タイガーマスク二世
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『タイガーマスク二世』(タイガーマスクにせい)は、原作:梶原一騎、作画:宮田淳一による日本漫画作品。

プロレス漫画『タイガーマスク』の続編であり、前作と同じくアニメ化された。また、アニメ放映中には宮田以外にも津原義明、あもん佳作画による別バージョンも連載されていた。
概要

初代タイガーマスク・伊達直人の遺志を受け継ぎ、こまどり学園(アニメ版はちびっこハウス)の孤児である亜久竜夫が覆面プロレスラー・タイガーマスク二世として活躍する姿を描く。前作『タイガーマスク』は原作とアニメでは結末に相違があるが、本作では前述の通り「亜久竜夫が伊達直人の遺志を受け継ぐ」という設定から原作の結末が採用されており、伊達直人はすでに故人とされている。主人公は新聞記者という正業を持ち、覆面で正体を隠してタイガーマスクとなっている。なお、正業が新聞記者という設定はアニメ版からのものであり、原作の方もそれに合わせる形で描かれるようになった。

竜夫は直人と同様、周囲の全員に正体を隠している。また、本作が連載されていた1980年代当時のピラミッドパワーブームを反映し、竜夫がアントニオ猪木と共同で使用する秘密の特訓基地・富士山麓樹海のタイガーピラミッダー内の「パワービット」という部屋にはその力が宿っているという設定となっている。

漫画は以下の3種が連載され、1.が単行本化された。
梶原一騎原作、宮田淳一作画バージョン:『週刊少年キング』(少年画報社)増刊号となる『月刊少年ポピー』創刊号(1980.8/22号) - 1981.6/27号に連載された。連載開始時のタイトルは『ふくめんプロレス王タイガーマスク』。前作で作画を担当した辻なおきは、『少年ポピー』の目次ページに原画としてクレジットされている。『少年ポピー』の休刊後は『増刊少年マガジン』(講談社)に移行し、1981.9/11号 - 1983.1/6号に連載された。東映アニメーションによる公式サイトでは、アニメ版の紹介文でこれを原作としている[1]

梶原一騎原作、津原義明作画バージョン:『月刊テレビランド』(徳間書店)1981年4月号 - 1982年2月号に連載された。別冊テレビランド『まるまるコミック』1981年夏休み直前号(創刊号)。

梶原一騎原作、あもん佳作画バージョン:『月刊テレビマガジン』(講談社)1981年5月号 - 1982年1月号に連載。

本作が企画された背景には、1960 - 1970年代のリバイバルブーム、プロレス人気によるプロレスブーム、『宇宙戦艦ヤマト』や『機動戦士ガンダム』などを経て起こったアニメブームなどがあった。
あらすじ

物語のはじめはジャイアント馬場ジャンボ鶴田が中心となっているが、その後すぐに新日本プロレスが舞台となる。猪木以外にも坂口征二藤波辰巳ストロング小林キラー・カーン上田馬之助が登場し、藤波とは龍虎タッグを結成している。途中から、実在のプロレスラー(佐山サトル)とリンクしており、梶原の別作品である『プロレススーパースター列伝 タイガーマスク編』と内容が被っている。そのため技もタイガー・スープレックスやスペース・フライング・タイガー・ドロップ、ラウンディング・ボディプレスなどの実在の技をフィニッシュ・ホールドにしている。

こまどり学園の孤児であった亜久竜夫は初代タイガーマスク(伊達直人)の遺志を受け継ぎ、子供たちのために尽くそうと決心し、自ら「虎の穴」に乗り込み5年間プロレス修行をする。その後インドでの修業中に助けた虎・アイアンガーを引き連れて、ギリシャ、中国、ブラジルを格闘旅行し、南米パタゴニアで日本の総合格闘家の老人に会う。彼のもとで1年間修行後、富士山麓の秘密格闘技道場タイガー・ピラミッダーの後継者に任命される。エジプトでアブ・サカラ老人からタイガーマスクの覆面をもらい、大会で10人勝ち抜いて優勝し「覆面レスラー世界チャンピオン」となる。

一方、石油王アーマン・ハッサン率いる宇宙プロレス連盟(地下プロレス)は、日本プロレス界の乗っ取りを企んでいた。そんな折、突如日本マットによみがえった「タイガーマスク」は普段は亜久竜夫として日の出スポーツの新聞記者をしながら、新日本プロレスのアントニオ猪木らとともに宇宙プロレス連盟から送られる刺客たちと戦い続ける。宇宙プロレス連盟は、最後の刺客であるブラック・タイガーが敗北し、速やかに手を引いていく。

ブラック・タイガー戦で見せた新必殺技「スペース・フライング・タイガー・ドロップ」を引っさげ快進撃を続けるタイガーマスク。猪木の計らいで海外遠征をすることとなったタイガーはニューヨークへ飛び、ジュニアヘビー級の世界王者の栄光をつかむ。だが、それはメキシコ・プロレス界の刺客たちとの新たな戦いの始まりでもあった。物語は新たなタイガーの戦いを示唆する形で終わる。
登場した実在外国人レスラー

アンドレ・ザ・ジャイアント

アブドーラ・ザ・ブッチャー

スタン・ハンセン

ハルク・ホーガン

ボブ・バックランド

ダイナマイト・キッド

ダスティ・ローデス

タイガー・ジェット・シン

ミル・マスカラス

ドリー・ファンク・ジュニア

テリー・ファンク

ザ・シーク

バッドニュース・アレン

ローラン・ボック

このうち、ハンセンからタッグマッチでギブアップ勝ち(逆エビ固め)。ホーガンからタッグでピンフォール勝ち。バックランドとシングルで無効試合(ブッチャー乱入)。キッドとシングルでピンフォール勝ち(ジャーマン・スープレックス)。
登場人物

アニメ版で登場したキャラクターは、声も併せて記載している。
新日本プロレス
亜久 竜夫 / タイガーマスク二世
声 -
堀秀行6 - 7年近くの空白を開けて甦った[2]第2代タイガーマスク。自称的な後継者だが伊達直人の遺志を受け継ぐことを観客に公言した。その正体は日の出スポーツの新聞記者「亜久竜夫」だが、連載開始からしばらくは正体が明かされず、作中で初めて素顔が描かれたのはヘル・ホークス戦前の日の出スポーツ編集部でのスポーツ記者・亜久竜夫として登場したシーンからである。直人と同じく孤児院「こまどり学園」(アニメ版では「ちびっこハウス」)出身。レスラーとしても同じく「虎の穴」の出身である。なお、前作では竜夫らしき人物は全く登場していない。当初「黄色い悪魔」だった初代に対し、最初から正統派レスラーとして確立されている。タイガー・フィニッシュ雪崩地獄、ダブル・ハンマー、あばれ太鼓などのオリジナル技をいくつも持っているが、伊達直人タイガーマスクのような決まった大技はない。竜夫としては直人同様に普段は冴えなく、お人好しである。竜夫本人の弁によればこまどり学園の孤児の中で一番運動神経に恵まれ、体が大きかったという。こまどり学園時代の少年の姿については、宇宙仮面SFとの対戦後に伊達直人が死んだことを語る場面で描かれてはいるものの、顔は影で隠して描かれていた。亜久竜夫として、あすなろ学園という施設にブッチャーを伴い慰問に行った際には300万円を寄付している。アニメでは復活までの期間を現実の時間経過と同様にしており、8 - 9年近くの空白を開けて甦った設定となっていて[3]、「正義が力」を旨としている。第15話からはピラミッドチャンピオンベルト(後述)を装着して登場する。好物はラーメン来々軒の「チャーラーメン(炒飯+ラーメン)餃子セット」。先代と比べるとかなりの大食漢。周囲には北海道で両親が牧場を経営していると公言しているが、実際はアメリカの新聞社の下棲み生活で社会の不合理に直面し、虎の穴に引き込まれた経緯がある。私生活では、立花一也が所属している少年野球チーム「あすなろ」のコーチ(後、監督)を引き受けている。スポーツ全般に通じているらしく、第1話ではサッカークラブのコーチをこなしている。第22話にて、アパート取り壊しに伴い、ピート少年(後述)と共に岩井三太郎(一也の同級生)の家に下宿する。下着はブリーフを着用。赤いスポーツカー「プラズマGT」を常用しているが、タイガーマスクとして活動している時は車体を構成するパネルが裏返り虎柄に変形、「タイガーハリケーン」となる。アニメ最終話でハッサンから宇宙プロレス連盟敗北宣言を聞き、タイガーマスク二世としての使命は終わったとして自らマスクを脱いで正体を明かした。ただ、先んじて第29話で相棒のみどりに正体を知られてしまっている。声を担当した堀は、前作のアニメ版を題材としたタイピングゲーム『タイガーマスク虎打 ?タイピング虎の穴?』で先代タイガーマスクの伊達直人の声を担当したほか、後作の『タイガーマスクW』では別レスラーの声を担当した。
アイアンガー
二世のスパーリングパートナーの虎。鎧を装着している。竜夫がインドで修行中の旅の際に出会った。竜夫に襲いかかってきたが足を銃で負傷していたのを竜夫により治療され、以後はスパーリングパートナー兼用心棒となっている。
アントニオ猪木
声 - 田中崇(現:銀河万丈新日本プロレスのエース。世界NWFチャンピオン。初代タイガーマスクとも共に闘った。タイガーと協力して宇宙プロレス連盟と戦う。アニメ版ではタイガーの素性を知った上で協力している。なお、当時の彼の妻である倍賞美津子は台所で洗い物をしている後ろ姿で登場している。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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