ゼムリャフランツァヨシファロシア語: Земля Франца-Иосифа
ゼムリャフランツァヨシファの地図
地理
場所北極海
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯81度 東経55度 / 北緯81度 東経55度 / 81; 55
ゼムリャフランツァヨシファ(ゼムリャ・フランツァ=ヨシファ、ロシア語: Земля Франца-Иосифа, ラテン文字転写: Zemlya Frantsa-Iosifa ズィムリャー・フラーンツァ・ヨースィファ、英語: Franz Josef Land)は、北極海の一部であるバレンツ海に位置するロシア連邦領の192[1]の島から構成されている島嶼群である。フランツヨシフ諸島ともいう[2]。
概要ノルトブルク島メイベル島から望むベル島
スピッツベルゲン島の東に位置しアルハンゲリスク州に属している。ゼムリャ・アレクサンドラ、ゼムリャ・ゲオルグ、ブリュサ島、グケラ島、ノルトブルク島、ビリチェク島、グレエムベル島、ヘイス島などの島で構成されている。北緯80.0度から81.9度の範囲にあり、ユーラシア大陸で最も北にあるグループである。最北端はルドルフ島のフリゲリ岬で、北緯81度52分。この群島は北極点からわずかに900から1100キロメートルにあり、カナダのエルズミーア島とグリーンランドに次いで近い。総面積は1万6100km2で最高点はヴィナーネイシュタット島 (Zemlya Viner-Neyshtadt) にある標高620mの雪原。大きな島は東部にあるビリチェク島 (2000km2)、西部にあるゲオルグ島 (2741km2) など。大部分は無人である。かつて巨大な玄武岩台地の島が形成されたが、侵食されて多数の島になったと考えられる。島々の標高も350?500m程度でそろっている。表面は、総面積の85%までが氷河[3]や雪原で、そのほかも裸地が多い。1865年、ロシアの研究者のシリングが探検し、1873年にカール・ヴァイプレヒトによるオーストリア・ハンガリー帝国調査隊の探検があり、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世を記念して諸島名とした(名称は、ロシア語で「フランツ・ヨーゼフの土地」という意味である)。
1926年にこの群島はソビエト連邦に吸収され、研究と軍事目的で少数の人間が移住した。今では、船でのアクセスは夏の数週間に限られ、また特別の許可が必要である。
ロシアはこの諸島を北極海航路や資源開発の拠点として重視しており、ロシア連邦軍が基地を運営している。 この群島は火山性で、第三紀とジュラ紀の玄武岩でできている。大部分が氷で覆われているが、苔と地衣類で覆われた裸地もある。群島の北東部は一年中を通して叢氷 1月には通常の日中最低気温はマイナス15度、最高気温はマイナス10.5度。7月には日中最低気温は0度、最高気温は2.2度である。年間平均気温はマイナス12.8度。30年間での最高気温は13度、最低気温はマイナス54度。降水は一年中あるが、晩春、晩秋の季節の変わり目に多い。晩夏には霧がとても多い[4]。「ヘイス島#気候」も参照 野生動物は、大部分がセイウチ、ホッキョクギツネ、ホッキョクグマである。共通に見られる鳥は、ミツユビカモメ、フルマカモメ、カモメ等である。シロイルカがしばしば散在している。カリブーの角がグケラ島で見つかったことがあり、気候が温暖だった1300年ほど前に群れがここまでたどり着いたのだと推察されている。
特徴
気象
野生動物