ゾーンディフェンス
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ゾーン・ディフェンスとは、球技におけるディフェンス(守備)の戦術の一つで、マンツーマンディフェンス(マンマークディフェンス)と対になる戦術である。目次

1 概要

2 メリット

3 デメリット

4 バスケットボールのゾーンディフェンス

4.1 ゾーンの陣形

4.2 特殊な陣形


5 サッカーのゾーンディフェンス

6 備考

7 関連項目

概要

特定の相手選手に付かず、自陣の守備エリアを各ゾーン(地域、エリア)に分けて、それぞれディフェンスの選手が各ゾーンを受け持ち、自分の受け持つゾーンに侵入してきた相手選手に対して守備を行うというものである。また、ボールホルダー(ボールを持っている選手)に対しては原則的に最も近い位置にいる選手が守備を行う。
メリット

ゾーン・ディフェンスの利点としては特定のマークを持たないため、守備側の配置がオフェンスの選手の位置や動きに依存しにくく、ディフェンスの選手同士の間隔などのバランスが保ちやすく、それによってディフェンスの選手が抜かれてもほかの選手がフォローし易いという点と、ディフェンスの選手が存在しないスペース(空間)を作りにくいという点などがあげられる。また、ディフェンスの選手同士の連携が上手く取れていれば、個々の選手の1対1における守備能力がそれほど高くなくとも失点を防ぐことができるとされている。
デメリット

ゾーンディフェンスにおいては、自分の受け持つゾーンに侵入してきた相手選手に対してマークを行う。自分のゾーンから他の選手が受け持つゾーンへ出て行こうとする相手選手に対して、マークの受渡しを行う(自分のゾーンを忠実に守る)かマークの受渡しを行わずそのままついて行く(受け持つゾーンを交換する)かはそのときの状況やチームの方針などによって異なるが、マークの受渡しを行うとオフェンスの選手とディフェンスの選手の間に身長差や能力差といったミスマッチが発生しやすく、それによってオフェンスの選手に有利になってしまうことがある。また、マークの受渡しはゾーンとゾーンの境界で行われるため、受渡しの際はディフェンス同士の連携が重要である。連携が悪いと、どちらのディフェンスの選手のマークなのかあやふやになるなど、隙ができやすい。一方、マークの受渡しを行わないとゾーンの配置が崩れ守備のバランスが悪くなってゾーンディフェンスの利点が失われてしまったり、本来は適していないエリアの守備を行わなければならなくなる、またそれぞれのマークマンが決まっていないため、ノーマークのオフェンス選手が出やすい、リバウンドが取られやすい(バスケットボール)等の問題が発生する。
バスケットボールのゾーンディフェンス

ペイントエリア(ゴール下の制限区域と呼ばれる部分)周辺の守備を固めることにより、ゴール下でシュートを打たせないようにして、アウトサイドから確実性の低いシュートを打たせてリバウンドを狙う戦術として主にハーフコートで使用される。3/4コート(スリークォーター)やフルコートでゾーンディフェンスを行う場合は、プレスディフェンスと組み合わせてゾーンプレスとするのが一般的である。ゾーンディフェンスは相手チームにアウトサイドからのスリーポイントシュートなどを得意とする選手がいるとアウトサイドの選手を警戒する為にゾーンディフェンスの間隔が広くなってしまいその効果は薄れる。2000?2001シーズンまで、NBAでは禁止されていた[1]
ゾーンの陣形

以下にハーフコートゾーンディフェンスの一般的な陣形を記す。相手ゴール方向から守るべき自陣ゴール方向への順で書き記すのが一般的である。 2-3ゾーン

2-3:ゴール下にセンター、その左右にフォワード、前方にガード2人となる。特にインサイドの守備を重視した陣形。インサイドやリバウンド勝負に強いが、中央から左右45度までのスリーポイントシュートやハイポストからの攻撃に弱い。
3-2ゾーン

3-2:ゴール下の左右にセンターやパワーフォワードなどの長身選手、残る3人が前方に配置される。前方が3人になる為、インサイドの守備は少々手薄になるものの中央から左右45度までのスリーポイントシュートの対処がしやすくなる。しかし、コーナー(90度)からのスリーポイントシュートに対応しにくい。
1-3-1ゾーン

1-3-1:十字型。中央と最後尾に長身選手を並べる。ポストプレーや前方からのスリーポイントシュートに強いが、コーナーからのスリーポイントシュートやリバウンド勝負に弱い。
2-1-2ゾーン

2-1-2:変則2-3とも言える。中央のセンターが若干前に出て×字型になる。ハイポストへのケアが多少行いやすくなるものの、基本的には2-3と同じ特性を持つ。
1-2-2ゾーン

1-2-2:変則3-2とも言える。中央前方の選手が前に出て五角形になる。前方へよりプレッシャーをかけられるが、ハイポストにスペースが出来てしまうことがある。基本的には3-2と同じ特性を持つ。


1-1-3:2-3の前列を縦に置いたゾーン。インサイドで攻めてくるチームに対して有効で、リバウンドを取ったあとに速攻を出しやすくなる。しかし、アウトサイドからのシュートを打ってくる選手には要注意。

特殊な陣形
ゾーン・マンツーマン混合

1人あるいは2人だけマンツーマンディフェンスを行い、残りの選手は陣形を組んでゾーンディフェンスを行う特殊なディフェンス戦術のこと。相手チームの得点能力の高い選手やアウトサイドシュートを得意とする選手に対してのみマーカーをつけることで、特定選手の攻撃力を封じることを狙う。アウトサイドシュートの上手い選手が相手チームに1人あるいは2人しかいないときなどには有効な戦術であるが、シューターが3人以上いた場合少人数で作る小さなゾーンでは対処しきれない。 ボックス1


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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