タドラット・アカクス
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タドラルト・アカクスの
岩絵遺跡群
リビア

タドラルト・アカクスの岩絵
英名Rock-Art Sites of Tadrart Acacus
仏名Sites rupestres du Tadrart Acacus
登録区分文化遺産
登録基準(3)
登録年1985年
危機遺産2016年 -
公式サイト世界遺産センター(英語)
使用方法表示

タドラルト・アカクス(?????? ?????)は、サハラの一部にあたるリビア西部の砂漠地帯。アルジェリア国境に近く、ガット (Ghat) の町にも近い。「タドラルト」は現地の言葉で「山」を意味する。この地域の特色は先史時代岩絵が多数現存していることであり、「タドラルト・アカクスの岩絵遺跡群」の名でユネスコ世界遺産にも登録されている。

アカクスの景観は砂丘、アーチ状岩石、峡谷、山と変化に富んでいる。主要なランドマークはAfzejareのアーチとTin Khlegaのアーチである。この一帯はサハラの中でも最も不毛な地域のひとつだが、植生が見られないわけではない。 アカクスの景観
目次

1 世界遺産

1.1 登録基準

1.2 危機遺産


2 脚注

3 参考文献

4 関連項目

世界遺産

この地域の岩絵(彩色画・線刻画)の重要性が評価され、世界遺産に登録されている。紀元前12000年頃から西暦100年頃に至るまでに描かれた岩絵は、この地域の文化的・自然的変化を反映している。岩絵には、ゾウキリンラクダなどや馬に乗った人が描かれ、タッシリ・ナジェールの岩絵と同じく、かつてこの地が緑の大地であったことを教えてくれる。岩絵には、音楽や舞踊といった日常の様々な生活風景も描かれている。 人々を描いた岩絵
登録基準

この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

(3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。

危機遺産

2016年の第40回世界遺産委員会では、リビア国内の衝突による損壊および今後引き起こされるさらなる損壊への懸念から、本物件を含め、その時点で登録されているリビアの世界遺産5件全てが危機にさらされている世界遺産(危機遺産)リストに登録された[1]
脚注^Libya’s five World Heritage sites put on List of World Heritage in Danger(2016年7月15日閲覧)

参考文献

Minozzi S., Manzi G., Ricci F., di Lernia S., and Borgognini Tarli S.M. (2003) "Nonalimentary tooth use in prehistory: an Example from Early Holocene in Central Sahara (Uan Muhuggiag, Tadrart Acacus, Libya)" American Journal of Physical Anthropology 120: pp.225-232;

Mattingly, D. (2000) "Twelve thousand years of human adaptation in Fezzan (Libyan Sahara)" in G. Barker, Graeme and Gilbertson, D.D. (eds) The Archaeology of Drylands: Living at the Margin London, Routledge, pp. 160-79;

Cremaschi, Mauro and Di Lernia, Savino (1999) "Holocene Climatic Changes and Cultural Dynamics in the Libyan Sahara" African Archaeological Review 16(4): pp. 211-238;

Cremaschi, Mauro; Di Lernia, Savino; and Garcea, Elena A. A. (1998) "Some Insights on the Aterian in the Libyan Sahara: Chronology, Environment, and Archaeology" African Archaeological Review 15(4): pp.261-286;

Cremaschi, Mauro and Di Lernia, Savino (eds.) (1998) Wadi Teshuinat: Palaeoenvironment and Prehistory in South-western Fezzan (Libyan Sahara) Florence, Insegna del Giglio;

Wasylikowa, K. (1992) "Holocene flora of the Tadrart Acacus area, SW Libya, based on plant macrofossils from Uan Muhuggiag and Ti-n-Torha Two Caves archaeological sites" Origini 16: pp.125-159;

Mori, F., (1960) Arte Preistorica del Sahara Libico Rome, De Luca;

Mori, F., (1965) Tadrart Acacus, Turin, Einaudi;

関連項目

世界遺産に登録されたアフリカの岩絵群

タッシリ・ナジェールアルジェリア

マトボの丘ジンバブエ

コンドアの岩絵遺跡群タンザニア

トゥウェイフルフォンテーンナミビア

マロティ=ドラケンスバーグ公園南アフリカ共和国/レソト

チョンゴニの岩絵地域マラウイ

ツォディロボツワナ










リビアの世界遺産
文化遺産

レプティス・マグナの考古遺跡

サブラタの考古遺跡

キュレネの考古遺跡

タドラルト・アカクスの岩絵遺跡群

ガダミスの旧市街



世界遺産

危機遺産一覧

抹消

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アフリカの世界遺産

リビアの世界遺産

五十音順
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座標: 北緯24度50分 東経10度20分 / 北緯24.833度 東経10.333度 / 24.833; 10.333

更新日時:2016年7月14日(木)16:42
取得日時:2019/06/14 04:59


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