センチュリーシリーズは1950年代に開発されたアメリカ空軍の戦闘機群。 ノースアメリカン社のF-100 スーパーセイバーから始まる制式名称がF-100番台のものを、センチュリーシリーズという。世界初の実用超音速戦闘機が100というきりのいい型番になり、続く機体もみな超音速機となった事から、この名で呼ばれるようになった。基本的には実用化されたF-100からF-106までの6機種を指し、100番台でも試作・計画止まりのXF-103、F-107、XF-108、F-109を含むことは稀だが、さらにごく稀にF-110以降もセンチュリーシリーズに加えられている場合もある。 この型番の付与は意図的なものという説がある。スーパーセイバーを100番にするために、F-95からF-99はことごとく改名されており、初の超音速戦闘機をキリのいいF-100に割り当てたくて、無為に型番を消費させたのではないかという疑惑は、まことしやかに語られている[1]。 一般にセンチュリーシリーズと呼ばれるのは以下の6機である。 以下の機体は100番台ではあるが、通常センチュリーシリーズに含まない。 110番台をセンチュリーシリーズに含めることは稀である。 なお、110番台は、アメリカ空軍及び海軍が評価・研究用およびアグレッサー部隊にて限定的に運用しているMiG-21及び殲撃七型(YF-110として統一)、Su-22(YF-112)、MiG-23(YF-113)、MiG-17(YF-114)などロシア製・中国製の戦闘機(型式的に試作機扱い)に設定していたともいわれる。
概要
センチュリーシリーズ一覧
ノースアメリカン F-100 スーパーセイバー
マクドネル F-101 ヴードゥー
コンベア F-102 デルタダガー
ロッキード F-104 スターファイター
リパブリック F-105 サンダーチーフ
コンベア F-106 デルタダート
F-100D
F-101A
F-102A
F-104C
F-105D
F-106A
リパブリック XF-103 (モックアップのみ)
ノースアメリカン F-107 (試作のみ)
ノースアメリカン XF-108 レイピア (モックアップのみ)
F-109 (正式には命名されず、4つの提案があった)
ベル D-188A (モックアップのみ)
マクドネル F-101B
コンベア F-106B
ライアンX-13の発展型戦闘機 (計画のみ)
XF-103 (想像図)
F-107A
XF-108 (想像図)
D-188A (想像図)
F-109案のひとつ
F-101B
F-109案のひとつ
F-106B
F-109案のひとつ
X-13
F-109案のひとつ
マクドネル・ダグラス F-110 スペクター (後にF-4Cに改称)
ジェネラル・ダイナミクス F-111 アードバーク
ロッキード F-117 ナイトホーク