ズゴック (Z'GOK) は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器「モビルスーツ (MS)」のひとつ。初出は、1979年放送のテレビアニメ『機動戦士ガンダム』。
作中の敵側勢力であるジオン公国軍の量産機で、水中行動が可能な「水陸両用MS」に分類される機体。通常のMSと違って首がなく、胴体自体にジオン系MSの特徴であるモノアイ(単眼)カメラを内蔵している。ほかにも蛇腹のような構造の手足、両手の鋭い3本の爪(アイアン・ネイル)といった独特の構造をもつ。劇中では量産型である水色の機体のほか、主人公アムロ・レイのライバルであるシャア・アズナブルが搭乗する赤い機体が登場する。
本記事では、外伝作品などに登場するバリエーション機についても解説する。 『機動戦士ガンダム』の総監督である富野喜幸によって、ゴッグやゾゴックとともにラフ・デザインが描かれた[1]。「ゴックの変形」「複眼(多数のモノアイをもつという意味)」といった注意書きがあり[1]、これをもとにした大河原邦男による1979年6月のラフ・デザインでは、正面に4つのモノアイが確認できる[2]。また、腕部はゾゴックのような5本指のマニピュレーターで、肩口の前後に動力パイプがある[2]。7月の第2稿はほぼ決定稿と同じだが、アイアン・ネイルが太めになっている[2]。 名称は、シナリオでは「ジオッグ[3]」や「ジゴック[4]」という表記も見られる。 諸元ズゴック
デザイン
設定解説
Z'GOK
型式番号MSM-07
MSM-07S
頭頂高18.4m[5] / 19.4m[6]
本体重量65.1t[5]
全備重量96.4t[5] / 84t[6]
装甲材質チタン・セラミック複合材[7][8]
超硬スチール合金(超高張力鋼)[8][9][注 1]
出力2,480kW[5](74,000馬力[6])
推力35,000×2、13,000×3[10]1
総推力83,000kg[5]
最高速度地上:87km/h[6]
水中:103kt[5] / 22kt[11]