タレス
Thales S.A.
種類公開会社
市場情報Euronext: HO
タレス(仏: Thales S.A.)は、フランスの大手電機企業であり、航空宇宙分野、防衛分野、交通システム分野、セキュリティ分野での情報システムと各種サービスを提供している。フランスのパリ近郊のラ・デファンスに本社があり、ユーロネクスト・パリに上場している。(Euronext: HO )
2000年末にイギリスの防衛機器メーカー「Racal Electronics plc」を£1.3bn(13億ポンド)で吸収合併した時に合わせて、社名を「トムソンCSF」(Thomson-CSF)から「タレス」(Thales)に変更した。タレスは下記のようにフランス政府が筆頭株主で、世界中の50ヶ国以上で活動している。2006年には70,000人の従業員を擁して、130億ユーロの総収益をあげた。世界中の企業規模の順位でいえば、2010年のFortune500社リストでは475位であり、軍需産業だけに限れば11位であった[1]。売り上げの60%が軍需部門で、この割合は毎年あまり変わらない。
古代ギリシアの哲学者の名前「Θαλ?? Thal?s」からとっており、フランス語に由来する[tal?s]や[t?l?s]と発音される。 タレス社は世界中で活動しており、イギリスやアメリカはもちろんの事、アジアではオーストラリアや中華民国(台湾軍)及び日本の自衛隊の国際共同開発にも参加する西側を代表するコングロマリットである。本国フランス軍の国防関連産業でも(主にRacal (2014年現在) タレス社の前身である「Thomson-CSF」は1893年設立の「Compagnie Francaise Thomson-Houston」(コンパニー・フランセーズ・トムソン・ヒューストン社:CFTH、米トムソン・ヒューストン・エレクトリック(現:ゼネラル・エレクトリック)のフランスにおける関連企業)から発展してきた。
営業分野
イギリス海軍の将来型空母建造計画(Carrier Vessel Future programme、CVF計画)の提案競争をタレス社の設計案が勝ち残った。自国用では原子力空母の一部電源保守管理業務と原潜関連受注が多く、水上戦闘艦としてはフランス海軍(ミストラル級)用とロシア海軍用(ロシア向けミストラル級売却問題で後にエジプト向けに振り分けされた強襲揚陸艦)の艦艇にも、21世紀以降ドイツやオランダの国防体制合法企業であるDCNSなどとも緊密に連携した国際共同開発製品が多く、西側全体ではボフォース社及びレイセオン社系列企業やロッキード・マーティンと共に、NATOの集団的国防体制構築に大きく携わっている)
イギリス空軍の将来型戦略空中給油機(Future Strategic Tanker Aircraft、FSTA)の計画でもコンソーシアム内の1社として入札に勝ち残った。
タレスUK社はイギリス陸軍の無人航空機(UAV)「ウォッチキーパー」計画を勝ち取った。
タレス社はSWARM(Stabilised Weapon And Reconnaissance Mount)遠隔操作ステーションを製作した。
タレス社はDCNS(Direction des Constructions Navales Services)社と共同でフランス海軍の多数の艦船を設計した。
主な株主
フランス政府: 26.4%
ダッソー・グループ(Dassault Group): 25.3%
歴史