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タイワンマス
保全状況評価[1]
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
分類
タイワンマス(Oncorhynchus formosanus)は、サケ目サケ科Oncorhynchus属に分類される魚類。以前は台湾料理の珍味とされていたが、いまは保護動物であり、主に大甲渓に存続している[5]。 日本語の漢字表記は「台湾鱒」であり、台湾語では桜に見える紋様から「桜花鉤吻鮭」と名を付ける。 1930年代には七家湾渓・武陵渓・司界蘭渓・有勝渓・南湖渓・合歡渓の大甲渓上流域の6支流に分布していたとされる[5]。1980年代には七家湾渓にのみ分布するようになった[5]。台湾の西側台湾海峡に向かって流下する大甲渓の雪霸国立公園内の標高1800mから2000mの最上流域にのみ限られる。1930年頃には南湖渓、耳無渓などのほか数カ所で生息していたとされるが、現在では七家湾渓の約5kmの区間のみになっている。 吻端から尾鰭中央の切れ込みまでの長さは(尾叉長)30センチメートル[4]。ヤマメなどよりもやや小さく、黒っぽい体色。体側面のに9個の斑紋が入り、背面に11 - 13個の黒い斑点が入る[3]。体の側面には、側線状に9個の黒斑(パーマーク)があり、背面よりのは11 - 13個の黒点がある。 北半球に生息するサケ科の魚類中で最も低緯度の地帯(亜熱帯地域)に位置する台湾に生息することから、学術的にも貴重な魚類である。1917年に青木赳雄 約5万年前の氷期に台湾海峡を寒流が南下していた頃には遡上していたが、何らかの理由で陸封されて残ったと考えられている。 生息域の年平均水温は11℃前後、夏場でも16 - 19℃(平均17℃)[5]。生息域の年平均水温は11℃前後、夏場でも16℃から19℃で20℃を超えない環境である。すべてが河川残留型(陸封型)で、水温15℃以下の台湾の河川にのみ分布する。 産卵期は10月中旬から11月中旬で、成熟雌の孕卵数は200 - 500粒、卵化水温は12℃以下が必須条件。 産卵から約20日で発眼し、11月末には孵化する。1年で体長約14cmとなり、雄は当歳魚から成熟し、雌は2年目から成熟開始し産卵をする。4年程度の寿命と考えられている。 サラマオマス (Saramao masu) とも呼ばれる(タイヤル族サラマオ村落の鱒」の意)。
名称
分布
形態
分類
生態幼魚
人間との関係
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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