タクテクス
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この項目では、日本のゲーム雑誌について説明しています。世界初の商業ボードウォーゲームについては「タクテクス (ゲーム)」をご覧ください。

タクテクス
Tactics
ジャンルゲーム雑誌 (ウォーゲーム, TRPG)
刊行頻度隔月刊 - 月刊 - 季刊
発売国 日本
言語日本語
出版社ホビージャパン
発行人佐藤光市
刊行期間1981年12月 - 1992年2月, 77 + 7号
姉妹誌RPGマガジン (別冊、独立)
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『タクテクス』はホビージャパンがかつて発行していたアナログゲームの専門誌。本来はウォー・シミュレーションゲームを扱っていたが、後期はテーブルトークRPGの情報も積極的にとりあげたためテーブルトークRPG雑誌としても認識されている。

1981年12月にウォー・シミュレーションゲーム専門誌として創刊(1982年1-2月号)。初期は隔月刊誌として刊行されていたが1985年10月発売の24号に月刊化(1985年11月号)。1990年3月に月刊誌としては休刊(通巻77号)。1990年8月からは『季刊タクテクス』として再出発したが、1992年2月に休刊した(通巻7号)。

ウォー・シミュレーションゲームを扱う専門誌としては日本初の雑誌でもあった(ただし、コンピュータゲームはあまり対象としていなかった)。目次

1 概要

2 付録ゲーム

2.1 平綴じ時代のゲーム

2.2 中綴じ時代の付録ゲーム

2.3 季刊タクテクスの付録ゲーム

2.3.1 タクテクス別売りゲームカウンター



3 脚注

4 関連項目

5 外部リンク

概要

『タクテクス』創刊以前から模型雑誌である『月刊ホビージャパン』ではミニチュアゲームとしてのウォー・シミュレーションゲームが取り上げられたことがあったように、ウォー・シミュレーションゲーマーと当時の模型ファンは「戦争の状況を扱う」という意味で同系統の趣味を持つ者達が多かった。その流れもありホビージャパンは海外ゲームの輸入販売を開始。そして、当初は『月刊ホビージャパン』誌上で行っていたゲームサポートを拡充するための媒体として『タクテクス』が創刊されたのである。ホビージャパンはアバロンヒル社などの翻訳ゲームも発売していたが、それ以上に外国語のゲームをそのまま輸入販売していたメーカーでもある。そのため、無数にある未訳ゲームの翻訳ルールや正誤訂正などを掲載する場としてサポート雑誌が必要だったといえる。

『タクテクス』の雑誌構成としては、ゲームの紹介記事や攻略記事、戦史解説、未訳ゲームのルール翻訳、そして付録ゲームがつくところなど、ウォー・シミュレーションゲーム雑誌としてはスタンダードな構成である。

付録ゲームにはSPI社をはじめとする海外メーカーの翻訳ゲームがつくことが多く、安価で手に入れられることから当時の学生ゲーマーの福音となっていた(月刊化した後の『タクテクス』の価格は付録つきで800円)。また、ホビージャパンが製作するオリジナルのゲームがつくこともあり、それらの中には現在でも名作として語り継がれているものも存在する。

1980年代後半からはカードゲーム、マルチゲーム、テーブルトークRPGなどの記事も増えはじめ、特にテーブルトークRPGについては大きく取り扱うようになり1987年8月に発売された46号(1987年9月号)からは奇数月の号はテーブルトークRPGのみを扱い、偶数月の号はウォー・シミュレーションゲームのみを扱うという変則的な出版形態を取るようになる。また、それとは別個に『タクテクス』別冊として『RPGマガジン』が二冊出されている。後にこの別冊が独立して月刊化された(それと同時に『タクテクス』は季刊化した)。
付録ゲーム

各種ゲームが付録についていた。
平綴じ時代のゲーム

本誌記事の一環で基本的にモノクロ。ボードゲームの場合、マップはコピーして使用、ユニットもコピーして厚紙に貼って切るという自作が必要だった。それでもこの時代にはよくプレイされた。

(一部を除いて、オリジナル)

2号-シェルブール攻防戦 作戦級
1944年の
シェルブール攻防戦を扱う。

3号-ドンキーコマンド 戦闘級
高梨俊一デザインのソリティアゲーム。特殊工作員ドンキーコマンドとなり、敵秘密基地へ潜入し、秘密書類奪取の任務を遂行するダンジョン探索型である。コマンドにはキャラクターメイキングや経験点を貯めての成長ルールがあり、日本のゲーム雑誌で初の本格的なテーブルトークRPG特集に併載されたことから、「日本初の商業テーブルトークRPG」と称されることもある[1]

4号-ブノット・ヤコブ橋 作戦級
第四次中東戦争のミニゲーム。

6号-エプソム作戦 作戦級
第二次大戦、西部戦線のミニゲーム。

7号-第三帝国の戦争経済(ドイッチュラント・ウンターゲルト) 戦略級
第二次欧州大戦を見開き2pのマップで再現する。高梨俊一デザイン。後にゲームジャーナル第13号で復刻された。


7号-カウペンズの戦い 戦術級

米独立戦争もの。GDWの『ギルフォードコートハウスの戦い』のシステムを流用したバリアント。

9号-サボイバル 戦闘級
太平洋戦争時、同日、同時刻に荒天でサボ島沖で遭難した日飛行艇と米魚雷艇兵士達の、無人島サバイバル。敵は食糧源の動物他、毒蛇マラリアなども敵兵と並ぶ脅威になる。ホビージャパンが日本語版を出版した海戦ゲーム『アイアンボトム・サウンド』に付属されている「サボ島」のパーツを活用した、お遊び的企画[2]

10号-アイラウの戦い 作戦/戦術級
ナポレオニック。1807年のアイラウ村近辺での仏露の偶発戦を取り扱う。ユニットのみならず、マップもデザイナーズキット[3]による自作が必要だが、内容は市販品に匹敵するほど本格的だった。


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