ゼーガペイン
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ゼーガペイン
ジャンル
ロボットアニメジュブナイルSFファンタジー
アニメ
原作矢立肇伊東岳彦
監督下田正美
シリーズ構成関島眞頼
脚本関島眞頼、桶谷顕
村井さだゆき久保田雅史
高山カツヒコ
キャラクターデザイン幡池裕行(原案)
山下明彦
メカニックデザイン中原れい神宮司訓之
福島秀機、やまだたかひろ
音楽大塚彩子
アニメーション制作サンライズ
製作テレビ東京電通、サンライズ
放送局テレビ東京、BSジャパンAT-X
放送期間2006年4月6日 - 9月28日
話数全26話
映画:ゼーガペインADP
原作矢立 肇、伊東岳彦
監督下田正美
キャラクターデザイン山下明彦、田頭真理恵
メカニックデザイン中原れい、神宮司訓之
やまだたかひろ、福島秀機
音楽大塚彩子
制作サンライズ
製作サンライズ、ゼーガペインADP製作委員会
配給松竹メディア事業部
封切日2016年10月15日
上映時間117分
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『ゼーガペイン』(ZEGAPAIN、是我痛)は、サンライズ製作のSFロボットアニメ作品。2006年4月6日から同年9月28日までテレビ東京系列で毎週木曜日 18:00 - 18:30に放送された。また、BSジャパン及びAT-Xでも同時期に放送された。
概要

本作品のタイトル『ゼーガペイン』はキャッチコピー「消されるな、この想い 忘れるな、我が痛み」から採られた“是我が痛み(これ わが いたみ)”という意味が込められている(縮めて“是我痛”とも書く)。

本作は『ガサラキ』を手かげたサンライズ第9スタジオが母体となり製作されている。マイクロソフトが企画段階から協力しており、本作のメカアクションは一部を除き3DCGで作画されている。

16:9比率ハイビジョンサイズで制作されており、地上デジタル放送BSデジタル放送・アニマックスではフルサイズ放送。地上アナログ放送では両サイドをカットして4:3サイズ放送。AT-Xでは16:9比率レターボックスサイズで放送[注 1]

メディアミックスプロジェクト「プロジェクトゼーガ」の一環として作られており、アニメ本放送同年にXbox 360で販売されたゲームソフト2作品、アニメ放送が終了してから3年後の2009年に発売した小説と設定を共有している(ゲームの詳細はゼーガペイン (テレビゲーム)を、小説の詳細は『ゼーガペイン 忘却の女王』『ゼーガペイン 喪失の扉』を参照)。他に、アニメの番外エピソード3篇を収録したドラマCD「OUR LAST DAYS」も制作された。

主人公のソゴル・キョウ役を演じた浅沼晋太郎は、本作がテレビアニメ初出演である。ヒロインのカミナギ・リョーコ役の花澤香菜も、本作がアニメ出演2作目であり、本格的なレギュラーは初めてだった。今作で初ヒロインを演じた花澤は[1]本作出演を機に、声優業に本腰を据えることになる。浅沼と花澤以外にも、門脇舞(現:門脇舞以)、井上麻里奈中尾衣里ら新人、またはキャリアの浅い声優がキャスティングされている。第22話エンディングでは井上麻里奈のイラストが流された。

シンギュラリティバーチャルリアリティループなどの要素を取り入れたSF作品であり、難解で倒錯した世界設定を丁寧な演出で数話をかけて視聴者に体感させるシリーズ構成となっているため、ファンの間では「ゼーガは第6話まで待て」と、自嘲気味に言われることがある[2]。また、テレビ放送版では毎回OP映像が変わるなどの趣向が凝らされた。

2010年9月に、Blu-ray BOXが受注限定生産でバンダイビジュアルより発売された。[注 2]作品の舞台となった舞浜で記念イベントが開催され、朗読劇『ゼーガペイン・リーディング 消されぬ想い』が上演された。最終回後を描くオフィシャルなエピソードだが、再演やソフト化はされていない。

2013年、「パチスロゼーガペイン」が稼働。アニメパートは新規に制作されており、ラストシーンを始め、オリジナルにはないカットが随所に追加されている。台詞はオリジナルのキャストにより新たに収録された。

2015年、8月31日、テアトル新宿で「ゼーガペイン プロジェクトリザレクション 8.3.1.2015」が一夜のみ上映された。第21?26話に「パチスロゼーガペイン」用の新規映像を交えて再編集を施し、新規のオープニングを加えた約100分の長篇作品となっている。

2016年3月、AnimeJapan2016にて複数の企画が発表。放送10周年を記念して、BD-BOXの一般発売が決定。[注 3]さらに、新作カットを入れ再編集した新解釈の劇場版「ゼーガペインADP」が、10月15日から新宿ピカデリーなどで公開。また、テレビアニメでは名前だけ登場した「カノウトオル」らのキャラクター設定画が公開された[3][4]

2016年8月に開催された「サンライズフェスティバル2016満天」にて『超圧縮・ミズハナ編』として公開された、第6話から第16話までの物語(アルティールがデータを奪取されてからリョーコがサルベージされて不完全復活するところまで)を再編集した特別編集版『ゼーガペイン Memories in the shell』が同年10月8日と12月24日、テレビ埼玉にて地上波放送された[注 4]

2019年、高島雄哉によるスピンオフ小説『エンタングル:ガール』が東京創元社より刊行された。2020年、同作者による新作小説が刊行予定であることが発表された[5]

2023年に、ゼーガペイン PROJECT REUNION(プロジェクト・リユニオン)において後日譚となる『オルタモーダ編』の制作を発表[6]

続編企画として『ゼーガペイン・ゼロ』がある。アニメ化のほか、舞台版も検討されていた。その構想の一部は、朗読劇「消されぬ想い」や総集編「ゼーガペインADP」にも反映されている。『ゼーガペイン ファイル サルベージ』に掲載された設定資料によれば、シリーズでは描かれなかった「冬」が舞台となる。

作品中では西暦2022年の一学期と夏休みの最終日までを繰り返しているのだが、放送当時の2006年はまだスマートフォンが発表されておらず、当然だが主人公たちはガラケーを使用している、後にパチスロ版で追加された新作カットではスマートフォンを使用している場面があり、そのため2016年の劇場版ではガラケーを使用していたかと思うと、追加された別のシーンではスマートフォンを使用しているという不思議なことが起きている。
ストーリー

舞浜市に住む高校生のキョウは、自分が中学時代に起こした暴力事件が原因で廃部寸前となった水泳部を立て直そうと必死になっていた。そんなある日、ミステリアスな雰囲気のシズノ先輩と出会う。そしてキョウは彼女に呼ばれ、生徒会長のシマが司令を務める戦艦「オケアノス」へと召喚され、人型兵器「ゼーガペイン・アルティール」に乗り、「ガルズオルム」と呼ばれる敵と戦うこととなる。キョウはゼーガペインの存在する無人の都市群を、ゲーム内の架空世界だと信じ込む。

だが、違和感に気付いたある日、ゲームだと思っていた荒廃した世界こそが現実であり、キョウが高校生活を送る舞浜市のほうが量子コンピューターサーバー内で処理されている仮想空間であることを知る。生物としての人類は既に滅亡しており、自分も幼なじみのカミナギ・リョーコも「幻体」と呼ばれる人格記憶体であり、コンピューターに保存されたデータでしかないという衝撃の事実を告げられる。

その昔、ナーガという科学者が量子コンピューターを実用化した。やがて彼がCEOを務めるI.A.L社は軍事分野などにも手を伸ばし巨大コングロマリットへと成長。そして間もなく、致死率98%の「オルム・ウィルス」が世界中に蔓延した。人類は死を回避するため、世界各地に作られた量子サーバーの中で、人間の記憶や思考・人格・肉体の特徴などをデータ化した「幻体」となって生きることを余儀なくされた。思想や宗教上の理由で幻体化を拒んだ人も多くいたが、疑心暗鬼に陥った人々は世界各地で戦争を始め、世界人口はわずか数年で激減し、ついにサーバー内の幻体だけが残されたのだった。

しかし、それらはすべてナーガによって仕組まれたものだった。ナーガはかねてより時間の加速した量子サーバー内で人間を進化させる「無限進化」を提唱しており、それを実現するためにウィルスを使って人類を追い詰めたのだった。その後ナーガはガルズオルムを組織し、I.A.L.社のロボットを使い、環境実験空間「デフテラ領域」を世界中に作り始めた。だが、ループを観測しサーバーコントロールから離れた存在「セレブラント」達は対抗組織「セレブラム」を設立。彼らはシマが開発した「ゼーガペイン」を始めとする光装甲を纏った「ホロニックアーマー」に乗り、荒廃した現実世界でガルズオルムと戦い続けていた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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