セ・ネドラ
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セ・ネドラ(Ce'Nedra)は、デイヴィッド・エディングスファンタジー小説『ベルガリアード物語』および『マロリオン物語』に登場する架空の人物。



人物概略

リヴァ国王ベルガリオン(Belgarion)の妻にしてリヴァ王国の王妃。リヴァの女王として夫とともにリヴァ王国を共同統治している。《ダリネの書》《ムリンの書》に代表される『光の予言』においては【世界の女王】と呼ばれる。特徴としては、

木の精霊ドリュアドの特徴通り、非常に小柄である。

燃えるような茜色の髪とエメラルドのような緑色の持ち主。髪はウェーブのかかったロングヘア。

王国の王妃の証として、初代王妃ベルダラン(Beldaran)が身に着けていた銀の護符を首飾りにしている。

《アルダー谷の木》が彫刻されたその護符を通して他人の会話を聞いたり、ガリオンと意思疎通を行ったりすることができる。

彼女専属の騎士がいる。それはミンブル人最強の騎士マンドラレン(Mandorallen)である。

である。夫はベルガリオン、息子はゲラン(Geran)、娘はベルダラン(Beldaran)。義理の祖父は魔術師ベルガラス(Belgarath)、義理の祖母はポレドラ(Poledra)、義理のおばは女魔術師ポルガラ(Polgara)、義理のおじはダーニク(Durnik)。父はトルネドラ帝国(Emperor of Tolnedra)の皇帝ラン・ボルーン23世(Ran Borune XXIII)。母はセ・ヴァンヌ(Ce'Vanne)。

トルネドラの銘家には近親婚の習慣があり、ボルーン家もその例に漏れず、いとこ同士が結婚することが通例であった。ボルーン家はリヴァ王国が出来て間もない頃、ベルガラスの計らいにより、当時の当主の嫡男の妻に、ドリュアドの当時の女王ソリア(Xoria)を迎えた。長い近親婚の結果、ボルーン家に女児が産まれると、その子はドリュアドとなる。よって彼女も娘のベルダランもドリュアドである(男児の場合は、ドリュアド独特の小柄な体型のみ遺伝する)。
人間性

皇帝の唯一の子供であり、幼い頃に母親を亡くしたこともあり、温室育ちのわがまま娘になった。その性格の本質は今も変わらない。様々な冒険や【西方の大君主】の妻としての経験が彼女を人間的に成長させたことで、他者へのいたわりやストレートな愛情表現ができるようになった。一方でトルネドラの社会で育ってきたこともあり、駆け引き――とくに言葉を用いた駆け引き――や、夫をはじめとする周囲の人々を自分の思うように『改造』するのが得意である。

『ボルーン家の娘』という肩書きは、わがままな彼女にプライドも付け加えている。父の葬儀のとき、彼女は、「ボルーン家の者は他人の前では涙を見せない」という言葉を口にした。それは、賄賂や根回しなど当たり前、挙げ句の果てに暗殺が横行するトルネドラ帝国の権力争いを見てきた彼女だから口に出来る言葉であり、意識できることなのであろう。
『ベルガリアード物語』での活躍

外出を許さない父に反抗し、家庭教師のジーバース(Jeebers)とともにトルネドラからひっそりと出奔する。本当は母方の一族がいるドリュアドの森にかくまってもらうつもりだったのだ。が、ジーバースが逃げ出したおかげで、そのままガリオンの旅の仲間になることになる。ガリオンとはケンカばかりするが、やがて互いの恋心に気づくようになる。

彼女の出奔の理由はただひとつ。ボー・ミンブルの講和条約にある、「リヴァ王はトルネドラ皇女を娶る」という条項であった。彼女はこれに激しく異議を唱えるが、親族に当たるドリュアドの女王ザンサ(Xantha)やポルガラに諭され、しぶしぶ受け入れざるをえなくなる。

ガリオンたちが《アルダーの珠》を奪還するため、クトル・マーゴスへ向かったとき、「非常に危険である」という理由からウルゴランドの地下都市プロルグに残る。彼らが無事生還したとき再び合流し、ガリオンの生まれ育ったセンダリアのファルドー農園を経てリヴァへ向かう。

が、ガリオンがリヴァ王ベルガリオンになったとき、条項の内容を思い出してしまい、必死に結婚を拒む。が、彼への想いに気づいた彼女は婚約を経て、次第にこの事実を受け入れていくようになる。

ガリオンが【神をほふる者】としてトラクとの一騎討ちに旅立った後、対アンガラク人戦争に備えて、甲冑を身につけて馬に乗り、西方大陸の各地を演説して、民の心を動かして生来のカリスマ性を発揮する。この演説の旅で彼女は婚約者ガリオンがたどってきた道を逆からたどり、戦いの最中においては、彼が旅路で出逢った人々や幼い頃の彼の親友たちと逢うことになる。そして、その身の上に哀れみを感じて軍隊に参加させた農奴や、ガリオンの親友の死を知り、戦争の酷さ、己の行動の愚かさを悟ることとなる。

が、戦闘が最大局面を迎えたとき、ミシュラク・アク・タールで、同行していたポルガラやダーニク、エランド(Errand)とともにマロリー皇帝ザカーズ(Zakath)に囚われ、《終わりなき夜の都》クトル・ミシュラクへ連行されてしまう。そして、ポルガラらとともにガリオンとアンガラクの邪神トラク(Torak)の壮絶な死闘と神々が起こした奇跡(=ダーニクの復活)を見届けた後、リヴァでガリオンと結婚する。
『マロリオン物語』での活躍

結婚したものの、リヴァ国内の領土問題が原因で夫ベルガリオンと仲たがいしてしまう。しかし、この危機を知ったポルガラによって夫とよりを戻す。また、ポルガラが不妊の《治療》もほどこしてくれたこともあり、結婚から8年後に愛息ゲラン(Geran)をもうける。


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