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タケちゃんマンは、フジテレビ系バラエティ番組『オレたちひょうきん族』で放送された、コント仕立てのコーナードラマ、およびコーナードラマ内のキャラクター名。キャッチフレーズは「強きを助け、弱きを憎む」。 1981年8月29日の第8回から1988年後期まで放映された[注 1]。ビートたけし扮する正義の味方「タケちゃんマン」と明石家さんま(初期の数話のみ高田純次)扮する「ブラックデビル」などの敵キャラクターの対決を描いたコーナー。前半のドラマ部分と後半の対決部分とからなる。ドラマ部分は当時の世相やテレビ、映画のそれなりに練り込まれたパロディだが、対決シーンになると二人のフリートークやアドリブに進行を任せたゲーム色の濃いコーナーとなる。 誕生したきっかけは、「ヒーロー、正義の味方=カッコイイ」という当時のヒーロー像を壊すために、「どうせならとてもヒーローとは思えないかっこ悪い」ヒーローを作ろうとして生まれた。敵キャラクターの殆どは明石家さんまの発案によるもので[注 2]、さんまが持ち込んだものをスタッフが採用していた。 後年のたけしの回想によると、出演芸人の中でも器用さと瞬発力で群を抜いていたさんまに、タケちゃんマンの敵キャラとして自由なボケをやらせるため、たけし自身はこのコーナーでは敢えてツッコミ役に徹していた。内心、たけしも色々なキャラやボケをやりたかったが、2人とも勝手にボケを連発すると収拾がつかなくなるため我慢していたという。そのため、『タケちゃんマン』では毎回同じ衣装で似たようなことしかできないことが少々窮屈で不自由な役割だったという[1]。 コーナー開始時には“THE TAKECHAN MAN[注 3]の文字が映し出される。『スーパーマン』の有名なキャッチフレーズのパロディである「あ、鳥だ!」「あ、飛行機だ!」「あ、タケちゃんマンだ!」というフレーズを街中の一般人が言う映像の後、OPテーマ曲「THE TAKECHANマン」が流れる。テーマ曲のラストでタケちゃんマンは「ナハッナハッ、ナハハッ!」と叫びながら夕日に向かって飛んで行き、サブタイトルが登場し本編ドラマ部分が始まった。テーマ曲は、1981年10月10日の第1話から、1983年12月10日の第95話まで流れた後、1984年10月27日のタケちゃんマン最終回で再び使用された。テーマ曲の映像は、1983年4月に一度変更された。 バラエティ番組で毎回お決まりのシーンに使われるBGMは、有名なアニメ作品からの流用が多い。本作では主に以下の流用が見られた。 類例として他に、『ひょうきん懺悔室』や『仮面ノリダー』にも、こうした流用が見られた。
概要
オープニング
BGMの流用
タイトル画面 - 『バビル2世』より、サブタイトルのBGM
変身して飛んでいく時 - 映画版『科学忍者隊ガッチャマン』より、『交響組曲 科学忍者隊ガッチャマン』
再度変身してブラックデビルを追い詰めるクライマックス - 『超電磁ロボ コン・バトラーV』より、合体時のBGM
ここまでの3曲はみな、OP曲のアレンジである。
その他 - 当時最初のガンダムブームでサンライズ制作のロボットアニメが人気であり、戦闘シーンでは『機動戦士ガンダム』『太陽の牙ダグラム』なども使われた。
タケちゃんマン
当コーナーの主人公。ピンク・レディーの金色のUFO帽子、沢田研二の赤いTOKIOスーツ、足立区後援会から寄贈された銀色のマント、チャンピオンベルト、ひょうきんブルマーに網タイツというコスチュームで、赤い頬と太眉毛が特徴。オープニングではヤマハ・ベルーガに乗って登場する[注 4]。
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