セドロ
Cedrela odorata
保全状況評価[1]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ワシントン条約附属書III[2](ブラジル、ボリビア)
分類(APG III)
セドロ(Cedro,学名:Cedrela odorata、別名:ニシインドチャンチン[4]、英語名:Spanish cedar, Mexican cedar, Cigar-box cedar, Cedro-cheiroso) は、経済的に重要なセンダン科の樹木である。 セドロは、樹高30mから37m[3]、胸高直径 セドロは熱帯アメリカにおいて、先史時代から木材として利用されてきた。スペインの探検家は、この木が旧世界のtrue cedars(マツ類)に似た芳香を持つことにちなんでこの木をcedroと呼んだ。初期の論文においてはこの属はCedrusとされた。[8] 1756年にPatrick Browne
特徴
分類
それ以降、アメリカ大陸、インド、東南アジア、オーストラリア産の69の種が同属に分類された。1960年にSmithは、同属の再構成を行い、アジアやオーストラリア原産のものをチャンチン属(Toona)として分離し、Cedrela属にはアメリカ原産の種のみを残した。[11] Smithは、広く分布しているC.odorataとC.fissilisおよびC. angustifoliaが自然に交雑していること、またそのように仮定すればこれらの種の広範な表現形の多様性を説明できることを示唆した[12]。この仮説を支持もしくは否定する実験的証拠はまだ得られていない[7]。
Cedrela属の分類に関する最も新しい研究では、同属の種は7種に減らされている[7]。この「セドロ」(common cedro)ことCedrela odorata L.には、C. mexicana M. J. Roem. を含む28の他の名の種が統合された。この結果として、再構成されたC. odorataは、高度な個体群多様性を持つ種となった[7]。 セドロは、メキシコ北部から西インド諸島、アルゼンチンに至る中南米の広範囲で、標高1200m以下の、季節的に乾燥する湿潤な熱帯・亜熱帯林に分布する[7][11]。チアパス州のOcosingo
分布
この種はまた、南フロリダ、ナイジェリア、タンザニア、ギアナ、シエラレオネ、フィジー諸島[5]、 サモア、バハマ、クック諸島、南アフリカ、トンガ、ニューカレドニア[13] などにも導入されている。
また、コートジボアール、ガーナ、マダガスカル、マレーシア、南アフリカ、フィリピン、ウガンダ、タンザニア、サモア、インドネシア、ソロモン諸島、スリランカなど各地のプランテーションに導入されている[13]。さらにまた、マレーシア、パプア・ニューギニア、タイなどの小規模、試験的プランテーションにも導入されている[13]。この樹木は非常に広範に導入・栽培されているため、出自を確認することはしばしば困難である[13]。
セドロは、ガラパゴス諸島においては外来種として問題になっている[14]。 セドロは自然界では常に水捌けの良い土壌で見付かる[15]。長い乾季にも耐えるが、3000ミリ以上の降雨地域、あるいは高密度の土壌や水分の多い土壌では繁殖しない。
成育環境