「セイリング」
クリストファー・クロス の シングル
初出アルバム『南から来た男』
B面哀れなシャーリー
リリース アメリカ合衆国 1980年6月15日
録音1979年
ジャンルソフトロック[1]
ヨット・ロック
"Ride Like the Wind"
(風立ちぬ)
(1980)"Sailing"
(1980)"Never Be the Same""
(もう二度と)
(1980)
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「セイリング」(Sailing) は、アメリカ合衆国のアーティスト、クリストファー・クロスが書いて、録音し、1980年に発表されたソフトロックの楽曲。1980年6月に、クロスのデビュー・アルバム『南から来た男 (Christopher Cross)』(1979年:原題ではセルフタイトル)からの2枚目のシングルとしてリリースされた。この曲は合衆国でヒットし、Billboard Hot 100 のチャートで、1980年8月30日付の1週間だけではあったが、首位に立った[3][4]。この曲は、グラミー賞で最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀編曲賞を受賞し、クロスが最優秀新人賞(英語版)を獲得する一助となった[5]。VH1は、「セイリング」を史上最も「ソフトセーショナルなソフトロック (softsational soft rock)」の楽曲だと評した[6]。
この曲は、1979年に3Mのデジタル録音システムを用いて録音されたものであり、チャート入りを果たした最初期のデジタル録音の楽曲のひとつであった[7]。グラミー賞の受賞スピーチの中で、クロスは「セイリング」いついて、アルバムの中でもお気に入りの1曲であるとした上で、もともとはシングル化する意図がなかったと語った[8]。この曲は後に、いわゆるヨット・ロック(英語版)の原型となったと評されることになったが[9]、クロス自身や他の同じような音楽を手がけるアーティストたちは、同時代的にはこうしたスタイルを「ウェスト・コースト・サウンド (the West Coast sound)」と称していた[10]。 クロスは、インタビューの中で、この曲の着想について、高校時代からの年長の友人であったアル・グラスコック (Al Glasscock) に、十代の頃からティーンエージャーとしての諸々の試練や苦しみから逃れるためだけにセーリング(船の帆走)にしばしば連れて行ってもらった経験があったことを語っている[11]。グラスコックは、クロスが感情面で苦しんでいた時期に、兄代わりの存在となっていた[12]。クロスは、グラスコックと長らく連絡が取れなくなっていたが、1995年4月にラジオ番組『The Howard Stern Show この曲は発表されて以来、様々なアーティストたちによってカバーされており、アヴァント
背景
パーソネル
クリストファー・クロス - リードボーカル、エレクトリック・ギター、アコースティック・ギター、バックグラウンドボーカル、編曲
アンディ・サルモン (Andy Salmon) - ベース
ヴィクター・フェルドマン - パーカッション
トミー・テイラー(英語版) - ドラムス
マイケル・オマーティアン - 編曲、アコースティック・ピアノ
ロブ・ミューラー (Rob Meurer) - 編曲、エレクトリック・ピアノ、シンセサイザー
カバーとサンプリング
パフ・ダディは、1999年のアルバム『Forever』に収録した「Best Friend」に、この曲をサンプリングして使っている。
The 1975は、2020年のアルバム『仮定形に関する注釈(Notes on a Conditional Form)』に収録した「Bagsy Not in Net」に、この曲をサンプリングして使っている。
映画、テレビ
1980年、クロスのバージョンが『かっとび放送局WKRP (WKRP in Cincinnati)』シーズン3エピソード5「Hotel Oceanview」で使用された[16]。
この曲は、現代自動車の2016年のテレビ・コマーシャルにフィーチャーされた。
また、この曲は、2006年の映画『マウス・タウン ロディとリタの大冒険 (Flushed Away)』でも、短い場面ながら取り上げられた[17]。