ソロモンの偽証
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ソロモンの偽証
著者
宮部みゆき
発行日第I部 事件 2012年8月24日
第II部 決意 2012年9月21日
第III部 法廷 2012年10月12日
ジャンルミステリ
日本
言語日本語
形態上製本
ページ数第I部 746
第II部 718
第III部 726
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ISBN 978-4-10-375011-6(第II部)
ISBN 978-4-10-375012-3(第III部)

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『ソロモンの偽証』(ソロモンのぎしょう)は、宮部みゆきによる長編推理小説
概要

小説新潮』(新潮社)にて、2002年平成14年)10月号から2006年(平成18年)9月号、同年11月号から2007年(平成19年)4月号、同年6月号から2011年(平成23年)11月号まで連載され、2012年(平成24年)に刊行された。

『事件』『決意』『法廷』の三部構成で原稿用紙延べ4,700枚。週刊文春ミステリーベスト10及びこのミステリーがすごい!で第2位にランクインした。

学校内で発生した同級生の転落死の謎を、生徒のみによる校内裁判で追求しようとする中学生たちを描く。舞台となる中学校は東京都「城東区」(江東区がモデル)と設定されている[1]

本作は2015年に日本で映画化され、2016年に大韓民国の放送局・JTBCでテレビドラマ化された。2021年には日本のWOWOWにて上白石萌歌主演でテレビドラマ化された[2]
あらすじ
第I部 事件

1990年12月クリスマスイブに、城東第三中学校男子生徒が学校の屋上から転落して死亡した。警察は自殺と断定し、事件は解決したものと思われた。しかしその後、自殺した柏木卓也は自殺ではなく、城東三中きっての不良少年・大出俊次が殺したとする「3通の告発状」が校長である津崎、柏木の担任の森内、そして柏木のクラスのクラス長である藤野の元へ届く。

津崎はこの事実を公開せずに、告発状を出した人物が大出に嫌がらせを受けていた三宅であると特定するが、その事実が公表される前に、森内に宛てられた告発状が、森内を妬んでいた隣人によりマスコミに流出し、世間にさらされることとなる。

これを受け、三宅の唯一の友人であった浅井は真実を明かすよう三宅を説得するが、その帰りに浅井は交通事故に遭い死亡する。また、殺人者として告発状で糾弾された大出の家では火災が発生し、大出の祖母も死亡する。
第II部 決意

事件の年に2年生だった藤野涼子は3年生となり、卒業制作で学校内裁判をしたいと言い出した。反対する教師がいる中、賛成する教師・北尾の力を借りて裁判を行うことになった。大出が柏木を殺していない事は明白だったものの、疑う者も多かったため、汚名をすすぐため藤野は弁護人役に名乗り出た。

裁判は陪審制裁判を模すこととなり、裁判官役、弁護人役、陪審員役が相次いで決定する中、唯一検察官役だけは決まっていなかった。そこに本校の生徒でこそないものの、柏木と小学生時代の友人であった神原という中学生が弁護人役を志願してきたため、藤野は仕方なく検察官役になった。その後、検察側・弁護側がそれぞれの立場で事件に関する証言を集め、事実関係を整理し、公判開始を迎える。
第III部 法廷

終戦記念日8月15日、学校内裁判が開廷した。様々な証人が証言台に立つ中、告発状の主、三宅樹里が非公開の法廷に出廷し、改めて自分は柏木君が殺されるところを見たと証言した。しかし、これは偽証であった。

その後、裁判を通して事件や柏木についての情報が出揃う中、裁判閉廷日に弁護人役神原が検察側の証人として証言台に立つ。神原は柏木が死んだその日の夜、神原が「自分の思い出の場所を巡るゲーム」をし、柏木が死亡する直前まで彼と会っており、彼は自殺願望を持っていたと証言した。柏木の自宅から「遺書のような小説」が出てきて、柏木は自殺願望があったことが判明した。

陪審員役は、被告人である大出俊次に無罪の評決を下し、この事件は「柏木による、柏木の殺人事件である」と評し、裁判は幕を閉じた。

2010年3月、野田健一は国語科教師となって城東第三中学校に帰ってきた。学校内裁判は「伝説・歴史」となっていた。
登場人物
主要生徒
藤野涼子(ふじの りょうこ)
本作の主人公。文武両道で優等生のクラス委員。学校内裁判を提案する。検察官(検事)を務めた。20年後を描く『負の方程式』では弁護士になっており、また、裁判で弁護士であった神原和彦と結婚したことが語られている。
野田健一(のだ けんいち)
柏木の遺体の第一発見者。弁護助手。一度両親を殺そうとしたことがある。
柏木卓也(かしわぎ たくや)
どこか歪んだ性格をしている。物語序盤で謎の転落死を遂げる。不登校で自殺と考えられていた。
大出俊次(おおいで しゅんじ)
告発された少年。暴力的な性格で城東区では有名な不良。裁判の被告人。
井口充(いぐち みつる)
大出の手下的存在。証人となった。
橋田祐太郎(はしだ ゆうたろう)
同じく大出の手下。証人として出廷した。
神原和彦(かんばら かずひこ)
小学校時代の柏木の友人。私立東都大学付属中学校生徒にして弁護人を務める。両親は幼い頃に亡くなり、養父母の元で育つ。本編の20年後を描いた続編『負の方程式』では、直接は登場しないが、学者になったことと、裁判で検事であった藤野涼子と結婚したことが語られている。
三宅樹里(みやけ じゅり)
自称柏木殺害現場目撃者。告発状の主で、証人になった。ニキビが原因で大出らにいじめられていた。幼稚な母親から甘やかされており、反発している。
浅井松子(あさい まつこ)
三宅の友達で唯一の理解者。交通事故で死亡する。
井上康夫(いのうえ やすお)
3年生きっての秀才。裁判官(判事)を務める。
書誌情報
第I部 事件
単行本:2012年
8月23日発売、新潮社、ISBN 978-4-10-375010-9文庫本:2014年8月28日発売、新潮文庫、上 ISBN 978-4-10-136935-8、下 ISBN 978-4-10-136936-5
第II部 決意
単行本:2012年9月20日発売、新潮社、ISBN 978-4-10-375011-6文庫本:2014年9月27日発売、新潮文庫、上 ISBN 978-4-10-136937-2、下 ISBN 978-4-10-136938-9
第III部 法廷
単行本:2012年10月11日発売、新潮社、ISBN 978-4-10-375012-3文庫本:2014年10月29日発売、新潮文庫、上 ISBN 978-4-10-136939-6、下 ISBN 978-4-10-136940-2
映画

ソロモンの偽証
前篇・事件 / 後篇・裁判
監督
成島出
脚本真辺克彦
原作宮部みゆき
製作矢島孝
秋田周平
製作総指揮大角正
出演者藤野涼子
板垣瑞生
佐々木蔵之介
夏川結衣
永作博美
黒木華
小日向文世
尾野真千子


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