ソリッド・ステート・ロジック
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出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2021年1月)

Solid State Logic
本社所在地 イングランド
イングランド、オークスフォードシャー、ベグブローク
設立1969年(55年前)
事業内容ミキシング・コンソールおよびオーディオ・インターフェースなどの設計開発および製造
外部リンク ⇒Solid State Logic
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ソリッド・ステート・ロジック(: Solid State Logic、SSL)は、イギリス中西部のオックスフォードに本社と製品の製造工場を置くミキシング・コンソール、デジタルおよびアナログ・オーディオ・インターフェース、DAW向けの各種ソフト・ウェア等の開発、製造、販売している音響メーカーである。世界各国のスタジオ等で幅広く導入されているコンソールのメーカーとして知られる。
概要

当初はパイプ・オルガンの弁を制御する装置の開発を行っていた。社名はロジック回路制御に半導体(ソリッド・ステート)を使ったことに由来する。

ミキシング・コンソールおよび各種オーディオ・インターフェース並びにデバイスを製造するメーカーとしては世界最大級であり、同社製造のコンソールは世界各国で約3,000台近くがレコーディング・スタジオや映画スタジオ等で用いられている。また、イギリスのBBC、日本のNHK、アメリカのABCNBCなどの放送局でも同社のコンソールが音楽番組用などのために導入されていて、サラウンド対応のミキシング・システムとしても活用されている。
歴史

1969年 - イギリス・オックスフォードにあるサイエンス・パークにて設立。

1977年 - "SL 4000 B"コンソールと自社独自のスタジオ・コンピューター・システムと運用ソフトウェアを発表。

1981年 - "SL 4000 E"がイギリスの最優秀設計協議会賞を受賞。この頃から多くのスタジオ等でSSL製コンソールが用いられるようになる。

1991年 - ムービング・フェーダーと
VCAフェーダーを自由に切り替え可能なフェーダー・オートメーション・システムである"アルティメーション"を発表。映画用サラウンド・フォーマットに対応した"SL 8000 G"を発表。

1992年 - オートメーション・ミキシング・システム"Scenaria"を発表。当時、DAWの先駆けでもあった。

1993年 - "OmniMix"と、Gシリーズ以上の信号処理を実現した放送用コンソール"SL 8000 GB"を発表。

1993年 - 日本のスタジオのカスタム・コンソールをモデリングした"SL 4000 G+"を発表。

1994年 - オートメーション機能を強化し、フェーダー以外の部分にもコンピューター・オートメーション機能を取り入れた"SL 9000 J"を発表。

1995年 - フル・デジタル・コンソールの"Axiom"を発表。映像スタジオおよび放送用スタジオにも対応した同社初のデジタル・コンソール。

1996年 - フル・デジタル・コンソールの"Aysis"を発表。

1997年 - 映画関連とポスト・プロダクションに特化された"Avant"を発表。

1998年 - "Axiom MT"と"Aysis Air"を発表。

2000年 - 高いコスト・パフォーマンスと5.1チャンネル・サラウンド互換を実現した"SL 8000 G+"を発表。

2002年 - "XL 9000 K"を発表。

2003年 - "XLogic"、"C 100"、"C 200"を発表。

2004年 - DAWとの互換性を持つ"AWS 900 Analogue Workstation System"を発表。

2005年 - "C 300"、DAW向けの"Plug-Ins"および、"XLogic"の発展形の発表。

2006年 - "Duality"、"AWS 900+"、"Duende Plug-Ins"、"Alpha-Link & Delta-Link"'、"XLogic Alpha Channel"、"XLogic X-Rack"などを発表。

2007年 - "C Series - HD Range"、"XLogic Alpha VHD Pre"、"Mixpander"や"Duende Plug-In Drumstrip"、"Duende Plug-In X-EQ"などを発表。

2008年 - "Mynx"、"Matrix"、"MadiXtreme"、"Duende PCIe"、"Pro-Convert"、"Duende Mini"、"Duende Plug-In X-Comp"などを発表。

主な機種
SL 4000 シリーズSL 4072 G+。タウンハウス・スタジオ(ロンドン)にて。SL4064G+

SL 4000 シリーズは1970年代後半から様々なスタジオに対して最も数多く導入されたコンソールの一種で、Eシリーズ以降は世界各国の様々なスタジオへ導入され、以後Gシリーズへと進化した。このコンソールの普及により、スタジオ間を移動して行われるレコーディング・セッションにおいては、スタジオが変わりB/E/Gとコンソールのタイプが変わったとしても、ミキシング上ではほぼ変わりない作業が維持出来たため、1つのミキシング用プラット・フォームとして存在した。

VCA(Voltage Controled Amplifier)回路を利用した「フェーダー・グルーピング」と「フェーダー・オートメーション」、チャンネル・モジュールの設定を保存して元のパラメーターに復帰可能な「トータル・リコール・システム(業界初)」など様々な機能が当初から搭載されたコンソールでもあり、それまでのスタジオにおけるコンソールの概念から大きく飛躍した製品群となっている。

実装されるチャンネル・モジュール数を含めた表記方法では「SL 4056 E(モジュール数が56本)」や「SL 4064 G(モジュール数が64本)」等のように数字部分の下二桁が実装チャンネル・モジュール数となるが、ステレオ・チャンネル・モジュールも存在するため、実際には仕様によって表示数より使用可能な入力数が異なる。例えば表記上が「SL 4072 G」の場合でもステレオ・チャンネル・モジュールが8本実装されている場合には入力チャンネル数は合計80チャンネルとなるなど、モジュール数とチャンネル入力数は異なる事になる。

コンピューター・オートメーション機能はオプション扱いとなっていたため、コンピューター未搭載の仕様も存在するが、コンピューター搭載でトータル・リコール機能を搭載していない場合の表記は「SL 4056 G PR」となりプライマリーの意味を持つ「PR」が型番末尾に付き、トータル・リコール機能搭載の場合には「SL 4000 G TR」のようにトータル・リコールを表す「TR」が型番末尾に付くことから、コンピューターの仕様は表記されている型番から確認する事が出来る。
SL 4000 B

この節の加筆が望まれています。

SL 4000 E
BおよびEシリーズのコンピューター・オートメーションのオペレーション用キーボードは小型の物が搭載されていて、センター・セクションはGシリーズに比べ幅が狭くなっている。Eシリーズに搭載されるEQのタイプは3種類存在していて、EQのLOWステージのつまみ上部のキャップ色が「茶色、オレンジ、黒」と各々が色分けされているのでその部分で見分ける事が出来る。「茶」は「ナロー」タイプとなっていて4000 シリーズ開発当初からの周波数特性となっている物でQ幅が割と広めで緩やかなカーブを持ち、「オレンジ」は「パルテック」タイプと呼ばれ、PULTEC(Pulse Techniques, Inc.)の有名なEQP-1A3などのイコライザーにあるQ幅の周波数特性となっている物で、「黒」は「ニュー・スタンダード」タイプと呼ばれ、ナローとパルテックの中間的な周波数特性になっていて、Q幅が3種類の中では一番狭いタイプになる。その後Gシリーズになってからはこの「ニュー・スタンダード」を踏襲された物が使用されている。型番が「SL 4056 E」などとなっていてもGシリーズ発表以降はGシリーズ・コンピューター・ソフトウェアやハードウェアの変更などを経てGシリーズ・コンピューター・システムに変更して搭載したため、外見上はEシリーズでもGシリーズと同じ内容のコンピューター・オートメーションが可能になっている。
SL 4000 G
Gシリーズは4000シリーズでは初となるメジャー・アップデートとなり、H/Aのゲイン・コントロールがステップ式となり+4dB入力のライン・レベルからも取り扱えるゲイン設定となり調整許容範囲が広がった。EQ等の特性も改善され、それまでのシリーズとは明らかな音質変更がもたらされた。Solo Isolate(ソロ・モードの時にカット対象に加えない機能)の設定がチャンネル毎にグループ・マスター・ボリュームのノブ部分で設定できるようになったため、それまではリバーブレーター等のエフェクターを立ち上げているチャンネルはソロにしたいチャンネルと同時にソロに入れなければならなかったが、運用上の利便性が図られる機能として搭載された。コンピューター・オートメーション・システムも改善され、アルファベット入力用のキーボードがフルサイズ化されてファンクション・キーなども搭載され、それに伴ってコンソールのセンター・セクションがEシリーズよりチャンネル・モジュール4本分ほど拡大されたフレーム構成になった。
SL 4000 G+
SL 4000 Gのマイナー・アップグレード版としてリリースされ、チャンネル・モジュール内部配線や各パーツの刷新等が行われ、音質向上または改善がもたらされた。センター・セクション内のメーター・ブリッジ・セクションに液晶表示形式のオシロスコープが内蔵され、チャンネル・モジュールなどのパネル面はGシリーズから採用された明るめなブルー・グレー色より若干濃い色へと変更され、Eシリーズに近い色調に戻った。
SL 5000、SL 6000、SL 8000 シリーズSL6072E/G

チャンネル・モジュールのオーディオ特性的には4000 シリーズの流れを持ち、放送および映画関連に特化した機能が強化されたコンソール。

SL 5000

SL 6000 E

SL 6000 GSL 6000シリーズはSL 4000 Eシリーズの登場とほぼ同じ頃から存在していて、ステレオ・ミックス・バスが単一のステレオ・バスだけでは構成されず、A/B/Cという3チャンネルのステレオ・ミックス・バスがステレオ・マスター・フェーダー手前に増えた形となり、そこからステレオ・マスター・フェーダーへ流れる信号経路とは別にA/B/C各々のステレオ・バスとして音声信号を取り出す事が可能になる仕様になっている。A/B/Cのステレオ・バスが追加されチャンネル・モジュールのラージ・フェーダー側にA/B/Cのいずれかにアサイン出来る回転式セレクターと、グループ・バス出力先設定にもA/B/Cのアサイン・スイッチが追加た点以外はSL 4000 シリーズの基本仕様に準拠したコンソール仕様となっている。3チャンネルのステレオ・ミックス・バスが搭載された事によって、音声信号の最終出力段では何通りかのミキシング・ソースとして出力可能になり、A/B/Cの出力最終部分では各々からステレオ・マスター・フェーダーにアサインして全ての音声信号をまとめたミキシング・ソースと、A/B/C各々から独立したミキシング・ソースも同時出力する事が可能になるため、マイナス・ワン(歌やギターソロなどをミックスされた中から除外した形)でのミキシング・ソース作成やマルチトラック・オーディオ・システム向けのマルチトラック作成を同時に行う事が出来るため、映画および放送用スタジオ以外にレコーディング・スタジオへも導入された。


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