スーパーヒーロー映画
[Wikipedia|▼Menu]

スーパーヒーロー映画(スーパーヒーローえいが、Superhero film/Superhero movie/Superhero motion picture)は、映画のジャンルの一つで、1人または複数のスーパーヒーローの活躍に焦点を当てた映画を指す。これらの映画の第1作は、主人公の能力の覚醒と主要なスーパーヴィランとの対決を描いている作品が多い。大抵のスーパーヒーロー映画はスーパーヒーロー漫画(英語版)を原作としているが、『ロボコップシリーズ』『Mr.インクレディブルシリーズ』『ハンコック』など映画オリジナルの作品も存在する。

ジャンルは長い間不振が続いていたが、2000年代に入ると『X-MENシリーズ』『スパイダーマンシリーズ』『ダークナイト トリロジー』『マーベル・シネマティック・ユニバース』などの登場により世界的な人気ジャンルの地位を確立した。これらの作品はアカデミー賞などの映画賞を受賞し、観客からの高い支持を集めている。
歴史
1930年代 - 1960年代『キャプテン・マーベルの冒険』

スーパーヒーローが漫画に登場して知名度が上がると、1939年にスーパーヒーローを題材にした連続活劇『Mandrake the Magician』が公開され、『キャプテン・マーベルの冒険(英語版)』『バットマン(英語版)』『The Phantom』『キャプテン・アメリカ(英語版)』『スーパーマン(英語版)』が後に続いた。しかし、その後に起きた漫画業界の混乱(英語版)の影響を受け、スーパーヒーロー映画は『Superman and the Mole Men』『バットマン』の例外を除き上映されなくなった[1]

初期のスーパーヒーロー映画としては、日本の紙芝居から生まれた『黄金バット』も挙げられる[2]。この他にフランスの『Mr. Freedom』やアメリカのB級映画『Rat Pfink a Boo Boo』『The Wild World of Batwoman』のようなコメディ色の強い作品も登場した[3][4]
1970年代 - 1980年代スーパーマン役を演じ、1970-1980年代のスーパーヒーロー映画で活躍したクリストファー・リーヴ

スター・ウォーズシリーズ』の成功により映画業界ではファンタジーSFが関心を集め、その中で1978年に公開された『スーパーマン』は、スーパーヒーロー映画としては初めての大予算映画で、興行的な成功を収めた。

1980年代に入ると同作の続編として『スーパーマンII 冒険篇』が公開され、また『ロボコップ』や『バットマン』など興行的な成功を収めるスーパーヒーロー映画が登場した[5]

この時期の代表的なスーパーヒーロー映画として『フラッシュ・ゴードン』『怪人スワンプ・シング 影のヒーロー』『コナン・ザ・グレート』『スーパーマンIII』『スーパーガール(英語版)』『キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2』『悪魔の毒々モンスター』『スーパーマンIV』『Mr. India』『The Punisher』が挙げられている。
1990年代

1994年に公開された『クロウ/飛翔伝説』は、フランチャイズ化された最初のスーパーヒーロー映画の地位を確立した[6]。同作はそれまでの若い観客向けのスーパーヒーロー映画に欠けていた暴力描写を開拓し、現代的なアクション映画との橋渡し役を果たした[7]。同作の成功は『スポーン』製作のきっかけとなり、「よりダークな」漫画キャラクター映画の成功はコミックブック・ムービーの方向性を転換させた。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:53 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef