ゼニヤッタ
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「ゼニヤッタ」のその他の用法については「ゼニヤッタ (曖昧さ回避)」をご覧ください。

ゼニヤッタ
2009年レディーズシークレットステークス
欧字表記Zenyatta
品種サラブレッド
性別
毛色黒鹿毛
生誕2004年4月1日
Street Cry
母Vertigineux
母の父Kris S
生国 アメリカ合衆国
生産者Maverick Production, Ltd.
馬主Jerome&Ann Moss
調教師John Shirreffs(アメリカ)
競走成績
生涯成績20戦19勝
獲得賞金740万4580ドル
WTRM125 / 2008年[1]
M128 - I128 / 2009年[2]
I125 - M125 / 2010年[3]

勝ち鞍

G1アップルブロッサムH2008年
G1ヴァニティーH2008年 - 2010年
G1レディーズシークレットS2008年 - 2010年
G1BCレディーズクラシック2008年
G1クレメント・L・ハーシュS2009年・2010年
G1BCクラシック2009年
G1サンタマルガリータ招待H2010年
G1アップルブロッサム招待2010年
G2エルエンシノS2008年
G2ミレイディH2008年・2009年
G2クレメント・L・ハーシュH2008年


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ゼニヤッタ(欧字名:Zenyatta、2004年4月1日 - )はアメリカ合衆国競走馬

2009年ブリーダーズカップ・クラシックにおいて、牝馬として史上初の優勝を果たした。ほか2008年ブリーダーズカップ・レディーズクラシックなどG1競走13勝(北米での牝馬による最多G1勝利記録)。

デビューからの19戦を19連勝という成績は、ペッパーズプライドと並び、近代北米競馬における1位タイのデビューからの無敗記録である[注 1][注 2]。2010年度エクリプス賞年度代表馬、2008・2009・2010年度エクリプス賞最優秀古牝馬。アメリカ競馬殿堂馬。主戦騎手はマイク・スミス。生涯獲得賞金730万4580ドルも北米の歴代牝馬最多獲得賞金記録。

半姉にG1競走3勝を挙げたバランス(父・サンダーガルチ)がいる。
経歴

2005年9月にキーンランドで開催されたセリ市において6万ドルという安値で購買され、音楽プロデューサージェリー・モスの所有馬となった。モスはこの時の印象を「背が高くがっしりとしていて、一目惚れだった[4]」と語っている。その後「ゼニヤッタ」と名付けられカリフォルニア州を本拠とするジョン・シレフス厩舎に入厩し、ハリウッドパーク競馬場を本拠地とした。馬名はモスが創業したA&Mレコード所属のロックバンド・ポリスの3枚目のアルバム『ゼニヤッタ・モンダッタ』に由来する[4]。しかし調教が始められるとその動きは芳しくなく[4]、体高(キ甲=首と背の境から足元まで)およそ17ハンド(約172cm)・推定体重1200ポンド(約544kg)[5][注 3]という巨躯もあり馬体が絞れず小さな怪我を繰り返したこともありデビューは3歳11月と非常に遅くなった。
戦績
3・4歳(2007・2008年)

2007年11月22日ハリウッドパーク競馬場のメイドン(新馬・未勝利馬戦)で初戦を迎え2着に3馬身差を付けて初勝利を挙げる。続くアローワンス(一般戦)ではハリウッドパークのオールウェザートラックレコードを更新し2連勝。古馬になって出走したエルエンシノステークス (G2) では最後方から直線だけで追い込み、重賞初勝利を挙げた。

その後は出走を予定していた2つの重賞競走を回避し、2008年4月にアップルブロッサムハンデキャップでG1競走に初出走。初のダートでの競走に加え、前年のエクリプス賞最優秀古牝馬ジンジャーパンチとの対戦となった。しかしここも後方からの追い込みで2着に4馬身半の差を付け快勝、G1初制覇を飾った。その後もミレイディハンデキャップ (G2) 、ヴァニティーインビテーショナルハンデキャップ (G1) 、クレメント・L・ハーシュハンデキャップ (G2) と連勝。クレメント・L・ハーシュハンデキャップの優勝タイム・1分41秒48は、デルマー競馬場のオールウェザー8.5ハロンのコースレコードであった。この次走のレディーズシークレットステークス (G1) では前年のブリーダーズカップ・ディスタフ2着馬・重賞3連勝中のヒステリカレディーに3馬身半差を付け、無敗の8連勝を達成。本命馬としてアメリカの最強牝馬決定戦ブリーダーズカップ・レディースクラシックに向かった[注 4]

当日はチリからゴドルフィンにトレードされたUAEの二冠牝馬ココアビーチコーチングクラブアメリカンオークスなどG1競走3勝の実績を持つミュージックノート、前走スピンスターステークスを約8馬身差でレコード勝ちしたキャリアッジトレイルなどが顔を揃え当シーズン2つのG1を制している前年度優勝馬・ジンジャーパンチが6番人気という豪華メンバーが集まった。その中でもゼニヤッタは前売りオッズで1.3倍という圧倒的な1番人気に推された。レースではスタートで後手を踏み、道中は最後方の位置取りとなる。しかし第3コーナー手前から位置を押し上げるとそのまま大外を回って先行勢を一気に差し切り、2着ココアビーチに1馬身半差を付けて優勝。1988年パーソナルエンスン以来、史上2頭目となる無敗でのレディースクラシック制覇を果たし7戦全勝で2008年シーズンを終えた。
2008年シーズン終了後

シーズン終了後、地元ハリウッドパーク競馬場の開催最終日であった11月30日には「ゼニヤッタ・デイ」と銘打ち場内でその姿を一般ファンに公開、ウイナーズサークル内でこの年の活躍を称えるセレモニーが行われた。年明けの2009年1月15日には全米サラブレッド競馬協会 (NTRA) の投票により、レディーズクラシック優勝が2008年度の「モーメント・オブ・ザ・イヤー」に選出。


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