ゾンビ屋れい子
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ゾンビ屋れい子
ジャンル
ゾンビホラー
スプラッターアクション
ダーク・ファンタジー
漫画
作者三家本礼
出版社ぶんか社
掲載誌ホラーM
レーベルぶんか社コミックス
発表期間1998年7月号 - 2004年4月号
巻数全11巻
話数全58話
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『ゾンビ屋れい子』(ゾンビやれいこ)は、三家本礼による日本漫画作品。『ホラーM』(ぶんか社)に1998年から2004年にかけて連載された。単行本は全11巻。文庫版は全7巻。
概要

魔王サタンの力を借り、死体をゾンビとして蘇らせる力を持つ女子高生・姫園れい子の活躍を描いた作品。

単行本の1巻までは少女向けホラー漫画らしく、残虐性やれい子のほどよく自分勝手なキャラクター性、ブラック・コメディを柱に一話完結型の連作として掲載された。1巻収録分が掲載されたのち、4ヶ月の間を置いて本格的に連載が開始された2巻以降では、少年漫画および青年漫画らしいバトルアクションの描写となった。絵柄も1巻と11巻を比較すると全く絵柄が異なり、女性はスタイルを強調するような描き方になっている。

ちなみに単行本1巻収録分までは三家本がコンパイル社員と二足のわらじで執筆したものであり、当時は副業禁止規定と経費上の理由からアシスタントを雇うことができず1人で隠れて執筆していたという。
登場人物・あらすじ一覧

声優はドラマCDにおけるもの。
主人公
姫園れい子


声:
生天目仁美 (幼少期)福圓美里
17歳。好物はラムレーズンアイスクリーム。高校2年生。連載開始当初は白池学園高等部に通っていたが、途中から聖(セント)黒須学園高校へ転校。話が進むにつれて赤毛だった髪が金髪となり、2つに結んでないシーンが増える。同時に高校生とは思えない風貌、巨乳の体型となる。文庫本7巻の巻末には唐沢なをきが描き下ろした感想漫画が掲載されており、唐沢は女性キャラ全体におけるスタイルの変化を言及しつつれい子のバストサイズの急変ぶりについて「首を雨宮良香の肉体に移し替えられたことがきっかけとなっている」という趣旨の分析を行い、「良香はきっと成長途上」とも推測していた。声が届く範囲にいる死体をゾンビとして蘇らせる力がある(携帯電話レコーダーからの声でも可能)。この力を使って姫園家の家業「ゾンビ屋」としても働いている。報酬は現金でしか受け取らない。幼少時に実の姉であるリルカからいじめ虐待)を受けながら育った過去を持っており、リルカの凶悪性を見かねた両親は2人を別々の養護施設に預けることを決意。この際リルカはれい子が寵愛されている一方で自身が蔑ろにされていると思い込んで両親を殺害した。召喚できるゾンビは刃物使いの百合川サキ(単行本2?7巻、10?11巻)、打撃攻撃が得意な百合川みどり(単行本7?11巻)。百合川姉妹は非常に仲が悪いので同時に召喚することはできない。前世は魔女カーミラと戦った女性騎士団長だった。最終回では単身海外でゾンビ屋としての活動を続けている様子が描かれている。
百合川サキ編

れい子の住む街で幼女連続殺人事件が発生する。れい子は警察に協力を要請され、病院に向かうがそこには犯人・百合川サキもいたのであった。
百合川サキ


声:
冬馬由美 (幼少期)田上由希子
連続殺人者の高校生(1988年に6歳だった事から、1982年生まれと推測される)。幼い頃に妹を亡くした(実際は生きている。後述参照)事から妹を欲していた。お菓子やおもちゃなどで気に入った幼女の気を引いて連れ去り、無理やり妹として扱う。幼女が自分のいう事を聞いている時は優しいが、少しでも自分を嫌がると躊躇なく殺害する。れい子を殺すが、自分自身をゾンビ化したれい子に召喚された被害者のゾンビ達に切り刻まれて死亡。享年18歳であった。稀代のナイフ使い。重さのない包丁で人体の腹部を横薙ぎに両断するほどの腕力の持ち主。投げても百発百中。運動神経も、走っている車に飛び乗るなど常人を遥かに超えている。文庫版3巻に掲載されている1996年に描かれた短編「妹」に彼女と同じ性質のキャラクターが登場しているが、『百合川サキ』という名は作中には出ていないだけで、実際は彼女自身であることが作者自身のコメントにより判明している。
百合川みどり
百合川サキの妹。姉とは2歳離れている。姉のサキからいじめ(虐待)を受けており、6歳の時に当時8歳だったサキによって階段から突き落とされて植物人間となる(単行本1巻でサキは「妹はちょっとした事故で死んだ」と言っていたが、これは罪の意識から逃れる際に作った偽の記憶である)。百合川サキ編では写真に6歳の頃の姿が写っているだけであったが、サキ死亡後、精神年齢は6歳のまま10年間の眠りから目覚めた。目覚めた後には心底でサキを恐れながらも姉のような存在を欲している様子を見せ、夏美を「お姉ちゃん」と仰いだ際に拒絶され、暴力を受けたことで狂気に目覚めて夏美を殺害する。階段から突き落とされた際に頭を打ったことから運動に関わる神経の異常発達が起こり、成人男性を腕一振りで吹き飛ばす力を持つ。娘を殺されたショックにより発狂した秋山にメスで首を切られ死亡。
秋山
百合川みどりを担当する女医。下の名前は不明。元夫の兵頭は暴力団幹部。殺人鬼の妹の烙印を押されたみどりを献身的に支え、みどりの精神の成長を助けるために娘の夏美を友達として紹介した。しかし、狂気に目覚めたみどりに娘の夏美を殺され、手首を切って自殺を図る。これは悲しみによるものではなく、自分とみどりが同じ希少の血液型であることを利用しておびき出すためであり、れい子に説得されて罪を償う決心をしたみどりの輸血によって意識を取り戻すと彼女の首にメスを刺して殺害し、自身も笑いながら首を切って自殺した。
夏美
秋山の娘であり、女子高生。れい子の数少ない友達であった。根は悪くないが若干短気で気性が荒い。母親がみどりばかり気にかけていることに対して不快感を覚えている模様であったが、みどりをそれなりにかわいがってはいた。しかしみどりの素性を知ってからは自身に懐いたみどりを一転して拒絶し、暴力を加えた結果として狂気に目覚めたみどりに殺害された。
兵頭
秋山の元夫であり夏美の父親。暴力団「兵頭組」の幹部。娘の夏美を殺された敵を討つために配下の殺し屋を動員するも、結果として殺し屋は全員殺されてしまった。
百合川姉妹の両親
高級邸宅を構えて家政婦を抱えるほどの資産家である一方、幼少期からサキとみどりを徹底して放任してきた。サキがみどりに虐待を加えている様子を目撃してその残虐性を知りながら見て見ぬふりを決め込んだ上、問題を放置するも同然の形でサキを置いて海外に移住した。騒動に最後まで無頓着であったその一方、殺人鬼に身を落としたサキが描いた絵や作文を出版して大儲けしている。
姫園リルカ編

他人の体を使って蘇ったれい子に、三島が恐るべき事態を語り出す。生き別れの双子の姉・リルカがゾンビによる世界征服を目指し、仲間を集めているというのだ。


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