タムシバ
タムシバ
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
タムシバ(田虫葉[11][12]、学名:Magnolia salicifolia)は、モクレン科モクレン属に属する落葉高木から低木の1種である。別名、カムシバ、ニオイコブシなどともよばれる。葉はやや細長い披針形であり、早春の葉が展開する前に白い6花弁をもち芳香がある花が咲く。日本固有種であり、本州、四国、九州に分布するが、世界各地で観賞用に植栽されることもある。精油を含み、つぼみは辛夷(しんい)として生薬にされることがある。
コブシに似るが、樹高がやや低いこと、葉が細長く葉裏が白色を帯びる点、葉芽の鱗片が無毛である点、花の基部に葉がつかない点、萼片が比較的大きく(花弁長の1/3から1/2)無毛である点などで異なる。 和名「タムシバ」の由来は2説あり、葉にタムシ状の斑点ができるためという説[11]、あるいは、葉を噛むと独特の甘味があるため「カムシバ(噛む柴)」の名がつき、これが転じて「タムシバ」となったともされる[13][11][14][15]。 別名として、カムシバやサトウシバ、ニオイコブシなどがある[13][11]。ニオイコブシの別名は、葉を切ると芳香が漂うので名付けられたものである[16][13]。 学名の種小名である salicifolia は「ヤナギの葉」の意味であり、タムシバの細長い葉の形を示している[17]。 落葉広葉樹の低木から小高木で、主幹はまっすぐに立ち、高さ3メートル (m) から大きなものは10メートル (m) ほどになる[7][13][11][18](下図1a, b)。樹高はコブシよりやや低い[16]。樹皮は灰褐色で平滑、縦に皮目がならぶ[7]。本年枝は緑褐色で無毛[7]。一年枝は緑褐色で、托葉痕が枝を1周する[19][7]。.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}1a. 樹形1b. 樹形1c. 葉 葉は互生し、葉身は披針形から卵状披針形で長さ6 - 14センチメートル (cm) 、幅2 - 5 cm、全縁で基部はくさび形、先端は次第に尖り、裏面は白色を帯び若いときに微細な毛があり、質は薄い[7][11][18][20](上図1c)。コブシにくらべて葉が細長く、葉裏が白色を帯びる点で異なる[14][7]。
名称
特徴