セレコキシブ
IUPAC命名法による物質名
IUPAC名
4-[5-(4-methylphenyl)-3-(trifluoromethyl)
pyrazol-1-yl]benzenesulfonamide
臨床データ
販売名Celebrex
Drugs.com
セレコキシブ(Celecoxib, 日本における製品名:セレコックス)は、非ステロイド性消炎・鎮痛薬(英語: Non-steroidal anti-inflammatory Drugs:NSAIDs)であり、100mgと200mgの錠剤がある。セレコキシブは、COX-2を選択的に阻害することを目的にドラッグデザインされ、日本でCOX-2選択的阻害剤としてカテゴライズされている唯一の薬剤である。
商品名のセレコックスは、日本ではアステラス製薬が製造販売、ファイザーが販売提携を行っている。2020年6月に後発医薬品の発売が開始された[1]。 COX-2選択的阻害薬は、消化管に対する高い安全性がよく知られたことではあるが、日本で調査したデータで、明確なエビデンスが得られた。 であった。 セレコキシブ群はロキソプロフェン群よりも、胃・十二指腸潰瘍の発現率が有意に低く(p<0.0001、Cochran-Mantel-Haenszel検定)、プラセボ群と同程度(p=0.7979、CMH検定)であった。 Sakamotoらは、これらのことから、セレコキシブは、ロキソプロフェンよりも胃・十二指腸潰瘍の発現率で有意に優れており、しかも忍容性に優れ、安全性に対して大きな懸念もなかった、と結論づけた[2]。 日本においてセレコキシブは、2007年に関節リウマチ、変形性関節症、2009年に腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱・腱鞘炎 セレコキシブの日本国内における関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症の第III相試験結果、および肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱・腱鞘炎の国内一般臨床試験において、消炎・鎮痛効果で改善効果が認められた[4][5][6][7][8][9][10]。
安全性に関する最新のトピックス
内視鏡による胃・十二指腸潰瘍発現率に関する日本データ
対象
投与前の内視鏡検査で胃・十二指腸粘膜が正常であった健康成人189例(40?74歳:平均57.5歳)。
方法
スクリーニング時のH. pylori感染有無により患者を層別化し、セレコキシブ(1回100mg 1日2回)群、ロキソプロフェン(1回60mg 1日3回)群、プラセボ群に2:1:1で割り付けし、2週間投与した。
結果
内視鏡による胃・十二指腸潰瘍発現率(主要評価項目)は、セレコキシブ群 1.4%(1/74例)ロキソプロフェン群 27.6%(21/76例)プラセボ群 2.7%(1/37例)
効能