タコ
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この項目では、動物について説明しています。玩具については「」を、その他の用法については「タコ (曖昧さ回避)」をご覧ください。

タコ
生息年代: 石炭紀後期-現世 Pre??OSDCPTJKPgN
マダコ Octopus vulgaris
分類

:動物界 Animalia
:軟体動物門 Mollusca
:頭足綱 Cephalopoda
亜綱:鞘形亜綱 Coleoidea
上目:八腕形上目 Octopodiformes
:タコ目(八腕目) Octopoda

学名
Octopoda Leach, 1818
シノニム

Octopoida Leach, 1817
和名
タコ目(八腕目)
英名
Octopus
下位分類群(亜目


ヒゲダコ亜目(有触毛亜目) Cirrina

マダコ亜目(無触毛亜目) Incirrina
詳しくは本文を参照

タコ、生100 gあたりの栄養価
エネルギー343 kJ (82 kcal)

炭水化物2.2 g
糖類0 g
食物繊維0 g

脂肪1.04 g
飽和脂肪酸0.227 g
一価不飽和0.162 g
多価不飽和0.239 g

タンパク質14.91 g
トリプトファン0.167 g
トレオニン0.642 g
イソロイシン0.649 g
ロイシン1.049 g
リシン1.114 g
メチオニン0.336 g
シスチン0.196 g
フェニルアラニン0.534 g
チロシン0.477 g
バリン0.651 g
アルギニン1.088 g
ヒスチジン0.286 g
アラニン0.902 g
アスパラギン酸1.438 g
グルタミン酸2.027 g
グリシン0.933 g
プロリン0.608 g
セリン0.668 g

ビタミン
ビタミンA相当量β-カロテンルテイン
ゼアキサンチン(6%) 45 μg(0%)0 μg0 μg
チアミン (B1)(3%) 0.03 mg
リボフラビン (B2)(3%) 0.04 mg
ナイアシン (B3)(14%) 2.1 mg
パントテン酸 (B5)(10%) 0.5 mg
ビタミンB6(28%) 0.36 mg
葉酸 (B9)(4%) 16 μg
ビタミンB12(833%) 20 μg
コリン(13%) 65 mg
ビタミンC(6%) 5 mg
ビタミンD(0%) 0 IU
ビタミンE(8%) 1.2 mg
ビタミンK(0%) 0.1 μg

ミネラル
ナトリウム(15%) 230 mg
カリウム(7%) 350 mg
カルシウム(5%) 53 mg
マグネシウム(8%) 30 mg
リン(27%) 186 mg
鉄分(41%) 5.3 mg
亜鉛(18%) 1.68 mg
(22%) 0.435 mg
マンガン(1%) 0.025 mg
セレン(64%) 44.8 μg

他の成分
水分80.25 g


単位

μg = マイクログラム (英語版) • mg = ミリグラム

IU = 国際単位

%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。
出典: USDA栄養データベース(英語)

タコ(蛸、鮹、章魚、鱆、海和魚[1]学名:octopoda)は、頭足綱 - 鞘形亜綱(英語版) - 八腕形上目のタコ目に分類される軟体動物の総称。
呼称

英名 octopus は、直接的にはラテン語 octopus(オクトープースまたはオクトープス)の借用であり、その元は古典ギリシア語の「8本足」?κτ?που?(okt?pous)から来ている。日本語では、標準和名の他にたこ、蛸、鮹、章魚、鱆とも記す。中国語では通称として章魚、古称として蛸、ほか別名として八爪魚、八帶魚[2]などと呼ばれている。
生物的特徴

主に岩礁や砂地に生息する。海洋棲で、淡水を嫌うため河口などの汽水域には棲息しない。

複数の吸盤がついた8本のを特徴とする。動物学的には足であり、一般には「」と呼ばれるが、物を掴む機能などにより、特に頭足類における足は「」とも表現される(英語でも arm と呼ぶ)。

見た目で頭部に見える丸く大きな部位は実際には胴部であり、本当の頭は腕の基部に位置して、口器が集まっている部分である。すなわち、頭から足(腕)が生えているのであり、同じ構造を持つイカの仲間とともに「頭足類」の名で呼ばれる理由である。

イカの仲間との違いは腕の数(タコは4対8本なのに対し、イカは触腕1対2本を加えた5対10本)のほか、ミミ(鰭)がないことであるが、これらには例外もある(腕が8本のタコイカやミミのあるメンダコなど)[3]。このほか吸盤の構造もイカの仲間とは異なる(後述)。

その柔軟な体のほとんどは筋肉であり、ときには強い力を発揮する。体の中で固い部分は眼球の間に存在する脳を包む軟骨とクチバシのみである[4]。そのため非常に狭い空間を通り抜ける事ができ、水族館で飼育する場合は逃走対策が必要である[4]

血液中にはヘモシアニンという緑色の色素が含まれており、そのため血液は青く見える。ヘモシアニンは魚類のもつヘモグロビンに比べ酸素運搬能力に劣るため、長距離を高速で移動し続けることができない[5]。さらに、海水のpH濃度にも影響を受けやすく、海水が酸性化すると酸素運搬能力が低下する[6]

外套膜内に格納されており、漏斗のポンプで海水を取り入れて鰓に当てることにより酸素と二酸化炭素の交換をする。漏斗から噴き出す水は遊泳時の主な推進力となるほか、二酸化炭素のみならず排泄物や後述の墨の排出に利用される。

墨を墨汁嚢に蓄えており危険を感じると括約筋を使って漏斗から黒い墨を吐き姿をくらます[3][4]。タコ墨はイカ墨よりアミノ酸や多糖類、脂質が少なくさらさらしている[3]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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