2014年公開の「セッション (映画)」とは異なります。
セッションズ
The Sessions
監督ベン・リューイン
脚本ベン・リューイン
原作マーク・オブライエン
『セッションズ』(The Sessions, 旧題: The Surrogate)は、ベン・リューイン監督・脚本による2012年のアメリカ合衆国のドラマ映画である。ポリオによって首から下が麻痺し、童貞喪失のためにセックス・サロゲート(英語版)を雇った詩人のマーク・オブライエン(英語版)による記事「On Seeing a Sex Surrogate」が基となっている。ジョン・ホークスがオブライエン、ヘレン・ハントがサロゲートのシェリル・コーエン=グリーン(英語版)を演じた。
2012年サンダンス映画祭(英語版)で上映され、観客賞(合衆国ドラマ部門)を受賞した。その後はフォックス・サーチライト・ピクチャーズが配給権を獲得し、2012年10月に一般公開された。ホークスとハントの演技は高評価され、特にハントは第85回アカデミー賞で助演女優賞にノミネートされた。 ポリオにより首から下が動かない障害を持つマークは、詩人として自宅で働きながら介護ヘルパーの助けを借りて一人暮らしをしていた。マークはこれまで一度も女性と付き合うこともなく、ある日性の悩みを専門に扱う医者のカウンセリングを受けてセックス代理人とのセックス・セラピーというものを提案される。人生の一大事となるこの一大事に判断を決めかねたマークは、親しくしているブレンダン神父に会って事情を話し助言をもらう。 セックスセラピーを受けることを決めたマークは後日、セックス代理人の女性・シェリルと会って「お互いの体を意識するエクササイズ」と称した性交渉の前段階のようなものを体験する。しかし翌週、翌々週と受けたその後のセラピーで実際に性交渉する予定が、マークが彼女と体を重ねようとするが失敗が続く。マークは再びブレンダン神父に会ってそのことを打ち明け、「神から「性行為をするのは無駄」と言われてるのかも」と弱気になり励まされる。 一方シェリルもマークの性行為が上手くいかない原因は病気による家族への罪悪感や自己を罰する気持ちにあることに気づく。後日行われたセラピーでは、シェリルがマークにポリオになる前の自分を想像させて心を解放させた後、何とか性行為を成功させる。マークは初めて経験した性の喜びに浸りシェリルも彼を称えるが、気を良くした彼は彼女と精神的な繋がりを求めるあまり後日愛の詩を書いた手紙を送る。しかしその後ブレンダン神父と会ったマークは、シェリルと話し合い「このままだとあなたのためにならない」と言われ、止む無く彼女とのセラピーを終わらせたことを告げる。
ストーリー
登場人物
マーク・オブライエン
ポリオにかかり首から下が動かない男性。38歳。カリフォルニア州バークレー在住。地元の大学卒業後、本業である詩人の傍らマスコミ関係から依頼されて取材を経て文章を書くという仕事もしている。