スーパーロボット大戦_(小説)
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この項目では、団龍彦の小説作品について説明しています。同名のゲーム作品については「スーパーロボット大戦シリーズ」をご覧ください。

『スーパーロボット大戦』は、団龍彦による小説作品。表紙イラストおよび挿絵、オリジナルメカのデザインを石川賢が担当している。単行本は講談社のマガジン・ノベルス・スペシャルより全3巻(絶版)。
概要

マジンガーZ』、『グレートマジンガー』、『UFOロボ グレンダイザー』、『ゲッターロボ』、『ゲッターロボG』の5作品の延長線上の後日談を舞台にした小説作品であり、時系列は『UFOロボ グレンダイザー』および『ゲッターロボG』より後となっている。また、上述のTVシリーズとは直接繋がらない設定の『ゲッターロボ號』、『真ゲッターロボ』の要素も登場している。

主人公は『マジンガーZ』の兜甲児。剣鉄也やゲッターチーム、弓さやか、炎ジュンらと共闘して、甦ったDr.ヘルやあしゅら男爵らと時空を超えて死闘を繰り広げるという内容。『グレートマジンガー』で未完に終わったミケーネ帝国・闇の帝王との決着もつけられるが、メインはあくまでヘルとの戦いとなっている。グレンダイザーも登場するが、デュークやマリアは『UFOロボ グレンダイザー』のラストでフリード星に帰っているため、登場しない。甲児は最終的にゴッドマジンガーへ搭乗、ヘルの脳髄が組み込まれたデビルマジンガーと戦う。竜馬たちゲッターチームはゲッターロボGに乗り、敵方が送り出す初代ゲッターロボゲッターロボ號真ゲッターロボとの対決が展開される。

かつての「東映まんがまつり」における劇場版クロスオーバー作品の系譜を踏襲する内容の作品であり、同名のゲーム『スーパーロボット大戦シリーズ』とはタイトルネーミングを意識し、後書きでも触れられているが、直接的な関係は無い(同名ゲームの小説ではない)。
ストーリー

光子力研究所で行われた時粒子(クロノ・レプトン)の実験中に起きた事故によって兜甲児と弓さやかはロボットが支配する世界へと飛ばされる。そこで彼らは超能力を操りロボットと戦う女性達「ゼファ・ジタンヌ」と出会う。彼女達に導かれた甲児達が見たものはマジンガーZであった。
登場人物
マジンガーチーム
兜甲児
本作の主人公。本作では過去のクロスオーバー作品と異なり、年長の仲間を敬称で呼ぶ、
タイムパラドックスに言及するなど知的な面が強調されている。
弓さやか
兜甲児と共に未来世界へ迷い込むが、ハプニングによって現代に帰還し、増援を連れて戻る。
ボス、ヌケ、ムチャ
本作では周囲の説得により、現代に残っている。
剣鉄也
本作では、戦闘経験と冷静さを活かし、隼人と並んでスーパーロボット軍団のブレインとして活躍する。
炎ジュン

ゲッターチーム

初代ゲッターをハチュウ人類が操っていたと弓さやかに聞き、救援に加わる。
流竜馬

神隼人
アニメ版『ゲッターロボG』の設定であるが、漫画版『ゲッターロボ號』で設計者であることを反映した描写がなされている。剣鉄也と共に、スーパーロボット軍団の頭脳として活躍する。
車弁慶

ゼファ・ジタンヌ

クリーチャーに抵抗するレジスタンス組織。女性にしか超能力が発現しないためメンバーは基本的に女性のみ。現代人である甲児たちとは言葉は通じないが、テレパシーで支障なく会話ができる。
ティアナ
ゼファ・ジタンヌの指導者。精神感応による治癒能力をもつ。
サラ
双子の姉妹。ゼファ・ジタンヌの攻撃担当のリーダー。口調や性格は男勝りだが、甲児に淡い恋心を抱く。
セイラ
サラと双子の姉妹。瞬間移動や念波などの能力を持つ。
ユリカ
一族にわたる口伝者。しかし、一族は1000年以上にわたりパリアッチョにコントロールされてきた。彼女は意に沿わぬままスパイとして動くしかなく、甲児との邂逅の中、最後に自分の意志で行動する。
ミク
時間を制御する能力をもった少女。甲児やさやか、ライオネルを1200年前の現代から召喚する。しかし、その能力がギャラハンらに利用されることとなる。
アンジー
エスパーとして覚醒した少女。ゼファ・ジタンヌの中でも強い能力を持つ。さやかと心を通わせ、彼女の思念を感じ取ることができる。その能力の強さには秘密があった。
トキ
アンジーと仲の良い少年。彼自身に特別な能力はないが、ほかのエスパーの能力を数倍に増幅する能力を持つ。ミクが過去への時間移動を行うには彼の協力が必要であった。
クリーチャー

未来の地球を支配する、自我を持つロボット。クリーチャー自身は自分達を「ドミネーター」と自称し、有人型のロボットを「クリーチャー」と呼称する。
神聖騎士

マジンガーらと同サイズの大型クリーチャー。封建制に似た体制で各地域を治めている。動力は光子力
シャムロック大帝
神聖騎士の王であり、一回り大きな巨体を誇る。その正体はギャラハンの部下であり、最期はギャラハンに粛清された。
ギャラハン
実力ナンバー1の神聖騎士。その正体はミケーネ帝国の闇の帝王であり、クリーチャーの真の支配者であった。ミケーネの科学力を駆使して得た精神エネルギー体であることを活かしてハッキングによりマジンガーらも排除して世界を支配し、1000年の時を経てゼファ・ジタンヌにも裏から手を回しながら科学技術では成し遂げられなかった過去へのタイムワープを行う超能力者の出現を待っていた。甲冑で偽装しているが、ボディは機械の反乱の時に救援に来たグレンダイザーを返り討ちにして奪ったものである。『III』では、精神エネルギーでヘルの部下やミケーネの暗黒大将軍・戦闘獣、恐竜帝国や百鬼帝国の面々の怨念を呼び寄せたり、ミケーネの7大将軍を再生させるなど、神聖騎士以外にも相当の軍備を蓄えている。ライオネル博士を現代から拉致し、過去へのタイムワープを完成させた後は現代への帰還を試みるが、パリアッチョの差し向けたデビルマジンガーにエネルギーを吸収され、消滅する最期を遂げた。
パリアッチョ
道化師姿のギャラハンの手下の人間であり、ドミネーターに捕まっている人間の情報に精通しているとして恐れられている。自在に姿を男女に変えることができる。その正体はクローン技術で蘇ったあしゅら男爵であり、男女の姿はどちらもあしゅら男爵のそれである。さらに元を辿ればDr.ヘルに発掘されたミケーネ人であり、何度も怪物として復活させられることに恨みを抱いている。それゆえ、過去へのタイムワープの技術の完成直後にギャラハンに反逆、Dr.ヘルの脳髄を搭載したデビルマジンガーを差し向けるが制御できずに暴走に巻き込まれ、アルテミスに乗り込んできた甲児達の前で息を引き取った。
ルナン
実力者であると同時に変わり者でも有名な神聖騎士(スーパーロボット軍団曰く、プライドの高さなどが隼人にそっくりであるらしい)。魔神心母が生み出したゲッターロボが神聖騎士ザクスンを討ったことをきっかけに己の誇りに基づいて行動するようになる。


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