この項目では、植物のセコイアについて説明しています。その他の用法については「セコイア (曖昧さ回避)」をご覧ください。
セコイア
1a. セコイア
(Big Basin Redwoods State Park)
保全状況評価[1]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
セコイア(英: sequoia [s??kw??.?]、学名: Sequoia sempervirens)は、裸子植物マツ綱のヒノキ科[注 2]セコイア属に属する巨大な常緑針葉樹の1種である(図1a)。セコイア属(イチイモドキ属[4])は、現生種としてはセコイアのみを含む。樹高115メートルに達するものが報告されており、現生の生物の中では地球上で最も背が高いといわれる。山火事に強い厚い樹皮をもち、葉は扁平な披針形で枝に2列状につく。この葉はイチイに似ているため、イチイモドキともよばれる。アメリカ合衆国西海岸沿岸の一部に自生する。
「セコイア」の名は、アメリカ先住民でチェロキー文字を発明したシクウォイア(セコイア、Se-quo-ya)を讃えて名付けられた属名であるが、一般名としては種としてのセコイアも意味し、また近縁種であるセコイアデンドロンも含む総称の意味で用いられることもある[11]。2種を分ける際には、セコイアは「セコイアメスギ」、セコイアデンドロンは「セコイアオスギ」とよばれることがある。また、種小名を付してセンペルセコイアともよばれる。 常緑性の高木であり、大きなものは樹高60?115メートル (m)、幹の直径 3?9 m になる[3][12][7]。樹冠は若い木では円錐状、古くなると不規則になる[3][12](下図2a, b)。幹はときに屏風状やコブ状に突出する[3]。樹皮は赤褐色、厚さ35センチメートル (cm) に達し、縦に深く裂ける[3][12][7](下図2c)。枝は横に伸び、小枝は細く濃緑色で無毛、垂下し、平面的に分枝する[3][7](下図2d)。基本的に葉はらせん状についているが、展開時に基部でねじれて枝に2列状についているようになる[11][12][7](下図2d, e)。葉は偏平で披針形から線形、長さ1?30ミリメートル (mm)、ふつう両面に気孔があり、裏面の中肋の両側の気孔帯は白く明瞭[3][12][7](下図2e)。.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}2a. 樹形2b. 樹形2c. 樹形2d. 枝と葉2e. 葉裏および葉に擬態した Timema poppense
特徴
雌雄同株であり、雄球花(雄花)[注 3]、雌球花(雌花)[注 4]ともに基部に多数の鱗片葉がある[11][7]。雄球花はそれぞれ2?6個の花粉嚢をもつ6-12個の小胞子葉からなり、球形から卵形、長さ 2?5 mm、枝先または葉腋に単生する[3][12][11](下図3a, b)。