セラ・ダ・カピバラ国立公園
(ブラジル)
ペトラ・フラダ
英名Serra da Capivara National Park
仏名Parc national de Serra da Capivara
登録区分文化遺産
登録基準(3)
登録年1991年
公式サイト世界遺産センター
セラ・ダ・カピバラ国立公園(Serra da Capivara National Park)は、ブラジル・ピアウイ州の国立公園。この国立公園は世界屈指の考古学遺産を保護するために創設されたもので、時には100メートル以上の高さにもなる絶壁に刻まれた、古いものでは6万年前にも遡る3万点もの線刻岩絵群が残されている。他に洞窟壁画も残っている。
これらの旧石器時代の芸術は、現代の我々に対し、アメリカ先住民の日常生活に関する傑出した証言を明かしてくれているのである。その例としては、儀礼、舞踊、狩猟などのほか、グリプトドンや巨大アルマジロのような、最後の氷期以前に絶滅した動物などが描かれている。壁画には、世界で最古の船も描かれている。
現在の地形は2億5000万年前に形成された。最も印象深い地形は、ペドラ・フラダ遺跡(en:Pedra Furada)にある。また、この遺跡では、陶器製の道具類も発見されている。
公園はカーチンガ(英語版)というブラジル北東部の半乾燥の植生地域にあり、5月から12月までの乾季に公園内のほとんどの樹木は葉が生えないという特徴がある[1]。 1985年にここで採取された試料は、放射性炭素年代測定のために、フランスのジフ=シュル=イヴェットにあるフランス国立科学研究センターへ送られた。最初の分析は、発掘された層によって、試料の木炭は異なる年代を示した。ペドラ・フラダの洞穴の、人間の活動が見られる最下層は、35000年前から48000年前という開きを示した。 1999年にバード(Bird)によって発展させられたABOX-SC (acid-base-wet oxidation followed by stepped combustion)は、この年代推定を洗練させた。異なる集会場跡から入手された7点の試料は、この分析にかけられ、オーストリア国立大学 セラ・ダ・カピバラ国立公園は、アメリカ人類博物館基金(FUMDHAM)によって管理されている。公園から数キロ離れたSao Raimundo Nonato 1991年にユネスコの世界遺産に登録された。申請時点では複合遺産としての申請であったが、考古学的遺跡群の文化的価値のみが評価されて、文化遺産としての登録となった。
分析と年代推定
FUMDHAM
世界遺産
登録基準からの翻訳、引用である)。
(3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
壁画
脚注^ “Serra da Capivara National Park
参考文献.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、セラ・ダ・カピバラ国立公園に関連するカテゴリがあります。
この記事の初版はフランス語版ウィキペディアの記事が元になっている。以下は、参照時点で掲げられていた文献である。
Le gisement quaternaire de Pedra Furada (Piaui, Bresil) ; Fabio Parenti ; Editions Recherche sur les Civilisations (ERC) ; La Documentation francaise : 2002.
Guidon, N. et Delibrias, G. 1986. "Le carbone 14 et la datation des humains en Amerique il y a 32.000 ans." Nature 321:769 - 771.
Peyre, E., C. Guerin, N. Guidon, et Y. Coppens. 1998. “Des restes humains du pleistocene dans la grotte du Garrincho, Piaui, Bresil.” Comptes Rendus de l’Academie des Sciences de Paris 327, serie II, 335-360.
Revue d'Athena, mars 2002 ; Vol.3, no.2 : Le peuplement des Ameriques.
Bahn, Paul G.; "50.000-Year-Old Americans of Pedra Furada," Nature, 362:114, 1993
On a pleistocene human occupation at Pedra Furada, Brazil ; MELTZER D. J. ; ADOVASIO J. M. ; DILLEHAY T. D. ; Editions : Company of Biologists, Cambridge, R.-U., 1994 ; INIST-CNRS.
Nature and age of the deposits in Pedra Furada, Brazil ; GUIDON N. ; PESSIS A.-M. ; PARENTI F. ; FONTUGUE M. ; GUERIN C. ; Ed.: Company of Biologists, Cambridge, R.-U., 1996 ; INIST-CNRS.
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⇒http://www.fumdham.org.br/
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