ゼノサーガシリーズ
[Wikipedia|▼Menu]

ゼノサーガシリーズ (Xenosaga)は、モノリスソフトが開発し、バンダイナムコゲームス(旧ナムコ)のナムコレーベルが発売したRPGシリーズ。
概要

本シリーズは、1998年スクウェア(現:スクウェア・エニックス)から発売されたPlayStation用RPG『ゼノギアス』との関連を持つSF作品であるが、公式のコメントでは『ゼノギアス』との直接の関係は無いとされている。実際に、『ゼノサーガ』は『ゼノギアス』の構想を発展・拡張したものがベースになっているため、同一の世界観上に連なる物語ではない。あえて初期の構想に当てはめるなら、設定上存在するエピソードIからVIまでの中で『ゼノギアス』の本編であるエピソードVから、劇中時間で約1万年前の、公開されている設定上もっとも古いエピソードIの時代(星間戦争時代)のストーリーに相当し、『ゼノギアス』とは大きく異なった世界観で展開されるスペースオペラとなっている。なお、『ゼノギアス』公式設定資料集のエピソードI時代の年表と『ゼノサーガ』の年表では、数年のずれがある。

本シリーズはエピソードIIIをもって一応の区切りがついたとされているが、エピソードIの発表時に「宇宙の始まりから終わりまでを描いた叙事詩」であるとのコメントがなされており、まだ構想にあるうちの導入部が終わったに過ぎない。

『ゼノギアス』同様、ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェカール・グスタフ・ユングジークムント・フロイトグノーシス主義など、哲学や心理学、宗教的な思想などが背景にあり、それらが支える複雑なSF的要素を含んだ知的なストーリーとなっている。「力への意志」「善悪の彼岸」「ツァラトゥストラはかく語りき」と、各エピソードのサブタイトルもニーチェの著書から取られている。

2005年にはテレビアニメ化されており、東映アニメーションによる製作の『Xenosaga THE ANIMATION』が、同年1月5日から3月23日までテレビ朝日(関東ローカル)で放送された。ストーリーに若干の違いはあるが、『ゼノサーガ エピソードI[力への意志]』とほぼ同一の内容となっている。主要なキャストはゲーム版と同一だが、一部は変更されている。

後年、原作者の高橋哲哉は本シリーズが「あまりいい評価をいただけなかった」と語っている[1]。エピソードIの段階ではモノリスソフトの組織作りと並行しての開発であり、休みなしの不夜城状態で予算も人材も足りず、開発期間2年の1年半をムービーに費やし、残り半年でゲーム部分を作るような状態であった。これらの反動でエピソードIIでは逆に「限られた予算と時間でできることをする」という方向に流れて開発を行ったが、そのエピソードIIはユーザーからの評価が芳しくなかった[2]。その後は再び方向転換を図ったが、既にエピソードIIIの開発が進行している最中であった事と、社内でも「Ep2は予算内に収まったんだし,いいじゃないか」「確かにそうかもしれないけど,それでお客さんは喜んだのか」という形で意見が割れ、最終的には大きく舵を切り直したが、最後まで直し切ることはできなかった[2]。この紆余曲折の悔しさから社内では「次こそお客さんに喜んでもらえるものをつくらねば」という共通認識を持つようになり、後の『ゼノブレイド』では開発の空気もそれまでとは大きく違ったものになったと言う[1]
作品リスト

ゼノサーガ エピソードI[力への意志]2002年2月28日PS2

ゼノサーガ エピソードI リローディッド 力への意志 (2003年11月20日、PS2)

ゼノサーガ フリークス (2004年4月28日、PS2)

ゼノサーガ エピソードII[善悪の彼岸]2004年6月24日、PS2)

ゼノサーガ パイド パイパー (2004年7月14日Vアプリiアプリ

ゼノサーガI・II (2006年3月30日DS


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:132 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef