スーパーヒーロー映画(スーパーヒーローえいが、Superhero film/Superhero movie/Superhero motion picture)は、映画のジャンルの一つで、1人または複数のスーパーヒーローの活躍に焦点を当てた映画を指す。これらの映画の第1作は、主人公の能力の覚醒と主要なスーパーヴィランとの対決を描いている作品が多い。大抵のスーパーヒーロー映画はスーパーヒーロー漫画
(英語版)を原作としているが、『ロボコップシリーズ』『Mr.インクレディブルシリーズ』『ハンコック』など映画オリジナルの作品も存在する。ジャンルは長い間不振が続いていたが、2000年代に入ると『X-MENシリーズ』『スパイダーマンシリーズ』『ダークナイト トリロジー』『マーベル・シネマティック・ユニバース』などの登場により世界的な人気ジャンルの地位を確立した。これらの作品はアカデミー賞などの映画賞を受賞し、観客からの高い支持を集めている。
歴史
1930年代 - 1960年代『キャプテン・マーベルの冒険』
スーパーヒーローが漫画に登場して知名度が上がると、1939年にスーパーヒーローを題材にした連続活劇『Mandrake the Magician』が公開され、『キャプテン・マーベルの冒険(英語版)』『バットマン(英語版)』『The Phantom』『キャプテン・アメリカ(英語版)』『スーパーマン(英語版)』が後に続いた。しかし、その後に起きた漫画業界の混乱(英語版)の影響を受け、スーパーヒーロー映画は『Superman and the Mole Men』『バットマン』の例外を除き上映されなくなった[1]。
初期のスーパーヒーロー映画としては、日本の紙芝居から生まれた『黄金バット』も挙げられる[2]。この他にフランスの『Mr. Freedom』やアメリカのB級映画『Rat Pfink a Boo Boo』『The Wild World of Batwoman』のようなコメディ色の強い作品も登場した[3][4]。
1970年代 - 1980年代スーパーマン役を演じ、1970-1980年代のスーパーヒーロー映画で活躍したクリストファー・リーヴ
『スター・ウォーズシリーズ』の成功により映画業界ではファンタジーとSFが関心を集め、その中で1978年に公開された『スーパーマン』は、スーパーヒーロー映画としては初めての大予算映画で、興行的な成功を収めた。
1980年代に入ると同作の続編として『スーパーマンII 冒険篇』が公開され、また『ロボコップ』や『バットマン』など興行的な成功を収めるスーパーヒーロー映画が登場した[5]。
この時期の代表的なスーパーヒーロー映画として『フラッシュ・ゴードン』『怪人スワンプ・シング 影のヒーロー』『コナン・ザ・グレート』『スーパーマンIII』『スーパーガール(英語版)』『キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2』『悪魔の毒々モンスター』『スーパーマンIV』『Mr. India』『The Punisher』が挙げられている。 1994年に公開された『クロウ/飛翔伝説』は、フランチャイズ化された最初のスーパーヒーロー映画の地位を確立した[6]。同作はそれまでの若い観客向けのスーパーヒーロー映画に欠けていた暴力描写を開拓し、現代的なアクション映画との橋渡し役を果たした[7]。同作の成功は『スポーン』製作のきっかけとなり、「よりダークな」漫画キャラクター映画の成功はコミックブック・ムービーの方向性を転換させた。 マーベル・コミックはすぐに『メン・イン・ブラック』『ブレイド』を製作し、フランチャイズ化した。マーベルは『メン・イン・ブラック』の権利を所有していたマリブ・コミックを買収した後、コロンビア ピクチャーズと共に同作の映画を公開し、コミックを発売した[8]。同作は2002年に『スパイダーマン』が公開されるまでの間、最高額の興行収入記録を持つマーベルの最初の財産となった[9]。 『ブレイド』は主人公が超能力を持つ一方で大量の武器を使用するなど、伝統的なアクション映画とダーク・スーパーヒーロー映画を掛け合わせたものになった[7]。同作の成功は、マーベル映画の成功とさらなるコミック・ムービーの活躍の場を整える契機となった[10][11]。 『キャプテン・アメリカ 卍帝国の野望』は劇場公開ではなくビデオ販売され、『ザ・ファンタスティック・フォー』は途中で製作が中止された[6]。 この時期の代表的なスーパーヒーロー映画として、『Teenage Mutant Ninja Turtles
1990年代
2000年代.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}アイアンマンウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)ワンダーウーマンブラックパンサー
1990年代はコミックブック・ブームとスーパーヒーロー映画を含むコミック・ムービーの成功を収めた[14]。