ズート・アリュアーズ
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『ズート・アリュアーズ』
フランク・ザッパスタジオ・アルバム
リリース1976年10月
ジャンルフュージョンコメディ・ロックハードロックプログレッシブ・ロック
時間41分37秒
レーベルワーナー・ブラザース・レコード
ライコディスク(リイシュー)
プロデュースフランク・ザッパ
専門評論家によるレビュー


Allmusic link

チャート最高順位

16位(ノルウェー[1]

17位(スウェーデン[2]

61位(アメリカ[3]

フランク・ザッパ アルバム 年表

ボンゴ・フューリー
(1975年)ズート・アリュアーズ
(1976年)ザッパ・イン・ニューヨーク
(1978年)

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『ズート・アリュアーズ』[4](Zoot Allures)は、フランク・ザッパ1976年に発表したアルバム。収録曲の大部分はスタジオ録音だが、「ブラック・ナプキンズ」は1976年2月3日大阪厚生年金会館におけるライブ音源が使用されている[5][6]
内容

本作は、当初ディスクリート・レコード(英語版)から2枚組LPとして発売される予定だったが、最終的には1枚となり、発売元もワーナー・ブラザース・レコードに変更された[7]。後のリマスターCDは、ザッパの他のアルバムと同様ライコディスクから発売された。

収録曲の全てに参加したのはザッパとテリー・ボジオで、「拷問は果てしなく」「ワンダフル・ワイノ」は彼らだけでレコーディングされた[5][6]。彼ら以外の参加者は曲によって異なる。また、本作からの第1弾シングルとしてリリースされた「ファインド・ハー・ファイナー」には、キャプテン・ビーフハートがハーモニカで参加している[8]。なお、ジャケットには、当時ザッパのバンドに加入したエディ・ジョブソンとパトリック・オハーンが写っているが、この二人は本作には参加していない[9]

「ブラック・ナプキンズ」は本作のライブ音源がレコードでの初披露であるが、ライブでは1975年10月より頻繁に演奏された曲で、次作のライブ・アルバム『ザッパ・イン・ニューヨーク』(1978年)と同じショウで録音された1976年の音源はアルバム『オン・ステージVol.6』(1992年)に、1988年のライブ音源は『メイク・ア・ジャズ・ノイズ』(1991年)に、それぞれ収録された。スタジオ録音のヴァージョンは発表されていない[10]。「拷問は果てしなく」は、本作に先行して1975年4月から5月に行われたキャプテン・ビーフハートとのツアーで、彼のボーカルをフィーチャーして、「Why Doesn't Somebody Get Him a Pepsi?」というタイトルで披露された[11]。1991年にリリースされた未発表ライブ音源集『オン・ステージ Vol.4』には、ビーフハートが歌った初期ヴァージョンが収録されている[12]。「ワンダフル・ワイノ」は、マザーズ・オブ・インヴェンションのベーシストだったジェフ・シモンズのソロ・アルバム『Lucille Has Messed My Mind Up』の収録曲を改作したもので、1970年よりマザーズのツアーで演奏されていた[13]
評価

Francois Coutureはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「ユーモアが完全に排除されたわけではないが、『ズート・アリュアーズ』は、よりシリアスなロック・アルバムとして突出している」と評している[9]。また、D. J. Considineは1995年7月9日付のThe Baltimore Sun紙において、ザッパの代表作の一つとして本作を挙げ「かなりダークなアルバムで、汚らしい皮肉と悪意に満ちた嫌味に満ちているが、その一方で、驚くほどファンキーなリズム・ワークや、ザッパの雄弁なギター・ソロが誇示されている」と評している[14]
収録曲

特記なき楽曲はフランク・ザッパ作。
ワインド・アップ・ワーキン・イン・ア・ガス・ステイション - "Wind Up Workin' in a Gas Station" - 2:29

ブラック・ナプキンズ - "Black Napkins" - 4:14

拷問は果てしなく - "The Torture Never Stops" - 9:45

ミズ・ピンキー - "Ms. Pinky" - 3:40

ファインド・ハー・ファイナー - "Find Her Finer" - 4:07

フレンドリー・リトル・フィンガー - "Friendly Little Finger" - 4:17

ワンダフル・ワイノ - "Wonderful Wino" (Jeff Simmons, Frank Zappa) - 3:38

ズート・アリュアーズ - "Zoot Allures " - 4:13

ディスコ・ボーイ - "Disco Boy" - 5:09

参加ミュージシャン

フランク・ザッパ - ギター (all)、 ボーカル (on 1. 3. 4. 5. 7. 9.)、ベース(on 1. 3. 4. 5. 6. 7. 9.)、シンセサイザー (on 1. 4. 5. 9.)、キーボード (on 3. 5. 7. 9.)

テリー・ボジオ - ドラムス (all)、バックグラウンド・ボーカル (on 5. 9.)

デイヴィ・モイア - リード・ボーカル (on 1.)、バックグラウンド・ボーカル (on 1. 9.)

アンドレ・ルイス - オルガン (on 2.)、ボーカル (on 2.)、バックグラウンド・ボーカル (on 5. 9.)

ロイ・エストラーダ - ベース (on 2.)、ボーカル (on 2.)、バックグラウンド・ボーカル (on 4. 5. 9.)

ナポレオン・マーフィー・ブロック - サックス (on 2.)、ボーカル (on 2.)

ルース・アンダーウッド - シンセサイザー (on 4. 6.)、マリンバ (on 6. 8.)

キャプテン・ビーフハート - ハーモニカ (on 5.)

ルーベン・ラドロン・デ・ゲヴァラ - バックグラウンド・ボーカル (on 5.)

デイヴ・パーラート - ベース (on 8.)

ルー・アン・ニール - ハープ (on 8.)

スパーキー・パーカー - バックグラウンド・ボーカル (on 9.)

脚注^norwegiancharts.com - Frank Zappa - Zoot Allures
^swedishcharts.com - Frank Zappa - Zoot Allures
^Frank Zappa 。Awards 。AllMusic
^ 日本初回盤(P-10266W)では『虚飾の魅惑』という邦題が付いていたが、後の再発CDで原題の片仮名表記に変更された。
^ a b リマスターCD(VACK-5126)英文ブックレット内クレジット
^ a bZappa* - Zoot Allures (CD, Album) at Discogs


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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