タレント (talent) とは、古代ギリシャ、古代ローマなど、古代地中海世界で使われた質量の単位。また、通貨単位としても使われた。 古代ギリシャではタラントン (talanton)、古代ローマではタレントまたはタレントゥム (talentum) と呼ばれ、日本ではタレント、タラントなど表記ゆれが見られる。 本来「1アンフォラ(おおむね26リットル)の水の重さ」という単位であるが、時代・場所によって重さは違ってきている。時代が下るにつれ通貨の単位として使われるようになり、古代ギリシャにおいては「6000ドラクマ」とされ、これは銀26キログラムに相当した。また、金の重さの単位として使われ、「人の重さ程度(おおむね50キログラム程度)」とされるが、正確には33キログラム程度とする説もある。 日本では、マタイによる福音書に「タレントのたとえ話
解説
また、この「タレントのたとえ話」で、「その『能力に応じて』、タレントを預けた」とされることから、英語のtalent(才能、能力)の語源となった。