セガサターンのゲームタイトル一覧
[Wikipedia|▼Menu]
セガサターン(初期型)セガマルチコントローラー

セガサターンのゲームタイトル一覧(セガサターンのゲームタイトルいちらん)では、セガサターン対応として全世界で発売されたタイトルを発売順に、および非売品と発売されなかったタイトルを列記する。なお追加要素を含まない廉価版などは除く。目次

? 発売されたソフトの特徴? 発売されたタイトル? 非売品? 発売されなかったタイトル? 脚注? 参考文献



発売されたソフトの特徴

1994年11月22日に発売されたセガサターンは32ビットCPUを2基搭載することで64ビット並みの表現力を実現した[1]。これによりアーケードゲーム並みの2DCGを可能とし、ファンの間では「2Dのサターン、3Dのプレステ」と呼ばれていた[1]。ローンチタイトルである『バーチャファイター』をはじめとする自社のアーケード移植作に加え、『機動戦士ガンダム ギレンの野望』などのサードパーティー作品も登場した[1]。加えて『新・忍伝』[2]や『サウンドノベル 街[3]など、セガサターンの動画再生能力を活用した実写作品も増えた。また、ゲームクリエイターの飯野賢治は自身の代表作である3DO用ソフト『Dの食卓』をセガサターンにも移植した[4]ほか、音を頼りに敵を探る『エネミー・ゼロ』や、音声のみで進行する『リアルサウンド ?風のリグレット?[5]といった実験的な作品を生み出していった[6]

これ以外にも、『ウルトラマン図鑑』シリーズなどテレビ番組のデータベース作品も登場した[7]。周辺機器によって遊びの幅を広げた例もあり、たとえばアクションゲーム『NiGHTS』では、アナログスティック付きコントローラ「セガマルチコントローラー」を通じてキャラクターが自由に飛び回る感覚を味わうことができた[8]

一方『ゲーム批評 Vol.16』(1997年)によると、セガサターン全体のソフトに占めるギャルゲーの割合は、ソニー・コンピュータエンタテインメントが1994年に発売したPlayStationの2倍近く多いとされている[9]。この資料を取り上げたシナリオライターのにゃるらによると、1997年は『サクラ大戦』が大ブームとなっており、ギャルゲーを売り出せば3万本は売れたとされる[9]。一方、紙面では「ギャルゲー反対派」と称して美少女ゲームに否定的な意見が取り上げられた[9]。また、これらのソフトの中には『新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド[10]のようにゲーム性の乏しさが指摘された例もあった。

セガサターンは2Dだけではなく、ポリゴンによる3D表現も可能としており、前述の『バーチャファイター』や『クロックワークナイト ?ペパルーチョの大冒険?』など3DCGを採用した作品もある[5]。加えて、メディアとして採用したCD-ROMは製造コストが安いことから、1997年3月1日からは廉価版である「サタコレシリーズ」が展開された[11][注 1]。それ以外にも『SEGA AGES』という過去の世代のゲームをセガサターンによみがえらせるプロジェクトが展開され、これはセガがゲーム機製造から撤退した後も継続された[12]

インターネットの分野においてセガサターンは一歩先を進んでおり、1996年には電話回線による通信対戦サービスXBAND(1995年サービス開始)の経営権をカタパルト・エンタテインメントから引き継ぎ、このシステムをもとにしたセガサターンネットワークスでは通信対戦にとどまらず、ホームページの閲覧やEメールの送受信にまでサービスの範囲を広げた[13]。とはいえ、この当時のインターネット回線が常時接続でなかったり、遅延の大きさなど整備が不十分であり、定着には至らず[14]、XBANDは1999年7月30日にサービスを終了した[15]。これとは別に、セガは富士通と共同で、1997年12月より家庭用ゲーム機初のオンラインRPG『Dragon's Dream』を開始するも、こちらはプレイ料金が従量課金制だったため、2年でサービス終了を迎えた[16]

セガサターンでは表現力の向上によって過激な表現も可能となったが、前世代機であるメガドライブの周辺機器メガCDの時点で既に残虐表現が問題視されていた(エンターテインメントソフトウェアレイティング委員会を参照)こともあり、同委員会の発足に関わったセガは日本向けのセガサターン用ソフトでも推奨年齢を示すレイティング制度を他社に先駆けて導入し、全てのソフトの審査を義務付けた[17]。その際、前述の『新・忍伝』は敵を倒した際の演出が残酷だとして「18歳以上推奨」[注 2]の審査結果に判定され、セガ社内で騒ぎとなった[17]。またテレビアニメのゲーム化作品である『ブルーシード ?奇稲田秘録伝?』も、性的表現を理由に同じ審査結果となった[17]。対象年齢が上がることで売り上げにも影響が出ることから、開発者にはこのような過激な表現による影響力の考慮が求められるようになった[17]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:373 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef