この項目では、アメリカの映画会社について説明しています。日本支社については「ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント (日本)」をご覧ください。
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ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
Sony Pictures Entertainment Inc.
カリフォルニア州カルバーシティのソニー・ピクチャーズ・スタジオ
以前の社名コロンビア・ピクチャーズ エンタテインメント (Columbia Pictures Entertainment, Inc.、1987年 - 1991年)
種類子会社
業種娯楽
前身コロンビア ピクチャーズ
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(Sony Pictures Entertainment Inc.、通称: ソニー・ピクチャーズ、略称: SPE)は、アメリカの多角的多国籍マスメディア・娯楽企業。ソニーグループの子会社であるソニー・エンタテインメントの子会社で、中間持株会社のソニー・フィルム・ホールディングを通じて運営されている[4]。アメリカのメジャー映画スタジオ「ビッグ5」のひとつである、カリフォルニア州カルバーシティにあるソニー・ピクチャーズ・スタジオを拠点とし、ソニーの映画、テレビ番組の制作、配給部門を包括している。2020年度(2020年4月 - 2021年3月)の売上高は71.6億ドルと報告されている[5]。
主な部門は、コロンビア ピクチャーズ、トライスタ ー ピクチャーズ、ソニー・ピクチャーズ アニメーション、スクリーン ジェムズなどの製作スタジオを持つソニー・ピクチャーズ モーション ピクチャー グループ(SPMPG)と、自社およびジョイントベンチャーの製作会社を持つソニー・ピクチャーズ テレビジョン(SPT)[6][7]。
モーション・ピクチャー・アソシエーション(MPA)のメンバーである。 1987年9月1日、ザ コカ・コーラ カンパニーは、1982年から所有していたコロンビア・ピクチャーズの資産を分離する計画を発表した。この計画では、コカ・コーラ社が39.6%の株式を保有するトライスター ピクチャーズにエンタテインメント資産を売却し、トライスターはコロンビア・ピクチャーズ・エンタテインメント(CPE)に社名を変更する。1988年初頭、トライスターの名を冠した新会社が設立され、スタジオの運営を引き継ぐことになった。 1989年9月28日、ソニーはザ コカ・コーラ カンパニーが持つCPEの全株式(約5,400万株、発行済み株式の49%)を1株あたり27ドルで購入するオプションを取得した[8]。また、翌日、ソニーはGuber-Peters Entertainment Company, Inc.とCPEを2億ドルで買収することで合意したことを発表した。ソニーは、ピーター・グーバーとジョン・ピーターズを共同会長に採用した[9]。これを主導したのは、当時ソニーの社長兼CEOだった大賀典雄であった[10]。 ソニーがグーバーとピーターズをコロンビアの経営者として採用したのは、彼らがワーナー・ブラザースで交わしていた過去の契約との兼ね合いがあった。タイムワーナーのスティーブ・ロス会長は、契約違反の訴訟をソニーに起こすと脅した。この訴訟は、ソニーがコロンビア・ハウスの半分の権利と、コロンビアの長編映画、テレビ映画、ミニシリーズのケーブル配信権をワーナー・ブラザースに売却したことで、後に取り下げられた。 同じ契約で、コロンビアはバーバンク・スタジオの35%の権利を売却し、ワーナー・ブラザースからMGMの敷地であったロリマー・スタジオを買収した[11][12]。 1989年10月31日、ソニーはニューヨーク証券取引所に上場していたCPE(NYSE:KPE)の残りの株式(51%)の友好的買収を完了し、同社の普通株式の99.3%を取得した。1989年11月8日、ソニーは、デラウェア州一般法人法に基づき、完全子会社であるソニー・コロンビア・アクイジション・コーポレーションをCPEに「略式」合併することで買収を完了した。また、ソニーは1989年11月6日にGuber-Peters Entertainment Companyの普通株式の公開買付けを行い、その3日後に同社を買収した。買収額は49億ドル(株式35.5億ドル、長期借入金14億ドル)で、日本の大手銀行である三井銀行、東京銀行、富士銀行、三菱銀行、日本興業銀行の5行が融資した[13][14][15]。
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