードと呼ばれる札によって構成された56枚の小アルカナと、寓意画が描かれた22枚の大アルカナに分けられる。

日本では、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}小アルカナは大アルカナに比べ比較的認知度が低く、一般語のタロットは大アルカナのみを指す場合が多い[要出典] 。
歴史
起源

タロットの起源を古代エジプト古代ユダヤに求める説もあるが学術的な根拠は無く、発祥は不明である。記録上辿れる限りでは1392年の「シャルル6世のタロット」が最古であるがこれは現存していない。これはシャルル6世が画家ジャックマン・グランゴヌール (Jacquemin Gringonneur) [1]に作らせたもの[注 1]だが現存していないため現在のタロットとどの程度似ていたのか、あるいは全然違ったものだったのか、全く不明である。次いで古いのは、1415年フィリッポ・マリーア・ヴィスコンティ公爵が秘書トルトナに作らせたという「ミンキアーテ版」である。これも当時のものは現存していないが、後世に作られた複製が残っており、内容を知ることはできる。これによると配列順や名称、絵柄が現在の大アルカナとは違っているところ[注 2]もあり、現在の大アルカナの「枚数・順番・名称・絵柄」は当時まだ確立されていなかったことがわかる[注 3]

現存するもので最古のものは15世紀半ばの北イタリアで製作された「ヴィスコンティ・スフォルツァ版」である。これは、様々な博物館図書館、そして世界中の個人コレクションに散らばる、約15デッキのタロットを総称したものである。このうちには1484年の日付の入ったものもあるが、それよりも古いもので1442年から1447年の間に作られたと推測されているものも存在する。この「ヴィスコンティ・スフォルツァ版」はデッキごとにも微妙な違いがあるが、全体的にも後のいわゆる「マルセイユ版」とは図柄がかなり異なっており、番号がないためにいわゆる大アルカナに相当するカードの配列順番も現在のタロットと同じなのかどうか不明[注 4]である。しかし、現在の大アルカナ22枚に相当するカードは少なくとも20枚はあった[注 5]ことはわかる。

ヴィスコンティ・スフォルツァ版とほぼ同時期のもので有名なものとしては「エステ家のタロット」と呼ばれるデッキがある[注 6]1442年の日付で、北イタリアフェラーラ侯であった「エステ家」の帳簿の中に「トリオンフィ(Trionfi トライアンフと同義)のカードパックを購入した」との記述に続き、その後も1452年1454年1461年の日付入りで「トリオンフィ」に言及した記録があり、15世紀半ば頃には既にタロットカードが一般的に存在していたことがわかる。この頃、フェラーラでエステ家のために作られたと思われるデッキのうち15枚(うち大アルカナ8枚)がイェール大学に所蔵されている[2]。またパリ国立図書館にも17枚(大アルカナは16枚)が残っており、これは1469年から1471年の間に上記のエステ家ボルソ・デステ (Borso d'Este) 侯爵のためにフェラーラでつくられたものと推測されている[3]。このデッキの図像は上記ヴィスコンティ・スフォルツァ版とも後述のマルセイユ版とも異なる図案がみられる[注 7]

当時は、貴族や富豪のために画家が手描きで描いて作製していた。この頃のタロットは、まだ枚数や絵柄などもどの程度確定していたのか不明ではあるが、上述の諸々のデッキの構成から、すでに後世でいう大アルカナと小アルカナが合体したものであることは推察できる[注 8]。一般的には、ゲーム用として用いられその遊びの中の一つとして占いに使うこともあっただろうと考えられている。とはいえゲーム用でも占い用でもない寓意画として観賞されたのかも知れず、正確なところは不明である。

その後、16世紀頃から木版画の量産品が出回るようになり、徐々に庶民へ、全ヨーロッパへと普及して行った。特にタロットゲームによるギャンブルは盛んで、風紀を乱すという理由から何度も禁止令が出たという。確実なタロット占いの記録が文献に現れるのは18世紀(後述のエッティラ)以降のことである。
マルセイユ版タロットの誕生

フランス最古のタロットは、1557年リヨンで作られた「ケイトリン・ジョフロイ版」(Catelin Geofroy) だが、このデッキのトランプ(いわゆる大アルカナ)は図像的にみるとかなり特徴的で、のちの「マルセイユ版」の元祖とは言い難い[注 9]

いわゆる現在の「マルセイユ版」とほぼ同じ図像、絵柄が確立したのは、1650年頃のパリで発行されたジャン・ノブレ(フランス語版)の「ジャン・ノブレ版」が最初で、これが遡りうる限りでのマルセイユ版の元祖と言い得る[注 10]マイケル・ダメットによると、最古のタロット占いの記録は、18世紀前半のタロット占いのやり方を記した手書きのシートである。この記録によれば、タロットカードにはそれぞれの意味が1枚ごとに割り振られていた[注 11]ようであるが、当初はもっぱらゲームに使われていた。
マルセイユ版の隆盛と神秘主義的解釈の創始

この系統のタロットは、18世紀頃にはミラノ辺りでも生産されたが、当時一大生産地となったマルセイユにちなみ「マルセイユ版タロット」と呼ばれる。この頃はまた、ちょうどフランス革命前後の不安定な社会を背景に、占い師エッティラが活躍していた頃に重なり、タロットを神秘的なものと見る風潮が高まって占いにも多用されるようになっていく。

アントワーヌ・クール・ド・ジェブラン(フランス語版)が『太古の世界』を著し、タロットのエジプト起源説を唱える[注 12]と、それに触発されて、最初の職業タロット占い師でもあるエッティラ(フランス語版)[注 13]が新解釈のタロットを作り出した。


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