タイム_(雑誌)
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「TIME」はこの項目へ転送されています。その他の用法については「タイム」をご覧ください。

タイム
TIME

ジャンルニュース情報誌
刊行頻度週刊
発売国 アメリカ合衆国
言語英語
出版社Time USA, LLC(2018 - 現在)
Meredith(2018)
Time Inc(2014 -2017)
Time Warner(1990 - 2014)
Time Inc(1923 - 1990)
編集長エドワード・フェルゼンタール(英語版)
ISSN0040-781X
刊行期間1923年3月3日 - 現在
発行部数160万部(2020年Alliance for Audited Media[1]調べ)
ウェブサイトwww.time.com
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『タイム』(英語: Time[注釈 1])は、アメリカ合衆国ニュース雑誌1923年3月3日ニューヨークで創刊された。世界初のニュース雑誌として知られている。
概要

政治経済・最先端科学エンターテイメントなどあらゆる情報を網羅している。

ヨーロッパ版『タイム・ヨーロッパ』(以前は『タイム・アトランティック』として知られていた)はロンドンで発行されており、中東アフリカ、2003年からはラテンアメリカもカバーしている。アジア版『タイム・アジア』は香港を拠点としている[2]オーストラリアニュージーランド太平洋諸島をカバーする南太平洋版は、シドニーを拠点としている。2008年12月、『タイム』誌はカナダの広告主向けの版の発行を中止した[3]。日本国内で流通しているのは主にアジア版であり日本語版は発行されていない。かつては日本語によるアジア版の定期講読サイトが存在した[4][5][6]

以前はニューヨークに本社を置くタイム社が発行していたが、2018年1月にメレディスに買収・吸収された。同年9月にセールスフォース・ドットコム(現・セールスフォース)の会長のマーク・ベニオフに売却され[7]、2018年11月以降はベニオフが所有するTime USA, LLCが発行している。
歴史『タイム』創刊号(1923年3月3日発売)の表紙。肖像画は元米下院議長ジョセフ・ガーニー・キャノン(英語版)

ブリトン・ハデンヘンリー・ルースによって1923年3月3日に創刊された。アメリカにおける初の週刊ニュース雑誌であった[8]。ハデンとルースは以前にも、イェール大学学生新聞『イェール・デーリーニューズ』において会長と編集長を務めたことがある。彼らは最初、雑誌の名前を『ファクツ』(Facts)とするつもりだった[9]。これは、忙しい人でも1時間程度で読めるような簡潔さを強調しようとしたものである。彼らはタイトルを『タイム』(Time)とし、Take Time - It's Brief[注釈 2]という宣伝文句を使用した[10]1923年3月3日に創刊号が発売された。創刊号の価格は15セント(2019年の物価に換算して2.25ドル)だった。創刊15周年記念として1938年2月28日号に、創刊号の復刻版が同梱されていた[11]

『タイム』誌は、「人」を通してニュースを伝えることを目的としており、創刊から1960年代後半まで、表紙には人物が描かれていた。1927年からは年末にその年のニュースメーカーを特集するパーソン・オブ・ザ・イヤーを発表しており、長年にわたって人気を博してきた。創刊号の表紙を飾ったのは、46年間米下院議員を務め(下院議長も7年以上務めた)、創刊号発売日当日に引退した共和党の政治家ジョセフ・ガーニー・キャノン(英語版)だった。

1929年のハデンの死去により、ルースは『タイム』誌の支配者となり、20世紀のアメリカのメディア史を語る上で重要な人物となった。

1931年から1945年までラジオ番組『マーチ・オブ・ザ・タイム(英語版)』が放送された。この番組は毎週、その週のニュースをドラマ仕立てで紹介するものだった。この番組により『タイム』誌自体の知名度も上昇し、1930年代に発行部数が増加した。

1974年、『タイム』誌の「ピープル」のコーナーを独立させて、『ピープル』が創刊された。

1989年、タイム社とワーナー・コミュニケーションズが合併してタイム・ワーナーとなった。2001年にタイム・ワーナーとAOLが合併してAOLワーナーとなったが、2003年に、再び「タイム・ワーナー」へ改名した。

『タイム』誌は月曜日に定期購読者への発送とニューススタンドでの発売を行っていたが、2007年にニューススタンドでの発売を金曜日、定期購読者への発送を土曜日に行うように変更した。元々、この雑誌の創刊号が発売された1923年3月3日は金曜日だった。2007年初旬に、49人の従業員のレイオフを含む編集体制の変更が行われ、そのためにその年の第1号の発行が約1週間遅れた[12]

2009年、『タイム』誌は、タイム・ワーナー社の様々な出版物のコンテンツを読者の好みに基づいてミックスした印刷雑誌『マイン』(Mine)を発行すると発表した。しかし、この新しい雑誌は評判が悪く、その焦点が広すぎて真に個人的なものにはならないという批判を受けた[13]。『マイン』誌は、掲載された全ての記事がプレーンテキストでアーカイブされ、オンラインで読むことができた。これは光学文字認識(OCR)を使って生成されており、読み取りミスもそのまま掲載されていた。

2013年1月、タイム社は、全世界の8000人のスタッフの約6%に当たる500人近くの雇用を削減すると発表した[14]。『タイム』誌は高い売上を維持しているが、広告ページは時間の経過とともに大幅に減少していた[15]。また、マーサ・ネルソンを雑誌部門の初の女性編集主管に指名した[16]。2013年9月には、ナンシー・ギブス(英語版)が『タイム』誌の初の女性編集長に指名された[16]

2014年6月、タイム・ワーナーからタイム社が分社化された。

2017年11月、メレディス・コーポレーションコーク兄弟(コーク・エクィティ・デベロップメント)からの支援を受けてタイム社を28億ドルで買収することを発表した[17]。買収は2018年1月31日に完了し、タイム社は吸収され消滅した[18]。買収からわずか6週間後2018年3月、メレディス社は、同社のライフスタイル志向のブランドと整合性が取れていないとして、『タイム』誌などの売却を検討すると発表した[19]

2018年9月、メレディス社は『タイム』をマーク・ベニオフとその妻のリンに1億9千万ドルで売却すると発表した[20][21]。ベニオフはセールスフォース・ドットコムの会長兼共同CEOであるが、『タイム』は同社とは別会社となり、ベニオフは『タイム』の日常業務には関与しない[7]。2018年10月31日に売却が完了した。以降、ベニオフが保有するTime USA, LLCが『タイム』誌を発行している。
発行部数

2012年時点では発行部数は330万部で、アメリカで11番目に発行部数の多い雑誌であり、週刊誌としては『ピープル』に次いで2番目に発行部数が多かった[22]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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