セイバーマリオネットJ
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セイバーマリオネット
ジャンル
サイエンス・フィクション
サイエンス・ファンタジー
ラブコメ冒険活劇バトル
OVA:SMガールズ セイバーマリオネットR
原作あかほりさとるねぎしひろし
監督ますなりこうじ
キャラクターデザイン岩田幸大
メカニックデザイン岸田隆宏
アニメーション制作アニメイトフィルムゼロ・ジー・ルーム
製作バンダイビジュアルムービック
発表期間1995年5月 - 1995年9月
話数全3話
ラジオ(CD)ドラマ:SMガールズ セイバーマリオネットR
原作あかほりさとる、ねぎしひろし
脚本川崎ヒロユキ、あかほりさとる
放送局文化放送
番組のわぁんちゃってSAY YOU!
発売元キングレコード
販売元キングレコード
レーベルスターチャイルド
発売日1995年
話数全12話+おまけ6編
枚数CD3枚
その他ラジオ放映は1994年10月から12月まで。
小説:SMガールズ セイバーマリオネットR
著者あかほりさとる、ねぎしひろし(原作)
長谷川勝己(執筆)
イラスト斉藤卓也(1巻)
黒田和也(2巻)
出版社富士見書房
掲載誌書き下ろし
レーベル富士見ファンタジア文庫
刊行期間1995年9月 - 1996年7月
巻数既刊2巻
漫画:SMガールズ外伝 セイバーマリオネットZ
原作・原案などあかほりさとる、ねぎしひろし
作画岡田芽武 with STUDIO RESPONSE
出版社学習研究社
掲載誌アニメV
発表期間1995年5月号 - 1996年
巻数単行本発刊なし
小説:SMガールズ セイバーマリオネットJ
著者あかほりさとる
イラストことぶきつかさ
出版社富士見書房
掲載誌月刊ドラゴンマガジン
レーベル富士見ファンタジア文庫
刊行期間1994年 - 1999年
巻数全12巻
漫画:セイバー・マリオネットJ
原作・原案などあかほりさとる・ことぶきつかさ(原作)
花田十輝(脚本)
作画琴義弓介
出版社角川書店
掲載誌月刊コミックドラゴン
レーベル角川コミックス ドラゴンジュニア
巻数全5巻
アニメ:セイバーマリオネットJ
監督下田正美
シリーズ構成関島眞頼
キャラクターデザイン島村秀一
アニメーション制作JUNIO
製作テレビ東京創通映像
放送局テレビ東京
放送期間1996年10月1日 - 1997年3月25日
話数全25話
OVA:またまたセイバーマリオネットJ
監督下田正美
シリーズ構成関島眞頼
キャラクターデザイン島村秀一
アニメーション制作ハルフィルムメーカー
製作バンダイビジュアル、創通エージェンシー
発表期間1997年11月 - 1998年6月
話数全6話
アニメ:セイバーマリオネットJ to X
総監督下田正美
シリーズ構成関島眞頼
キャラクターデザイン島村秀一
アニメーション制作ハルフィルムメーカー
製作テレビ東京、創通映像
放送局テレビ東京
放送期間1998年10月6日 - 1999年3月30日
話数全25話+未放送1話
漫画:セイバーマリオネット i ?ネオジェネ?
原作・原案などあかほりさとる
作画大朋めがね
出版社角川書店(富士見書房)
掲載誌月刊ドラゴンエイジ
レーベル角川コミックス ドラゴンJr.
巻数既刊1巻
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『セイバーマリオネット』は、あかほりさとるねぎしひろしの両名によって企画および制作されたメディアミックスプロジェクト作品群、および同プロジェクトの作品を原作に置いて制作された各種メディア作品群の両作品群を指す総称。また、これら各作品に登場する特定の性質を持つ女性型アンドロイドガイノイド)の形式種別名でもある。

本来、作品名としては『SMガールズ セイバーマリオネット』とするのが正しいが、後述するテレビアニメ版の影響から『セイバーマリオネット』というタイトルのみで通る逆転現象が起き、後に後発の作品群がこれを公式に踏襲するようになった。
概要

ラジオドラマライトノベルアニメーションをメインにメディア展開された、戦闘能力を持った女性型アンドロイドである「セイバーマリオネット」の活躍をメインに描いた、一連のシリーズ作品である。シリーズに含まれる作品は、ほぼ同一の世界における物語(物語内にて描かれる歴史上の時点が異なる)として制作され、特に『セイバーマリオネットR』『セイバーマリオネットJ』においては、演じる主人公・敵役を、両作に共通し全く同じ声優が務めている事を特徴としていた。

初期展開された作品として『SMガールズ セイバーマリオネットR』(ラジオドラマおよびOVA作品)『SMガールズ セイバーマリオネットJ』(小説作品)『SMガールズ外伝 セイバーマリオネットZ』(漫画作品)があり、それぞれラジオドラマOVA(RおよびJ)ならびにテレビアニメ(J)化された。

あかほりさとるによると本作は手塚治虫の『火の鳥 復活編』とマンガ版『人造人間キカイダー』を下地にしている[1]

番外編としてあかほりの手による『私立大江戸学園興亡記』(ライトノベル作品)『セイバーマリオネットi』(漫画作品)が存在する。
シリーズの沿革

1994年:企画スタート。アニラジまんがの森シアター あかほりさとる のわぁんちゃってSAY YOU!』(文化放送)にてラジオドラマ『SMガールズ セイバーマリオネットR』開始[注 1]。月刊ドラゴンマガジン(富士見書房)10月号にてライトノベル『SMガールズ セイバーマリオネットJ』連載開始。

1995年:『アニメV』(学習研究社)にて『SMガールズ外伝 セイバーマリオネットZ』開始。OVA『SMガールズ セイバーマリオネットR』発売。Rと同じく『ポリケロの のわぁんちゃってSAY YOU!』にてラジオドラマ『SMガールズ セイバーマリオネットJ』開始[注 1]

1996年:テレビアニメ『セイバーマリオネットJ』放映。『月刊コミックドラゴン』にて漫画版『セイバーマリオネットJ』連載開始。

1997年:OVA『またまたセイバーマリオネットJ』発売。

1998年:テレビアニメ『セイバーマリオネットJtoX』放映。

1999年:ライトノベル『SMガールズ セイバーマリオネットJ』連載終了。

2000年:ドラゴンマガジン増刊『ファンタジアバトルロイヤル』(富士見書房)にて短編ライトノベル『私立大江戸学園興亡記』発表。

2008年:『月刊ドラゴンエイジ』(富士見書房)にて『セイバーマリオネットi?ネオジェネ?』連載。

2014年ねぎしひろしが「AICプロジェクト」(のちのセイバープロジェクト)を立ち上げ。本シリーズの最終使用許諾を同社に一元化。

2016年:AICプロジェクト、社名を「セイバープロジェクト」に改める。

セイバーマリオネットシリーズの作内時間変遷
テラツー暦元年

22世紀末、人口増加に苦しむ地球から新たな天地を求めて外宇宙に乗り出した宇宙船団の船の一つ恒星移民船「メソポタミア号」が惑星テラツーに不時着し、生き残ったのは徳川家安、ゲルハルト・フォン・ファウスト、アレクサンドル・キーシン、ジョイ・ヒューリック、王庸平、ヴィレイ・メディチの6人で、女性がいないために彼らの細胞からクローン技術で子孫を作り、都市国家を建設した。

惑星テラツーの都市国家は日本の江戸時代をモデルにした「ジャポネス」、ナチス・ドイツをモデルにした「ゲルマニア」(アニメではガルトラント)、ロシアをモデルにした「ペテルブルグ」、アメリカをモデルにした「ニューテキサス」、中国をモデルにした「西安」、イタリアをモデルにした「ロマーナ」の6か国が存在する。
テラツー暦300年

『SMガールズ セイバーマリオネットJ』にあたる。

テラツー史上のトピック

ゲルマニア(ガルトラント)による世界大戦(第一次テラツー戦役)。

ジャポネス(ミス・ローレライならびに間宮小樽)による女性復活。

メソポタミア号暴走によるテラツー破壊(アニメ版のみ)。

八万年に一度のテラツー地下層
プラズマ大暴走(アニメ版のみ)。

西安騒動(アニメ版『セイバーマリオネットJtoX』のみ)。


テラツー暦500年

『SMガールズ セイバーマリオネットR』と『セイバーマリオネットi ?ネオジェネ?』にあたる。

テラツー史上のトピック

女性復活200年祭。

ロマーナにおける純クローン種によるクーデター騒動。

ロマーナ王族による「純クローン培養とクローン種王位継承」の最終放棄。

マリオネットによる「人間同権」を求めた反乱(第二次テラツー戦役)。

マリオネット基本法成立(テラツー暦557年)。


テラツー暦600年

『私立大江戸学園興亡記』にあたる。ただし『大江戸学園』はテラツー暦599年からのスタート。
テラツー暦800年

『SMガールズ セイバーマリオネットZ』にあたる。

テラツー史上のトピック

暴走マリオネットによる人襲事件の増加。


SMガールズ セイバーマリオネットR

最初に企画されメディアに登場したセイバーマリオネットシリーズ作品。1994年よりラジオドラマとしてスタート、OVAは1995年製作。以下に解説される全ての『セイバーマリオネット』作品に対する原典作品に位置付けられている作品である[2]

惑星テラツーに存在する6つの文化都市の一つ・ロマーナ国で巻き起こるクーデター騒動を舞台にしたアクションストーリー。前述の通り、テラツー歴にして500年代の出来事とされている。

この世界では『セイバーマリオネットJ』にて起こった一連のストーリーイベントを「女性復活」と称し歴史上最大の快挙と語り継がれており、それに関わった3台のセイバーマリオネットとそのマスターである間宮小樽(『セイバーマリオネットJ』の主人公)は独裁者ファウストのテラツー支配を阻み女性復活を成したテラツー最大の英雄として語り継がれている。
あらすじ (R)

ロマーナ国の外れ、科学者スター・フェイスの住まう居城にパトカーが押し寄せていた。パトカーから降り立った警官マリオネットたちは、スター・フェイスを国家反逆罪で逮捕、連行する。誰もいない残された居城。フェイスの作り上げたマリオネットが、ひとりでに起き上がる。その胸には、心臓を模した「乙女回路」が据えられていた。

スター・フェイスの逮捕から、いくばくの時を置いた現在。ロマーナではテラツー史上最大の伝説的偉業「女性復活」より200年の時が流れた事を祝い、フェスティバルが行われていた。その一環としてセイバーマリオネットによる格闘大会が開かれ、そこにはロマーナ最高執政官(ロマーナの国王)ヴィレイの息子(王子)であるジュニアのマリオネット「ライム」も出場していた。ライムは紆余曲折を経ながらも、持ち前のパワーとスピードで見事チャンピオンの座を勝ち取る。

だが祭りで湧く街中の裏で、ロマーナ王宮ではジュニアの兄であった、スター・フェイスによるクーデターが人知れず進行していた。フェイスは自ら開発した3体のマリオネットたちを従えてヴィレイを暗殺する。一方、ヴィレイは従者である「ブラッドベリー」に自らよりもロマーナを継ぐ者であるジュニアを守るように厳命して、その命を散らす。

ロマーナ王宮を掌握したスター・フェイスは、ついにクーデターの狼煙を街中へと広げた。異常を感じたジュニアは従者のセイバーマリオネット「チェリー」「ライム」と共に王宮へと向かおうとするが、突如として現れたフェイスのセクサドールであるエッジに圧倒される。セイバーチャンピオンの自負と愛するジュニアを守るためにエッジに立ち向かうライムだったが、結果は惨敗。恐怖を植え付けられて行動不能に陥る。あわや一巻の終わりかと思われたジュニア一行を救ったのはヴィレイによって遣わされたブラッドベリーだった。

ブラッドベリーは階層惑星テラツーの特性を利用した戦略的撤退をジュニアに進言。ジュニアもそれを受け入れて一行と共に惑星の下層へと逃げ出す。ヴィレイの『遺伝子』に縛られた冷酷なる支配者、スター・フェイスと、ヴィレイの『命を継ぐ者』ジュニア。ロマーナの王権と行く末を巡る両者の逃亡・追走劇が始まる。
登場人物 (R)
ライム
- 林原めぐみジュニアの従者。フェイスシリーズ・マリオネットの最終ナンバー。「女性復活」における英雄マリオネットの「ライム」よりその名を冠された。一人称も英雄ライム同様「ボク」である。生まれたばかりのために純粋無垢で、ジュニアを親のように慕っている。開発スペック上のスピード能力とパワー出力により、ロマーナで開かれたセイバー格闘大会で優勝に輝くが、第1話でエッジに経験差によって大きく及ばず手痛い敗北と共に凄絶な恐怖心を植え付けられてしまう。第2話でブラッドベリーより虚脱を含む駆け引きを用いた格闘のいろはを、チェリーより乙女回路が生み出す「心」を「自身の力」に昇華させる事を学び、恐怖心を克服。これを元に第3話で成長してエッジを下すが暴走状態に陥るも、ジュニアの静止によって事なきを得る。小説版では、エッジとの戦闘の際、暴走状態になった影響でフェイス一味との戦いの記憶を失う[注 2]
チェリー
声 - 白鳥由里ジュニアの従者。英雄マリオネットの「チェリー」よりその名を冠された。ジュニアを「仕える相手」として、また「異性」として慕い、恋人として心も体も結ばれることを夢見る。時折、暴走気味の大妄想を披露する。第3話でキャニーと対戦。キャニーに圧倒されながらも本気を出して辛勝する。その後、キャニーに重傷を負わされるが、そのすきを突き電流を流して相打ちとなるが、キャニー破壊後に密かに脱出しフェイス死亡後にジュニアたちと合流した。小説版ではキャニーとの相打ちの際、自己維持のために必要なメモリーが破壊されその場で機能停止したが、クーデター後、ジュニアによる戦闘現場からのサルベージが行われてボディが回収され、これを修復した後に従前よりの定期メンテナンスによってロマーナ王室に残されたバックアップメモリを組み込まれフェイスとの戦いの記憶を失った状態で復活した[注 2]
ブラッドベリー
声 - 平松晶子ヴィレイの従者であり、ジュニアの教育係。英雄マリオネットの「ブラッドベリー」よりその名を冠された。英雄ブラッドベリー同様パワーに優れているが、英雄の彼女にはなかった知略戦も得意としている参謀タイプ。生真面目で使命に対して一本気。ジュニアに対しては母親のように愛情深く、チェリーとライムに対しては姉の如く接する。物語初盤でヴィレイを守りきれなかったことが、彼女の心に小さなしこりとなっている。第2話でブリッドと対戦するが、その際重傷を負い右手を失いながらもブリッドを道連れに果てた。しかし、第3話で機能停止ながらも湖の畔で無事であることが判明[注 3]。小説版ではブリッドとの相打ちの際、自己維持のために必要なメモリーが破壊され戦闘した場所で機能停止したが、クーデター後、ジュニアによる戦闘現場からのサルベージが行われてボディが回収され、これを修復した後に従前よりの定期メンテナンスによってロマーナ王室に残されたバックアップメモリを組み込まれフェイスとの戦いの記憶を失った状態で復活した[注 2]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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