タネツケバナ属
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タネツケバナ属
オオバタネツケバナ
分類APG IV

:植物界 Plantae
階級なし:被子植物 Angiosperms
階級なし:真正双子葉類 Eudicots
階級なし:バラ上類 Superrosids
階級なし:バラ類 Rosids
階級なし:アオイ類 Malvids
:アブラナ目 Brassicales
:アブラナ科 Brassicaceae
:タネツケバナ属 Cardamine

学名
Cardamine L. (1753)[1]
タイプ種
Cardamine pratensis L.[1]



本文参照

.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、タネツケバナ属に関連するメディアがあります。ウィキスピーシーズにタネツケバナ属に関する情報があります。

タネツケバナ属(たねつけばなぞく、学名:Cardamine L. (1753))はアブラナ科の一つ[1][2]
特徴

植物体は無毛または分枝しない単純毛のみが生える。一年草越年草または多年草で、ときに地下に根茎がある。につくは互生し、羽状に分裂するか羽状複葉になり、まれに単葉または3出複葉になる。茎葉の葉柄は無いかまたは有り、葉柄の基部が耳状に広がって茎を抱くことがある。は4弁の放射相称の十字形になり、花弁は白色または紅紫色で、ときに花弁が退化しているものもある。雄蕊は6個まれに4個。雌蕊は1個。果実は果体の形状が細長い長角果で、やや扁平になるかまれに円柱状になる。長角果は上を向き、果皮は熟すと反曲して縦に裂開し、種子を弾き飛ばし、裂開後の胎座は横に広がる。種子は翼が無いかまれにあり、長角果の中に1列に並ぶ。染色体基本数はx=6,7,8,10[2]
分布

世界の温帯に約200種ある[2]。日本には、約20種ある。
名前の由来

属名 Cardamine は、食用とされるタガラシ(アブラナ科)の1種のギリシア語 kardamon に由来する[3]

ヒロハコンロンソウ栃木県那須塩原市オオケタネツケバナ長野県大町市ジャニンジン、福島県会津地方コタネツケバナ茨城県常総市小貝川コンロンソウ鳥取県日野郡コシジタネツケバナ新潟県柏崎市ミヤマタネツケバナ長野県針ノ木岳タネツケバナ、福島県会津地方マルバコンロンソウ宮城県亘理郡オクヤマガラシ、長野県上高地ミチタネツケバナ、福島県会津地方

和名、学名は原則として ⇒YListによる。
日本に分布する種

ミツバコンロンソウ
(三葉崑崙草[4]) Cardamine anemonoides O.E.Schulz - 山地の林下に生育する多年草。高さ5-25cm。葉は3出羽状複葉、最上部はときに単葉。本州の関東地方以西、四国、九州に分布する[2]

ヒロハコンロンソウ(広葉崑崙草[4]) Cardamine appendiculata Franch. et Sav. - 山地の渓流沿いの水湿地に生育する多年草。高さ30-60cm。葉は奇数羽状複葉で小葉は5-7個。長い葉柄の基部に小さい耳部があって茎を抱く。本州の中部地方以北に分布する[2][4]

オオマルバコンロンソウ Cardamine arakiana Koidz. - やや湿り気のある雑木林などに生育する多年草。高さ10-30cm、茎に開出毛が生える。根出葉の小葉は1-3個、頂小葉は円形で大きく、表面に短毛が生える。葉柄の基部は耳状にならない。本州の京都府兵庫県岡山県に分布する。絶滅危惧IB類(EN)[2][5]

オオケタネツケバナ(大毛種漬花[6]) Cardamine dentipetala Matsum. - やや湿った林床などに生育する多年草。茎は基部から直立して高さ20-40cm。葉は奇数羽状複葉で側小葉は1-4対、頂小葉が大きい円形から広卵形で縁に毛が生える。花は大きい。長角果は斜上し、毛が生えることが多い。本州の日本海側に分布する[2]

タチタネツケバナ Cardamine fallax (O.E.Schulz) Nakai - 河原、林縁などやや乾いた明るい場所に生育する越年草、まれに多年草。植物体に毛が多く、茎は直立する。根出葉はロゼット状になり、茎葉は根出葉より小さい。小葉の切れ込みが深く明らかな小葉柄があり、基部に線形の副片が出る。本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸に分布する[2]

ジャニンジン(蛇胡蘿匐[6]、蛇人参[7]) Cardamine impatiens L. var. impatiens - 木陰、水辺などのやや湿った場所に生育する越年草、まれに一年草。茎は直立して高さ12-80cm。根出葉はロゼット状になり、茎葉は根出葉より大きく、葉柄の基部は小さな耳状になって茎を抱く。小葉は多く4-10対ある。長角果の果柄は斜上し、長さ4-10mm。南千島、北海道、本州、四国、九州、ユーラシア大陸の温帯から亜熱帯に広く分布する[2]

ホソバジャニンジン Cardamine impatiens L. var. tenuissima Honda - ジャニンジンを基本種とする変種。


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