セアカリスザル
セアカリスザル Saimiri oerstedii
保全状況評価[1][2][注釈 1]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ワシントン条約附属書I
分類
セアカリスザル (Saimiri oerstedii) は、哺乳綱霊長目オマキザル科リスザル属に分類される霊長類。 模式標本の産地(基準産地・タイプ産地・模式産地)はパナマ[3]。リスザル属では最も北に分布する[4]。 頭胴長(体長)25 - 35センチメートル[4]。体重700 - 1,200グラム[4]。背面は赤褐色[4]。四肢の基部と尾の背面は黒ずむ[4]。頭部や鼻、尾の先端は黒い[4]。顔の周囲や、喉から胸上部にかけては白い[4]。眼の周囲はピンク色の皮膚が裸出する[4]。 以下の亜種の分類は、Groves(2005)に従う[3]。 様々な森林に生息する[4]。昼行性[4]。25 - 40頭の複数の雌雄が含まれる群れを形成するが、繁殖期以外は雌雄で別々に群れを形成し生活することも多い[4]。行動圏は約1平方キロメートルだが、隣接した群れと重複することも多い[4]。 繁殖様式は胎生。主に乾季の終わりにあたる3 - 4月に、1回に1頭の幼獣を産む[4]。 トウモロコシやランブータン・バナナ類を食害する、害獣とみなされることもある[1]。 森林伐採・農地開発・アブラヤシのプランテーションへの転換・Gmelina arboreaやチーク類Tectona grandisの植林・都市開発・水力発電所の建設などによる生息地の破壊および分断、道路建設による生息地の分断および交通事故、害獣としての駆除、送電線による死亡、猟犬も含めたイヌによる捕食などにより生息数は減少している[1]。1975年のワシントン条約発効時からワシントン条約附属書Iに掲載されている[2]。
分布
形態
分類
Saimiri oerstedii oerstedii (Reinhardt, 1872)
コスタリカ、パナマ[1]
Saimiri oerstedii citrinellus Thomas, 1904
コスタリカ[1]
生態
人間との関係
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 2021年の時点で種および亜種単位でのIUCNレッドデータのランクは全てEndangered
出典^ a b c d e f g h i j Solano-Rojas, D. 2021. Saimiri oerstedii. The IUCN Red List of Threatened Species 2021: e.T19836A17940807. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2021-1.RLTS.T19836A17940807.en
^ a b UNEP (2021). Saimiri oerstedii
^ a b c d e Colin P. Groves, " ⇒Order Primates,". Mammal Species of the World, (3rd ed.), Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (ed.), Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 111 - 184.
^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 伊沢紘生 「セアカリスザル」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ3 中央・南アメリカ』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2001年、153頁。