ゼリー
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出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2014年10月)
ゼリー(菓子)

ゼリー(車厘、: jelly)は一般には、ゲルの通称、あるいは特に、水分を大量に含み一様な分散状態をとるゲルのことである[1]

ただし多くの場合、食品について使われ、主に、

ゲル化剤としてゼラチン[2]、あるいは他に寒天ペクチンなどを[3]使った菓子

類や果実を煮込んでゼラチンやペクチンを煮出した汁、あるいは、それを固めた食品[2][3]

のいずれかを表す。
語源・名称

英名 jelly (ジェリー)はフランス語からの古い借用語[4]。フランス語 gelee (ジュレ)は動詞 geler 「凍らせる」の過去分詞形で、イタリア語: gelato (ジェラート)と同様、元来は「凍らせたもの」の意。 geler は同義のラテン語 gelare (ゲラーレ)に由来し、gelare はまた、ゼラチン(gelatin)、ジェル英語: gel)、ゲルドイツ語: Gel)、などの語源でもある。

日本語の食品名としては、「ゼリー」はさまざまな特定の食品を指す(下記参照)。

近年はフランス語由来の「ジュレ」も使われることが多いが、こちらは水分の多い、とろっとした食感のものを指す。

アメリカ合衆国内では、ゼリーのブランドの一つ Jell-O (ジェロー) が一般名詞化して jello とも呼ばれる。
食用のゼリー
菓子のゼリー

ゼリーは、果汁ゼラチン砂糖の組み合わせで作る簡素な生菓子を基本とする。これに、香料果肉乳製品鶏卵酸味料などを加えることで、多くのバリエーションが生まれる。

ペクチンによりゲル化させたジャムをはじめ、果汁などに砂糖を多量に加えたゼリーなどの加工品は、糖菓(コンフィズリー)としても認知されており、 ゼリービーンズグミなど、一口大のゼリー菓子が存在する。

ゼラチンのかわりに寒天を用いたものとして、ゼリー菓子(寒天ゼリーと呼ぶ事もある)が存在しており、みすず飴などがこれらにあたる。ほとんどが一口大であり、表面をオブラートで包んだり、砂糖をまぶしている事が多い(現在は、さらにほとんどが個別包装されている)。こうしたゼリー菓子は戦前から製造されており、茶菓子や駄菓子として普及している。また、大量調理を要求される学校給食では、一般的なフルーツゼリーを製造する際に寒天が用いられることが多い。

近年の日本では、冷製スイーツの1ジャンルとして各種「ゼリー」が市販されている。これらの多くはプラスチックのカップ容器入りで、メロンゼリー房州びわゼリーなどのフルーツコーヒーゼリーなどのフレーバーをもつ、水気の多いやわらかい製品である。

また、微量のコンニャク粉を入れた『こんにゃくゼリー』や、2011年から各社が相次いで販売を始めた「ジュレポン酢」などもある。

アメリカでは果肉分を含まないジャムのことをジェリーと呼ぶことから、ドーナッツや、スポンジケーキにジャム(ジェリー)の入ったものはジェリードーナット、ジェリーロール (jelly roll) と称されている。また、冷やして固めるタイプのゼリー菓子は、商品名からジェロー(Jell-O)と呼ばれることが多い。
煮こごりのゼリー

コラーゲンに富んだ動物質の素材を煮込んだ肉汁や魚汁が冷えて、コラーゲンが変性して生じたゼラチンの作用で煮こごりとなったもの。

サラダゼリー(ゼリーサラダ)やアスピックなどがこれにあたる。ゼリーの下地としては、ブイヨンコンソメが使われることが多い。日本の煮こごりも一種のゼリーといえる。
歴史

食品としては古くから知られており、ローマ時代には煮こごり料理も存在していたようで、現代のや魚のゼラチン質を含んだブイヨンから作られる「ゼリー寄せ」(アスピック、aspic)の原型とも考えられている。

菓子において「ジュレ」として広く用いられはじめたのは、18世紀末から19世紀初頭、王政華やかだったフランスが革命を経て変遷していく時代、著名な料理人であり製菓職人でもあったアントナン・カレームによると考えられている。当時の製菓用ゼリーには専らゼラチンが用いられていた。冷蔵技術の発達した現代のゼリーが水分に対し約3%のゼラチンで作られているのに比べ、当時は1.5?2倍の量が用いられており、しっかりした食感であったと考えられる。
ゲル化剤

動物系のゼラチン以外にも、植物系のペクチン寒天カラギーナンなどのゲル化剤で凝固させたものも、広くゼリーとして称されている。動物由来のゼラチンを避け、植物由来のゲル化剤を用いたゼリーを求めるベジタリアンもいる。また、狂牛病の影響で、牛由来のゼラチンは敬遠されている。

菓子の分野だけでなく、高齢や障害により嚥下障害を持つ者に対し、液体によって咽せることなく水分を補給する為に、また、食事を食べやすくするために、ゼラチンやペクチンなどを混合してゼリー状にするといった工夫にも用いられている。こうした高機能食品は、高齢化社会を迎える日本では需要が高まると予想されており、官民一体となった研究開発が進められている。
ゼラチン
ゼリーの元でもあるゼラチンは、動物や魚の皮革などの結合組織の主成分コラーゲンが熱により軟化してできるもので、アスピックだけでなく日本料理煮こごりといった同種の料理もあるように、動物の肉や魚を骨ごと煮るといった初歩的な料理がはじまった時から、食品として知られていたとも考えられる。精製技術が確立する以前には、製菓用のゼラチンは鹿の角を煮出して作られていた。現在、製菓用には、豚皮由来のものが多く使われている。なお豚由来のゼラチンはイスラム教ハラームに抵触するため、ハラール認証の無い地域ではイスラム教徒からはゼラチンの使用が避けられる。
ペクチン
果物を糖分とともに煮詰めると、一般的にジャムとして知られている状態になる場合がある事も古くから知られていた。これは、すべての果物や植物に含まれている天然の多糖類の作用によるもので、1825年にその成分はペクチンと名付けられた。材料に対し1%以上のペクチンと約65%の糖分、さらに酸味がなければ固まらず、砂糖の量産化が進んで以降、ジャムなどとして広く料理や製菓に用いられ始めたと考えられている。ペクチンが工業生産されはじめたのは20世紀後半で、ゲル化剤・増粘剤・安定剤などの名称で現代の菓子や食品に広く用いられている。
寒天
テングサ(天草)やオゴノリなどの紅藻類海藻の粘液質を凍結・乾燥させたもので、17世紀後半に日本(現在の京都府伏見)で作られた。


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